創作活動は知性プロレス
創作の道を行けばどうなるものか。
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足がみちとなり、その一足が道となる。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。
――分かっていても、手が止まる夜がある。
何も出てこない。
書けない。
逃げたくなる。
今日はもういいじゃないか。
逃げたって誰にも分からないさ。
でも一人だけには分かってしまう。
自分だけには、逃げたと分かる。
一度くらい逃げたっていい。
一度でも逃げたら習慣になるよ。
始めただけでも才能さ。
継続できなきゃ実らない。
いつだって大切なのは次の一歩を踏み出す勇気。
いつだって恐ろしいのは...あいつだ。
己の中の、狂気。
あいつとぶつからないことには始まらない。
あいつには情け容赦も底もない。
ひるみそうになる。
負けそうになる。
逃げ出しそうになる。
アイツと向き合えば、常にそんな気持ちが浮かぶ。
――だから
受けて立て。
創作とは知性プロレスだ。
ひるむな。
負けるな。
立ち向かえ。
その衝突が、作品になる。
ーーーーー
文字を書くだけでしょ?自分にもできそうじゃん。
「できるできる!頑張ってね!」
「はじめの一歩が大事だよ!」
思えばあれが沼への入り口か。
あのときの自分を褒めてやるべきか
あのときの自分を蹴り飛ばしてやるべきか
そんな迷いに、正解がないことはとっくに理解できた。
だからこそ今の自分は思う。
蹴り飛ばしてやるべきだ!!!!
「クッソ、なんか面白くない気がする!!!」
面白くなりそうな題材は発見できたはず。
物語を展開する構成も綺麗なはず。
情景の描写だってできてるはず。
でも駄目だ。
「整っているだけで、引き込まれるものがない…」
文章表現力なんか、AIを活かせば、すぐ伸びる。
読みやすい、わかりやすい、ちゃんと伝わる、整った文章。
言葉も、聴覚も、映像も、匂いも、味も浮かぶ文章。
それらを整えるまではAIは大いに役に立つ。
だが、その先はまるで役に立たない。
90点までは連れて行ってくれる。
100点を超える領域には届かない。
文章が下手でも人を惹きつけるような、作品としての魅力はAIからは生まれない。
「.........はぁぁぁぁぁ」
やはり、あいつのところに行くしかない…
ーーーーー
①まず正気を失います
冗談みたいな言葉がSNSを騒がせていた。事実だ。
①多重人格者になりましょう
そんなアドバイスがあるか!しかし実際に役に立つ。
①とりあえず自分を追い込む
いつまでも①が終わらねぇ!!!
「書きかけの小説がぁぁ」
ふざけんな絶対に取り戻す!
「お前の小説つまんねー」
台本書いたやつ出てこいやぁぁぁぁ!!!
「おっ、また来たのか」
「来たくはないんだがな...」
「まぁそう言うなよ、お前は俺さ。仲良くやった方が楽しいぜ?」
「五月蠅い。お前は表に出すわけにはいかんのだ」
「なら創作なんてやめちまえよ」
「この野郎が...」
「理性だけのお前に面白いもんなんか書けねぇよ」
「それを理性で判断できるからムカつくんだよ」
「それなら」
「忌々しいが」
「「ゴングだ」」
―――ROUND1!ふぁいっ!
ふざけんな何でここでストⅡなんだよ!?
思いついたんだから仕方がねぇだろうが!
しかもひらがな表記だと!?
空気を壊す方が驚きあんだろ!
そもそも知性と肉体言語を融合させてんじゃねぇよ!
タイトルに提示しといて今更すぎんだろ!?
書き出しが猪木の丸パクなんてプライドが!
猪木が坊さんの知性的な詩をパクってんだから良いに決まってんだろ!
つーかこの道、行っても行っても分かんねぇよ!
この詩が脳筋だって暴論も面白いんじゃね?
だれがそんな説に乗ってくるってんだ!
そんなことは関係ねぇんだよ!
カンカンカンカンカンカン
「今回は短編用だからこれくらいで帰るわ」
「いつでも来な」
「二度と来たくないわ」
「心が込められてないぜ?」
「本心に決まってるだろ」
「またな、相棒」
…やれやれだ
自分の創作はだいたいこんな感じである
明日の自分が思いつくことを
今日の自分は知らない
――まったくもって困ったことに
こんな架空チラシを作らせる程度にはイカれてきた
――挑戦者、現る!




