第二百九十三話 ハトルに白い光
読んでくださりありがとうございます。ハトルの洞穴にてキラー・アントに遭遇しました。クエスト対象モンスターなのでジャロにとっては嬉しい遭遇ですね。
お、キラー・アントじゃないか。ロック・アントは倒さなきゃいけないけど、キラー・アントも倒さないとね。ロック・アントだと思ったからSPとか回復させてないなぁ。まあなんとかなるでしょう。
『バットの竜の炎 キラー・アントに70のダメージ キラー・アントは竜の炎にとらわれた』
『キラー・アントの舞空術 バットに22のダメージ キラー・アントのちから、はやさが少し上がった』
『竜の炎が燃えさかっている キラー・アントに18のダメージ』
結構ダメージが入ったね。これなら魔光弾【闇】でも倒せそうだな。
『バットの魔光弾【闇】 キラー・アントに48のダメージ』
『キラー・アントを倒した 経験値を483手に入れた』
良し良し、それじゃあステータスを回復させようか。体力は……回復させないで良いかな。道中で手に入れた緑の果肉と肉塊を使いましょう。
『ジャロは緑の果肉を使った バットのSPが30回復した』
『ジャロは肉塊を使った バットのSPが60回復した』
うん、これで良しと。戻って右側の道を進みますか。宝箱が金か虹だったら良いんだけどなぁ。銀の宝箱だったらクエスト達成が長くなるなぁ……。ん? これはイベントって事かな?
分かれ道まで戻り宝箱への正しいルートへ進もうとしたジャロの目前にはイベントを現す白い光が差し込んでいた。恐らく、いや十中八九イベント戦が始まるのであろう。
イベント戦って事なのかねぇ。だとしたら出てくるモンスターの予想がしにくいんだよな。でも洞穴の広い場所じゃなくて道中にあるから……カース・ボックスかな?
ジャロの予想も一理あるだろう。このイベントがクエストによって発生したものならばカース・ボックスの可能性は高い。しかしながらここでのイベントはジャロの予想とは外れていた。なぜならそのイベントはクエストによってではなくシナリオによって発生したものだからである。
『CM・偵察型 lv.25が現れた』
……あら? 完全に予想が外れたわ。しかし、……偵察型ねぇ。今まで見たクレイマリオネットと比べるとやや小さくなったか? 久しぶりにクレイマリオネットに遭遇したんだけど色んな型が増えたもんだな。見たことの無いモンスターではあるけどレベルはそこまで高くないからね。ぱぱっと攻略してしまいましょうか。
『バットの竜の炎 CM・偵察型に65のダメージ CM・偵察型は竜の炎にとらわれた』
『CM・偵察型の急所狙い CM・偵察型は相手に照準を合わせた』
『竜の炎が燃えさかっている CM・偵察型に16のダメージ』
急所狙いか。名前から察するに次の攻撃がクリティカルヒットになるんだろうな。まあ一発で体力を全部持っていかれることは無いでしょう。相手の見た目的にそこまで体力が多くは無さそうではあるんだけど、一応竜の炎にしておくか。
新たなクレイマリオネットが出現しました。CM・偵察型という名の通り偵察を目的にしているようですが、これ自体の戦闘能力は決して甘めには造られてはいないかと思われます。ジャロもその辺りを感じ取っているようですね。