出逢い
第五話完成しました
『2時間後』
「あ~、もう
俺はいつになったら森を出られるんだ~!」
風刃の影響で切り開けた道を1時間かけてやっと
歩き終わり、
また森の中を歩き始め1時間経った頃に俺は気づいた
「あれ、これってまさかの迷子じゃね?」
と
「切り開けた道は一本道のはずだし森の中を1時間
歩けば、いつ森の外に出てもおかしくないんだけどな」
とりあえず、またジャンプして現在地を確認するのが良いだろうな
「せーの...ん?」
微かにだが、襲われてる悲鳴が聞こえる気がする
「俺の勘違いなら、全然問題は無いけど
もしも勘違いでは無かったら、この場合見過ごすわけには行かないよな」
となると素早く現場に辿り着かないと行けないな
『雷火』
バチバチバチ
身体中から雷の音が鳴り響いてる
そして、今ならもの凄いスピードで現場に着けそうだ
「行ってみるか...」
ちょ待って 本物の雷よりは遅いかもしれないのに
それなのに、は、速すぎる
「てか、速すぎて身体中が痛いな」
おっと、そうこうしているうちに現場に辿り着けたか
バチバチバチバチ
「痛え、誰か助けてくれ」
ヤバいな、思った以上に雷火の影響が身体に響いてるな
「何が助けてくれだよ、僕の方が君の倍以上に
命の危機に瀕しているのが見えないのか!」
ん、女の子の声が聞こえる
「ウルフ20体に囲まれているの!」
「ウルフ?そんなの弱い魔物だろ?」
「一体なら僕でも倒せるし別に
大した事ないんだけど、ウルフは群れで動くのが
基本なんだよ!
群れだと危険度が格段と上がってしまうんだよ
何でもいいから助けて!」
暗闇を空中に撒き散らかして
ウルフ達の目を潰す
そして等間隔に
『氷弾丸』×5
+
『氷領域』を付与
着弾面から氷領域を広げてまずウルフ達の脚を止める
その後に、氷領域の氷を使い
下から氷槍でウルフ達を倒す
「あぁ、疲れた...」
とっさに閃いた闇魔法と氷魔法を使ったから
予想以上に疲れた
「ねぇ、君これ魔法?何属性の魔法なの?
教えて!
って君エルフなの?」
この子めっちゃ
グイグイ来るんだけど
「エルフだとしたら、何か問題でもあるのか?」
「あぁ、うん
僕のお父さんが言うには、エルフは長生きで
多種多様な魔法を使えるからって威張り散らかして
ドワーフに嫌われてる種族なんだって」
マジか...
「そうか、だが一応言うが俺はハーフエルフだよ」
さすがにエルフがこう思われている以上、種族は
きちんと明かした方がいいよな
「え、ごめんね。実は私のお父さんがドワーフでね
幼い頃によく言ってたから
実は僕もハーフドワーフなんだ」
「そうなのか
でも、俺はきちんとエルフよりは耳は短いよ」
俺は耳を見せる
「あ、ほんとだ」
「まぁ、多種多様な魔法は使えるけどね」
それにしてもなんで、この子はなんでこの森に
居たんだろう?
「なぁ、1つ聞きたいんだけど、なんで君は
この森に居るんだ?」
「それよりも、僕は『君』じゃないよ
僕の名前はシスカ、皆からはシスって呼ばれてるよ」
「あぁ、ごめんな。シスカ
それで、どうしてこんな所にいるんだ?」
流石に会ったばっかの人の名前をあだ名で呼ぶのは
いくらなんでも難易度高いって
「え、あぁなんで僕がこの森の深い場所に居る理由か
簡単な理由なんだけど、お父さんの仕事を手伝いたくて、トレントの「魔力木」を入手しようと思いて
この森に来たんだよね」
「へぇ、そうなんだ。ん?今この場所って森の外に
続いてる方向では無いの?」
それにトレントの魔力木か...
今ちょうど背中に背負っているんだよなぁ
「え、まさかその逆だよ。今いる場所は街から結構
離れてるよ」
な、なんだと、やっぱり認めたくないけど
「俺は迷子になっていたのか...」
マジかよ...
「何?迷子になってたの?」
え、声に出してたか
「あぁ、実はそうなんだよ」
「それなら、森の外まで一緒に行かない?
命の恩人なんだから、これくらいはさせてよ」
「本当に、助かるよ
お礼にトレントの「魔力木」30本上げるよ」
「...え?「魔力木」持ってるの!なんで!」
「その前に、今から話す事秘密にできるか?」
「え、うん。でも、話していい場合の時は
話してもいいかな?」
「それは、まぁ状況によるけど構わないよ」
「それなら、話してくれる?」
「あぁ、実は...」
俺は、転生した事からこの世界に来てからの事を
包み隠さず話した
どうだったでしょうか?
応援コメント待っています