表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風呂  作者: 建忘
1/1

女兵士

レナは王宮の大浴場で、ポカンと口を開けて立っていた。

(すっごーい!! なんて大きなお風呂なの!?)

あまりにも広く、あまりにも豪華で、まるで夢のようだった。


(……って、人がいっぱいいる~!!)

レナは、自分が裸だったことに気づき、慌てて隠す。

しかも、目に飛び込んでくるのは、グラマラスな美女ばかりだ。

彼女たちは、いわゆるウルネス王の恋人たちだ。


(す、すごい……ゴクッ)

女のレナでも、目のやり場に困るほどだった。

思わず、自分の胸を見る。

「…………」

ショック。

レナは胸を隠しながら、静かに湯船に沈んでいった。


 その時、後ろから声をかけられる。

「さあさあ、体を洗いますよ! 早く出てください!洗髪もしますよ!」

侍女たちが、湯船から引っ張り出そうとしてきた。

「えっ? あの、ちょっと……自分でやりますから」


 戸惑っていると、侍女たちはレナをジロジロ見ながら言った。

脂ぎって汗臭い髪、処理されていない腋、陰毛、全身から立ちのぼる汗と垢の匂い。

「言ってはなんですが、あなた、あまりお風呂に入ってないですよね?かなり匂いますよ」

レナは驚いて答える。

「当たり前じゃないですか! 私兵士ですよ!?」

「お風呂なんて、めったに入れませんよ」

レナはキッパリと言った。

実際、レナは1週間は入浴しておらず、固く結われたお団子頭はその倍は洗ってないであろう匂いを放っており、背後にいた侍女は鼻をつまむほどであった。

 すると、侍女たちは顔を見合わせる。

「やっぱり!」

すぐさま、彼女たちの手がレナに襲いかかってきた。

「えっ!?」


「あら? あれは、何かしら?」

巨乳美女たちが、髪を解かれ洗髪、洗顔され全身をガシガシ洗われているレナに気づく。

「イダダダダダ!!」

叫ぶレナ。

「大人しくしてくださいっ!まだ髪が匂いますよ!」

容赦なく頭を泡立てられ、洗髪されるレナに言い放つ侍女。


まずは女の命である髪から始まった入浴。


いつ洗ったか解らない脂や垢で固まった臭いお団子頭を解かれ、三つ編みが垂れる。

汗と脂で固まった三つ編みの臭さに思わず

「臭っ!」

レナの悪臭漂う髪に思わず顔を背ける侍女。


もはや異臭漂う縄と化した三つ編みを解くと匂いが解放され、癖のついた異臭漂う油ぎった髪のロングヘアが姿を現す。

「うぐっ!臭っ!!」

思わず鼻をつまむ侍女

レナの汚れきった髪を上に持ち上げながら

「髪が臭すぎます!どれだけ洗ってないのですか!」

「これだけの汚れだと洗髪剤足りないわね」

「一旦濯ぎが必要ですわ!」


「えっと…えっ?あっ!ウブブー!」

有無を言わさず悪臭漂う頭を洗髪盥に突っ込まれ、鼻に入ったお湯を噴射しながら顔ごと洗髪されるレナ

お湯が濁り、濯ぎによって出てくる悪臭に怪訝な顔の侍女。

一旦頭を引き上げられ、髪をしぼられるレナ

黒く濁った液が垂れる。

「ぶはっ!」「はい鼻もかんで!」「フーン!」

「洗髪剤早く!」「ウブっ!ぶはっ!ぶぐぐ…」

洗髪剤をつけられグリグリ洗われるレナ、洗髪剤が目や鼻や耳に入るが、お構いなく洗髪される。


しばらくすると髪を嘴のごとく垂らされ、泡立て頭のレナが現れる。

「汗臭いし髪が泡立ちませんわ!あと5回は洗髪しますからね!」「はい息吸って!」


変色した洗髪剤の泡を見ながらため息をつき、レナの頭を再度桶に漬け込み黒ずんだ洗髪剤を

濯ぎ、新たに洗髪剤をたっぷりつけて入念に洗髪する。


しばらくしていると侍女たちに、泡立て頭のまま連れて行かれ別室で押さえつけられているレナ。

「助けてー!!」

洗髪頭のレナの肛門に浣腸器を挿し込み

「お通じが無いみたいですね!便秘はお肌の敵です!」

馬鹿正直に長らくお通じがないことを答えたレナ

「中から綺麗にしますわ!」

「え!あっ!…んぁ!あっふ!」

有無を言わさず浣腸されるレナ

「お腹が〜痛い〜」

「まだ出さないで!」と肛門に栓をされる

「待ってる間に洗髪やっておいて!まだ匂いが取れないわ!」

浣腸を待つ間も洗髪されるレナ

「そろそろね」

泡立て頭で排泄桶にしゃがまされるレナ

肛門の栓を抜かれ…

まだ出さないでください」と肛門に栓をされ洗髪を続ける。

時間がきてガス出しの空気浣腸もされた後、

「出して下さい」と泡立て頭のままでも構わず腹部を圧迫され、

「ブビィ!ブゥー!」「ボリュッ!ボリュッ!ミチミチ!プッス〜」


凄まじい放屁や宿便が出た強い匂いもあり、かなりの羞恥であったが、侍女は動じず粛々と行っていた。

「あ…あ…出りゅ!…」

レナの肛門から浣腸液、下痢便、大蛇のような悪臭漂う糞がひり出され

「終わった…?!んぉ〜!?」

終わったと安心してた矢先にすぐさま肛門に差される浣腸

「まだしますからね!」

鼻栓をつけた侍女たちに綺麗な液が出るまで浣腸

「口臭もしますね、吐かせますよ」

動かないように洗髪最中の髪を掴まれ、喉元まで棒を入れ

られるレナ

「あが!おご!おげろっ!」

嘔吐するレナ

「歯みがきしますね」

歯ブラシを喉元まで入れられ

「おぇ!おぇ!」

浣腸後は蒸し風呂に連れて行かれて汗だくにされ、その後全身泡立てられ腋毛を抜かれ、ムダ毛を脱毛され、股を広げられ恥垢を掃除され程よく剃毛


汗臭くなった髪は再度洗髪され、今度は糞尿のような異臭を放つ脱色剤を髪が重くなるほど塗られ

「髪が重い…クサい!」

髪を大量の脱色剤に覆われ巻き糞の様に髪をまとめられ、重みや匂いに耐える必死の形相のレナ。

脱色後入念に洗髪されると黒髪は金髪に


次はボリュームを出すためにパーマ、ロッドをギチギチ巻かれ、パーマ液をつけられ加熱

「痛い…クサい…暑い…」「あっ!出ちゃう!」

長時間動けないため便所にも行けず、座っているおまるに小便をするレナ


「まだ何かするんですか?…臭っさ!」

パーマ後にツンと刺激臭のする髪染め剤を塗られるレナ


 巨乳美女たちは、不可解な面持ちで「お手入れ」されているレナを見る。

「新人ちゃん……かしら?」

「今回はまた、随分と趣向を変えたのねぇ」

「兵士らしくてお風呂入ってなくてクサいからきっちり洗ってほしいわね」

そう言いながら、豊満な胸をぷるんと揺らした。


数時間経ち、汚れきって異臭漂う髪を良い香りになるまで何度も洗髪され、強烈な匂いを放っていた腋も綺麗にされ、浣腸、歯みがき、顔剃り、鼻毛処理までされ

 

仕上げにお湯をかけられたレナは、水もしたたる……とはいかず、残念ながら貧弱であった。


 その時、侍女がレナの後ろ姿を見て声を上げた。

「あら、これは?」

レナの左肩には、蠍さそりのタトゥーが入っていたのだ。

「これですか?」

レナは嬉しそうに答えた。

「村のみんなで、お揃いで入れたんです。強そうで、すごくかっこいいですよね!」


「…………」

侍女たちは、返事に困った。

(蠍って……女の子の入れる柄じゃないし)

(ウルネス様ったら……この子、一体どこで拾ってきたのかしら?)

体を洗い終わると、今度は髪結い、着付けをされる。


髪に固い整髪油を塗り込まれグイグイ髪をしごかれ

「痛った!、痛い!痛い!」「我慢なさい」

整髪油で髪をツノみたいにされたり、巻糞みたいな形にされて時間をおかれる


ぎゅううぅぅ!!

ドレスのウエストを思いっきり締め付けられ、悲鳴を上げるレナ。

「ぐえぇぇ~!! くっ、苦しい~!!」

「クスクス。大げさですねぇ」

「はい、こちらを向いてください」

別の侍女に顔だけ向けさせられると、おしろいをはたかれる。

「けほっ、けほっ!」


「だんだん、形になってきましたね」

顔に色々と塗りたくられ、髪を引っ張られながらレナは思った。

(綺麗になるって、こんな感じなんだ……)


「さあ、出来上がりましたよ!」

そう言って、侍女はレナを鏡の前に立たせた。

鏡には、美しい娘が映っていた。

(ええぇぇー!? こ、これが私!?)

(嘘でしょ!? どうやったの!?)


 レナは、侍女たちの技術マジックに驚愕する。

でも、生まれて初めてこんなにキラキラした格好をして、気恥ずかしくも心が躍った。

(結構、いい……かも)

レナは、自分の頬を触りながら自画自賛した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ