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誰が覚えているものか

作者: 野辺 るーつ

初めて物を書きます。


新幹線の窓越しに見る地元の風景は、懐かしくもあり、見飽きてもあった。

新幹線を出ると地元の空気が俺の体に馴染んでいくように錯覚する。

改札を通ると駅には地元の名産が並ぶアンテナショップがあったり、歓迎の横断幕が記憶よりも少し色褪せながらもあった。


少し辺りを散策して見ると、居たときには無かったハンバーガーチェーンが出来ており、街が発展していく事えの嬉しさと見知った街が変わっていく寂しさを感じた。


「よう!久しぶり!!」

後ろから不意に声をかけられた。

そして思う、誰だこいつと。

こんなにギラギラな金髪でグラサンをかけ、冬も近いのに半袖ハーフパンツの知り合いがいたか?


「すみません。どなたですか…?」

反射的に他人行儀な挨拶をしてしまった。


「やだなぁ、覚えて無いのかよ。ケッコーショック…」

見るからに残念そうな反応をされた。こんな奴いたか?いや、いたかも知れない。


「久々に帰って来たので、顔が記憶と一致しなくて。」

高校卒業後は地元から離れた大学に通い、そこで就職をした。それ以来帰ってなかったから、昔の知り合いは外見が変わっていても不思議じゃない。 


「そっかー。」

少し間が空き、

「あっ!じゃあさ、名前言えば思い出すんじゃない!」


「それなら思い出すかも。」

俺がそう言うと、少し機嫌が良くなった。

「俺だよ!田中 太郎だよ!」


「そうか 田中太郎か~。」

名前を聞いて思う。本当に誰だこいつと。


駄文失礼しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 本当に知らない人だったんですね。それなのに分かったような反応をする主人公、面白いです。
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