第二十二話 教会へ行ってみよう
読んでくださりありがとうございます。前回でもわかるかと思いますが、ロンドールとグラッドは仲良しです。よくグラッドは研究所に行ってはギルドの職員に怒られてます。
「そうだね。ゴブリンたちを倒したことがウプウアウトの縄張りを荒らしたことにはならないはずだ。少なくとも荒らしているのはゴブリンたちの縄張りだからね」
「ゴブリン系統が増えてウージリの森以外に出没するようになると生態系が壊れるからな。ギルドとしても定期的にゴブリン系統の討伐依頼を出さざるを得ない」
「ちなみに☆4のモンスターってどういうモンスターですか?」
「ウージリの森の最奥にいるとされているキングゴブリンだよ。体力とちからがずば抜けいるから討伐依頼を出しても達成されにくいモンスターだね」
「遭遇したらすぐ逃げるんだぞ? さすがにウプウアウトほど差があれば逃げるのも叶わないが、それくらいなら逃げれるはずだ」
「わかりました」
「うーん、原因がわからないな。キングゴブリンがウプウアウトに関係しているとは思えないし何か他に見落としていることがある気がするな」
「結論は出ない感じだな。被害は出したくないから封鎖はするんだけど、さっきも言ったけど封鎖が続くのもそれはそれで問題なんだよな」
「急いで結論を出しても誤りの可能性が潜んでしまうからこちらとしてはじっくり出したいところではある。僕からも調査させてもらうよ」
「お、助かるねぇ。頼りにしてますよ、ロンドールの旦那」
「ギルドマスターにそう言われると光栄だね。あ、ジャロ君はまだ仲間モンスターは一匹なんだよね?」
「あ、そうです」
「じゃ教会に行ってみると良いんじゃないかな? あそこには他に出ないモンスターがかなりいるからね」
「かなり人は選ぶけどな。たしか教会の清掃クエストがあったはずだからお前の名前で受注しておいてやるよ」
「ありがとうございます。教会はどこにあるんですか?」
「北西にずっと行くと関所の近くにあるよ。結構古いから最初は面食らうけどね。後これも持っていくと良いよ。きっと役に立つ」
『懐中電灯を手に入れた』
「清掃活動は基本的に地下の清掃だからね。夜は暗いし光が魔除けにもなるから役立つと思うよ」
「ありがとうございます。じゃ行ってきますね」
「いってらっしゃい。多分何種類か仲間になるからまた研究所に来てね。じゃ頑張って」
こうしてジャロは仲間集めを兼ねて北東の教会へと向かうことになった。ギルドマスターはそれを見届けた後にゆっくり歩いてギルドへ戻っていった。休憩時間などとうに過ぎているがあまり気に留めてはいないようである。
仲間モンスターがいないのは結構気にしてます。バットと相性が悪い敵に当たると一気に詰みますもんね。
ロンドールはグラッドに旦那と呼ばれてるようです。でもグラッドのほうが年上です。