第5話”一人目”
「よし決めた!ナイトゴブリン討伐に行こう。僕はクエストを受注してくるからちょっと待ってて。」
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「よし!受注できたから早速行こう!」
「分かった。」
俺たちは、ギルドを出てクエスト地であるマーカウス洞窟へと向かった。
「着いたー」
「ここがマーカウス洞窟か」
青っぽい光を纏う洞窟が広がっていた。
「さぁー早速ナイトゴブリンを倒しつつレベル上げちゃいますか!」
「そーだな。さっき手に入れた重力操作も試してみたいし。」
俺たちは洞窟の中へと進んだ。
しばらく歩くと、キラキラと光るものを見つけた。
「ラルス、ここになんかあるぞ」
「お!これはカルクラ石だね。これは取っておくと良いよ。主に武器加工に使うんだ。」
俺はラルスに言われカルクラ石を取った。
その途端奥の方から悲鳴が聞こえた。
俺たちは急いで駆けつけるとそこにはナイトゴブリンの群れが一人の少女を囲っていた。
「助けてください。お礼ならなんでもします……」
「ケイン、とりあえずこの子を助け出そう。」
「賛成だ。ついでにクエストも終わるな」
俺とラルスはそれぞれ左右からナイトゴブリンを攻めた。
「ヘビーグラビティ」
目の前のナイトゴブリンたちが一斉に動きを止める
「ナイスケイン!」
そういうとラルスはゴブリンの群れを次々と剣で倒していく。
「よし!終了。全部で十体か。そこそこ経験値も稼げたんじゃない?」
俺はウィンドウを開きステータスをみる。
「マジかよ。」俺は思わず呟いた。
そこに載っていたステータスは
Lv.15 ワークスキル:吸収
ATK:40 AGL:35 DEF:30 MP:45
SP:50 属性魔力:
これが俺の今のステータスか?いくらなんでも上がりすぎだろう。まぁレベルについては俺のワークスキルが発動したとして、なんだこのSPってのは。
「なぁ、ラルス。ステータスにあるSPってのはなんだ?」
「それはスキルポイントだよ。さっきスキルを得たからスキルポイントが追加されたんだと思う。」
「そういうことか。」
スキルポイントがあるなら重力操作も連発はできないな。そういえば重力操作はいくつ必要なんだろう。
確かスキル一覧でわかるっていってたな。
あった。このスキルは10SPか。今の俺は5回が限度だな。
「あ、あのー先ほどは助けていただきありがとうございます。」
「あぁ、気にしないでくれ」
「とりあえず僕たちはギルドに戻るけどキミもくるかい?」
「は、はい」
俺たちはギルドに戻りクエスト達成報酬をもらい、食堂へと移動した。
「あ、あの改めて先ほどはありがとうございました。私はミーナです。一応冒険者をしています。」
「俺はケイン・ターナーだ。」
「僕はラルス・シュライデン、よろしくね。」
「早速で悪いんだが、なぜ一人であんなところにいたんだ?」
俺は直感的に何か事情があったのではないかと思い聞いてみた。
「は、はいえっと、そのー情けないんですが…実は、私パーティを追放されたんです。」
「追放?」
「はい。私、弱いし、ワークスキルも入れ替えと言う対象の位置を入れ替えることしかできなくて。」
「それとあの洞窟にいたのとどんな関係が?」
「追放が決まった後、パーティだった一人が鉱石採取を手伝ってくれたら考え直すって言われたので手伝うことにしたんです。」
「それで言われた場所がナイトゴブリンの住処だったって訳か。」
「はい。」
「じゃあパーティを組もう!ちょうど良いと思ってたんだ」
「え?」俺とミーナが口を揃えて言う。
「どのみち僕たちもずっとこのままでは先には進めないし、人数はいた方が良いよ!」
「確かにな」
「で、でも私弱いですよ」
「そんなことは気にしなくていい。一緒に強くなれば良いんだ。」
そんなこんなでパーティを俺たちは組むことになった。
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