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第二百八十三話 激闘を終えて

 読んでくださりありがとうございます。トリバはジャロを王殿へ呼び出しています。どうやら何か頼みごとがあるようです。


 一夜明け、ジャロはトリバに王殿へ呼び出されていた。トリバは前日からムーロサッケルの国王へと就任していたのである。


 国王に就任したとはいえまだ少年であり玉座に最早包み込まれているような見た目である。トリバは玉座から飛び降りると入って来たジャロに近づいていった。


「……ジャロ、私と一緒に戦ってくれて本当に感謝しています。この国が救われたのはジャロあなたのおかげです」


「いえいえ、僕よりもトリバ……様のおかげであります」


「はは、従者くらいしか居ないんだ別にそんなに畏まらなくて良いよ。普段通りに過ごしてくれたらそれで良いんだ。……しかし孤児院で過ごしていた時はまさかこうして王殿へ戻るとは思わなかったよ」


「……それで用と言うのは一体なんですか?」


「あぁ、今回の一件のお礼をしておかないとと思ってね。この国の国宝とも言うべき物をジャロに渡そうと思うんだ」


 ……国宝? 一体何だろう。


『“竜の籠手“を手に入れた』


「それは竜の籠手と言ってこの国に伝わっている貴重なものだよ。でもこの国で腐らせておくよりはジャロのような人物に使ってもらった方が良いと思ってね。是非役立ててください」


「ありがとうございます。大事に使います」


「それでジャロに頼みたい事があるんだ。……実は今マバロやウィーノも忙しく動いてくれてはいるんだけど、まだこの国の現状が他の国に伝えられていないんだ。他の国はともかく緊張状態のアムニスヴェーレにも伝わっていないのは問題でね。ジャロに手紙を届けてもらいたいんだ」


『トリバの手紙を手に入れた』


「手紙ですか、分かりました」


 トリバから手紙を受け取ると、現在はトリバの従者であり一番の付き人となったアグエラの隣を通り過ぎて国王の部屋を出て行った。そのままアムニスヴェーレへと戻ろうと入り口まで向かおうとするジャロを呼び止める者たちがいた。マバロとウィーノそしてオリヴィアである。


「ジャロ! もうこの国を出るのか? 確か国王様からアムニスヴェーレへの手紙を頼まれているとかだったか。その前に俺たちもお前に礼をしておきたいんだ」


「礼ですか? 礼なら国王様からもう貰いましたよ?」


「無実の罪とは言え私たちは地下牢へ入れられている所を助けてもらったのだ。是非私たちからも礼をさせてくれ。何が良いかマバロと話し合った結果これが一番だろうとの結論が出ましてな」


『ウィーノ(ムーロサッケル)から推薦を受けた』


 お、推薦か。どれくらい必要なのかは分からないけど確かにこれは嬉しいな。


 ムーロサッケルに新しい王が就任しましたがまだまだ幼く苦労することがあるのかもしれませんが、アグエラやマバロたちがきっとトリバを支えてくれるでしょう。

 ウィーノから推薦を貰いました。ここでほか二名からの推薦が無いのはマバロだけギルドマスターという立場上推薦が出来ない為ウィーノが代表してジャロに推薦をしたという形にしているという理由があります。

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