わがまま
「キスして」
「手を繋いで」
「他の子なんて見ないで」
「あれ買って」
「これ貸して」
「明日も私のそばにいて」
わがままだらけ
自分でだって気づいてる
いつも君は困惑した顔
だけど優しいから
言ったことはやってくれる
「一緒に寝よう」
「寄り道はしないで」
「仕事は早めに終わらせて」
「ずっと私から離れないで」
君はどんなことを言われても
笑って受け止めてくれるから
すぐに甘えてしまう私
「君のわがままも聞きたいな」
ふとした時に
洩れる本音
君は少し驚いた顔
でもすぐに
また笑う
時たま
恐ろしいほど不安になることがある
君はもしかして我慢してるんじゃないか
一体、君は何を思ってるのか
笑ってるだけで何も言わない
そんな、君がどうしようもなく心配になる時があるんだ
「大丈夫?」
「無理してない?」
「我慢してない?」
「私のこと本当に好き?」
我ながら面倒臭い女だ
仕方ないじゃん好きなんだから
言い訳はいくらでもあるけど
やっぱり何より
君のことが大切で
「大丈夫だよ」
「無理してないよ」
「我慢もしてないよ」
「いつだって好きだよ」
やっぱりそう言って君は笑うだけ
どうしようもなく優しいんだから困っちゃう
私ばっかり
何やっても怒らない
何やっても笑うだけ
「本当に愛してるなら」
「わがままひとつぐらい言ってみてよ」
「私だって笑って受け止めるから」
そう言っても笑うだけ
「もう十分だよ」
「欲しいものなんてないよ」
と笑うだけ
「君がいるだけで幸せだから」
君がそうやって笑うから
私はもう何も言えなくなっちゃうの
君がこんなにも優しいから
今日も私は君に甘えてしまうんだ




