第三百七話 グラッドの手紙
読んでくださりありがとうございます。なにはともあれヴォルカパルスへジャロは進み始めました。まずはグラッドから貰った地図を見ないといけませんね。同封された手紙には何と書いてあるのでしょうか。
「ええと、“ヴォルカパルスまでの地図と共にこれを記しておく。ロンドールの旦那を連れ去ったのは間違いなくゲッコウ団の仕業であるが、そもそもヴォルカパルス国内にゲッコウ団の拠点があるのかと言う点に疑問がある。そのため信頼出来る人物に協力を頼みたい。ヴォルカパルスのどこかにダイガと言う名の男がいる。俺の名前を出し協力して貰えるよう頼んでくれ。 ディアノルトギルドマスター グラッド“……か」
つまりはまた人探しだな。……ダイガさんねぇ。何かしらの特徴でも書いてくれれば良いのに果たしてそんな人物簡単に見つかるかなぁ? グラッドさんと同い年くらいの男の人を中心に探せば良いかな、とりあえず。
ええと地図によるとヴォルカパルスへはティムニーの森には入らずに横道を抜けてアゴラ山道を進めば良いのかな。それじゃあそのアゴラ山道とやらを目指して進みますか。
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アゴラ山道
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ここからアゴラ山道かな。さっきまでの抜け道はモンスターが出そうな雰囲気が感じられ無かったけどここからはそうは行かないだろうな。厄介そうなモンスターに沢山遭遇しそうな気配が凄いや。先頭はまあアトラスのままで良いかな。
『ラヴァタートル lv.24が現れた』
うん、見たことが無いモンスターだ。まあここに来た事がまず初めてだから当たり前と言えば当たり前か。見た感じはかなり固そうなモンスターなんだけど、とりあえず居合一閃のダメージで様子を見ようかな。
『アトラスの居合一閃 クリティカルヒット ラヴァタートルに合計97のダメージ』
『ラヴァタートルの堅牢 ラヴァタートルのまもりが上がった』
おぉ、すげぇダメージだ。このダメージの大きさはさすが抉れた大顎の効果だな。でも結構固そうなモンスターだからどれくらいの追撃が発生したかよく分からないな。
『アトラスの三叉槍 ラヴァタートルに合計60のダメージ』
『ラヴァタートルを倒した 経験値を462手に入れた』
おぉ、倒せたか。ダメージの感じ的には1.5倍って感じかな。厄介なモンスターだったのかそうじゃ無いのか上から叩き潰したから良く分からなかったな。……特に回復は要らないかな。SPもまだ余裕があるしね。それじゃあ進んでいきましょう。
『フレイム・バード lv.23が現れた』
お、フレイム・バードか。確かレイテントと戦っていた時に見たモンスターだな。
『フレイム・バードの火炎弾 アトラスに26のダメージ』
『アトラスの居合一閃 クリティカルヒット フレイム・バードに合計104のダメージ』
おぉ、すごいダメージだこと。ただ倒し切れなかったな。一発で倒し切るには微妙に火力が足りなかったか? まあ次で倒せるから良いか。
『フレイム・バードの火炎弾 クリティカルヒット アトラスに54のダメージ』
『アトラスの三叉槍 フレイム・バードに合計65のダメージ』
『フレイム・バードを倒した 経験値を382手に入れた』
良し、倒せたね。装備が大幅に改善されたから戦いやすさが格段に違うな。SPの消耗は割と激しいけどアトラスは元々そこまでSP消費が高いスキルを扱う訳じゃないからその辺りの相性も良かったね。さてと、ヴォルカパルスに向けて進んでいきますか。……うん? あんなところにお爺さん……かな?
ジャロが目にしたのは山道の切り立った崖にパイプを咥えながら空を眺める年老いた男の姿であった。山道であるからか人とすれ違う事も無かったので殊更にその男が目立っていたがジャロは気にせずに先へと進もうとした。ジャロが男のそばを通る丁度その時、男は徐に口を開いたのである。
「そこのお前……。見たところコマンダーだな。……ヴォルカパルスに行くつもりか」
アトラスの装備が変わってから初めての戦闘だったのですが、進化してステータスが大幅に上がったこともあり猛威を奮っていますね。今後の活躍を期待したいところです。山道に佇む謎の男……。中々謎が多そうな人物な感じがしますね。