表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

255/339

第二百四十九話 ビリジオ妃は存命ですか?

 読んでくださりありがとうございます。もう3月も終わりですね。マバロは宵闇の解剖刀で何をしようとしているのでしょうか。


「おう、これだ。間違いない。しかし変だな。以前って言ってもそんなに時間は経っていないんだ。墓から離れた場所で見つかったってのは……何故だ」


「それは僕に聞かれても困りますよ。……そう言えば同じような新しめのお墓がありましたね。……アルファ・トーレスさんとか何とか書かれたお墓がアガサ・トーレスさんのお墓の近くにありました。」


「あぁ、それは先代の墓だな。アルファ・トーレスって言やぁトーレス家の祖だ。確かにアガサの近くに墓はあったな」


 ……先代? つまりその人の方が古いって事か? 確かに墓石は古そうではあったけど。


「トーレス家とはまた懐かしい響きですな。確か以前にムーロサッケルを訪れた者達の中にトーレスという名のコマンダーもいた様ですが彼はトーレス家の出身で?」


「あぁ、俺もそいつの名前は名簿で確認した。多分違うだろうな。なんて言ったってトーレス家が栄えていたのは俺がまだ幼かった頃だからな」


「ええと、度々出てくるトーレス家と言うのは一体……?」


「トーレス家って言うのはコマンダーが魔導士だった頃に有名だった家系だ。さっきお前に見てきてもらったアガサ・トーレスってのは俺が昔師としていた人物だ」


「へぇ、魔導士の頃の事を全然知らないので……。知っているのはクロンの弟子くらいなもので……」


「レイテントの面々が嫌う人達ですな。この国はもはやレイテントの国と言っても差し支えはあるまい。不用意に魔導士の話は出来ませんな」


「……っけ。別に話題に出すことぐらい良いんじゃねぇの? 相変わらずレイテントの連中は頭が固いこって。さて、手元にこれが来た以上は調査が進められるな」


 そう言うとマバロは懐から取り出した白い物に宵闇の解剖刀を突きつけた。ジャロは一体何を取り出したのかが分からずじっくりと観察してみた。すると驚くべきことにその白い物の輪郭がぼやけて来たかと思うとどこかで見た事が有るような無いような人物が浮かび上がって来たのである。


「久しぶりだな、マバロよ。俺の遺品を上手く使ってくれてるみたいじゃないか。それで今回呼び出したのは何故だ?」


「マバロさん……この人は一体……?」


「もちろんアガサさんだ。世間話でもって言いたいとこなんだがあまり時間も無さそうでね。単刀直入に聞くぜ。この指輪の持ち主は今存命か?」


 そう言うとマバロは指輪をアガサに見せた。その指輪はウィーノ曰くムーロサッケル現女王の物でありもちろん彼女は今生きている。従ってマバロのその問いにアガサは肯定する……はずであった。


「その指輪の持ち主か。ビリジオ妃……と言ったかな。既に崩御されておる」


 崩御……、つまりビリジオ妃は亡くなっているって事か。ビリジオ妃ってのが誰か知らないけど話の流れ的には女王の事なのか?だとしたらただ事じゃあ無いんだけど。


「やはりな。しかも昨日今日の話じゃあねぇな?」


「どう言えば良いものかな。……そうだなガロン王が崩御されるその前に既に崩御されておるな。」


 本文中に出てくるガロン王は前国王、ビリジオ妃はガロン王の王妃になります。聞いていた話ではガロン王が崩御されてから女王が君臨した流れのはずなんですが……。

 (追記)申し訳ありません王妃の名前を数カ所間違えておりました。正しくはビリジオ妃です。混乱させてしまい申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ