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28 第四皇女は16歳になりました。

ごきげんよう。ルイーズ・ドゥ・グルノーです。

私、先日ついに16歳になりました。


()()()とわざわざ強調したのは、私の社交デビューが決まったからなの。

前にこの国の成人年齢は18歳で、貴族の令嬢は16歳から成人までの間に社交デビューするって話をしたと思うのだけれど、ついに私にもその時が来たってことです。


私が社交デビューすると、今までと何が変わるかと言うと……。

たぶん一番大きなことは、グルノー皇国としての正式な行事に()()()()()出席することが義務になることかしら。

後は、正餐会や晩餐会、それから舞踏会への出席が可能になるわね。こっちは義務ではないけれど、お断りできない会も多いらしいわ。


私の社交デビューは約1ヶ月間後です。



ちなみに、私の侍女をしてくれているジネット・シャルハムですが、彼女ももちろんちゃんと社交デビュー済みですよ。


ジネットはシャルハム伯爵家の三女。

シャルハム伯爵家は男児に恵まれず(←これは女性が圧倒的に多いこの国では珍しいことではないわ)ジネットの一番上のお姉さんが、どこかの伯爵家の次男さんを婿養子を迎えて伯爵家を存続させているのね。

それが、確か、ジネットが18歳になったばかりの時だったと思うわ。


そうなると、三女のジネットはシャルハム伯爵家に居場所がなくなっちゃう。

もちろん家を追い出されるわけではないけれど、実家とは言え、気軽には帰り難くなるみたいで……。今思えば、その頃からジネットはあまり実家に戻らなくなった気がします。


ジネットは17歳の時からずっと私の侍女をしてくれているのだけれど、そんなこんなで、なかなかデビューが決まらなくて。

ジネットが20歳になる寸前に、剛を煮やした私のお母様がドレス一式その他諸々を用意して、ジネットをデビューさせちゃったのよ。

ジネットは現在25歳。今や私の頼れる筆頭侍女(未婚)です。




では、この辺で、私の家族の近況をお伝えしますね。


お父様とお母様は、相変わらず仲良しです。なので、今回も省略しちゃって良いかしら?

だってこの国は相変わらず平和で、あまり変化がないのですもの。でも、それってお父様であるグルノー皇王陛下が良い治世を敷いているってことよね。

つまり、伝える程の近況がないのは素晴らしいってことなのよ!


では、今回も兄弟姉妹を上から順番に。



1番上、第一皇女のクロエお姉様は27歳。

クロエお姉様は人気の大聖女様のようで、グルノー皇国内にとどまらず、他所の国からの依頼もとても多いそうです。

人気だけでなく聖女としての実力もかなり高いらしく、聖教会の中でも今や筆頭大聖女のマリアンヌ様に次ぐくらいの地位にいらっしゃるみたい。



2番目、第二皇女のアデルお姉様は23歳。

ヴィンガル公爵家に嫁がれてもうすぐ5年。

2歳のエミリアちゃんと、まだ生後半年のラウレンス君の、2人の子どもを持つ立派なお母様です。



3番目、第一皇子のラファエルお兄様は20歳。

2ヶ月後に、婚約者のアマリア・シャーリー公爵令嬢との “結婚の儀” が行われることが決まっています。

実は、そのラファエルお兄様たちの “結婚の儀” の関連行事に私が皇女として参列するために、慌ただしく1ヶ月後の私の社交デビューが決まったらしいのです。


ラファエルお兄様のお相手のアマリア様なんだけど……。

ああ。やっぱり、ちょっと話が長くなりそうなので、この件に関しては、また別の機会にお話いたしますね。



4番目、第三皇女のヘンリエッタお姉様は18歳。

1年前にルルーファ王国で起きた事件を覚えているかしら?

ヘンリエッタお姉様が加わる聖女の訪問団が、ザルツリンド王国とルルーファ王国の国境近くで魔獣の群れに襲われたあの事件。


たまたま近くを飛行していたザルツリンド王国の竜騎士たちが救援に駆けつけて下さって大事には至らなかったけれど、訪問団を護衛していたルルーファ王国の騎士たちの中には大怪我を負った方も。

怪我は、聖女の方々の力ですぐに癒されたみたいだけれど……。

馬車に乗り合わせて居た聖女様の中には、予期せぬ魔獣の襲撃と、その後の戦闘によって心に深い傷を負われて、グルノー皇国へ帰国後にそのまま聖女を引退した方もいらしたそうよ。


ヘンリエッタお姉様は、帰国後に1週間くらいお城に帰っていらしたけれど、その後はすぐに聖教会に戻られて、今も聖女のお仕事を続けておられます。



次が5番目の私。第四皇女のルイーズ。16歳。

以下省略。



最後が6番目、第二皇子のジョルジュ13歳。

甘ったれの末っ子皇子も、最近はなかなか頑張っています。

本を読みたい一心で、ジョルジュはリーガ語をマスターしつつあるんですよ。拍手!(パチパチパチ)

それから、この1年くらいでしょうか、ジョルジュはお祖父様が私のために用意して下さった研究室(←元庭師の作業小屋ね)に入り浸っています。

研究室でジョルジュと私が何をしているかと言うと……。ふふふ。それはまだ秘密です。



兄弟姉妹の話はこれでお終い。

お祖父様とお祖母様の話も……特に今回も変わったことは無いですね。

お二人とも相変わらず仲良く楽しくお過ごしです。


続いて、お父様のお姉様方の近況を。



まずは、大聖女のマリアンヌ伯母上様。52歳。(←前回よりも更に小声でお伝えしております)

もちろん現在も、現役の “白の手” を持つ唯一の大聖女様です。

お年を召された今も、全く衰えることなく聖女のお力を発揮して、多方面で活躍されています。


ただ、半年くらい前でしょうか。マリアンヌ様がトラブルに巻き込まれて、大騒ぎになったことがあったのよ。

ことの発端は、とある王国からの依頼。

その依頼を受けて、土地の大規模な浄化をするために、マリアンヌ様はその国を訪問されたの。

土地の浄化は無事に終わり、お礼を兼ねて王宮で正餐会が開かれたらしいのだけれど……。

その食事の席で、その国の王妃様とマリアンヌ様との間でこんなやり取りがあったそうなのよ。



「ねえ、貴女。貴女の持つその大聖女の力で、私のことも若返らせては貰えないかしら」

「聖女には、そういった力はございません」

「でも、貴女は自分自身にその力を使っているわよね?」

「いいえ。そのようなことは」

「そんな筈は無いわ! だって貴女、私よりも年上よね?」



白の大聖女マリアンヌ様は、見た目だけでなく、その立ち居振る舞いも、なんならその存在自体がとても美しい方なのよ!

これは決して身内贔屓ってことでは無くて、グルノー皇国の皆がそう思っていると私は信じてるわ。


聖教会関係者が説明してもその王妃様は納得されなかったようで、自分の要求を呑まないマリアンヌ様に対して、随分と不平不満をぶつけたらしいわ。

マリアンヌ様は何も言い返さなかったそうだから、やはりそもそもの器が違うのよ!


誤解している人も多いようだけれど、聖女の力は万能では無いわ。

治療はできても寿命を延ばすことはできないし、既に失ったものも取り戻せない。それは切り離されてしまった腕でも、年齢でもね。


依頼された土地の浄化はきちんと済んでいるのだし、今後聖教会があの国に聖女を派遣することはあっても、大聖女の派遣は無いでしょうね。

聖教会関係者は相当お怒りのようだし。


ちなみに、私は残念ながらマリアンヌ様とは似ていません。

第一皇女のクロエお姉様が、姉妹の中ではマリアンヌ様に似ていらっしゃるわ。

良いの、良いの。私は美しい系ではないのは自分でもよく知っています。

可愛い系を目指します。なんてね。てへ。



最後は、グレーテ叔母上様。44歳。

聖女を引退後、隣国リスカリス王国の王弟殿下と結婚されて、今はリスカリス王国の王都にお住まいなの。

グレーテ様とは直接はお会いできないけれど、定期的に交流があって……。

これは、ジョルジュと私の秘密の作業と関係しているので、今はまだ内緒よ。



以上。家族の近況報告でした。

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