表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

254/339

第二百四十八話 宵闇の解剖刀

 読んでくださりありがとうございます。ガウロ霊園……。一体どんな場所でしょうか。


 ……ガウロ霊園? どこだそれ。


「ガウロ霊園はムーロサッケルの北西部にある。分からなけりゃ人に聞いて行くんだな。そこにアガサ・トーレスという男の墓がある。3mはある立派な墓だ、すぐに見つけられるはずだ。そこに俺が以前供えた“宵闇の解剖刀“があるはずだ。無ければ手ぶらで戻って来い」


「はぁ、とりあえずそのアガサ・トーレスさんの墓に行ってきたら良いんですね」


「そうだ。あまり目立つなよ? そしてすぐに帰って来い。分かったら行け」


 何の事だかさっぱりわからないけど後で説明してくれるのかな? まあとりあえず頼まれた事はやろうか。……しかしこれいつになったらアグエラさんの返事をスートさんへ持って帰れるんだろう?


――

ガウロ霊園

――


 ……ここかな? 今が明るい時間帯で良かったよ。もし暗かったらこんな場所絶対行きたくないや。


『ガイスト lv.19が現れた』


 ……おっと? ここってモンスターにエンカウントするんだ? ……墓参りに来る人は大変だろうな。


『ユカリの毒匕首 ガイストに21のダメージ ガイストは毒になった』

『ガイストの念動 ユカリに18のダメージ』

『ガイストは毒におかされている ガイストに6のダメージ』


 うん、結構ダメージは通るな。それじゃあもう一回撃ちますか。


『ユカリの毒匕首 ガイストに20のダメージ』

『ガイストの念動 ユカリに19のダメージ』

『ガイストは毒におかされている ガイストに6のダメージ』


 次で終わりかな。毒牙で倒しましょうか。


『ユカリの毒牙 ガイストに17のダメージ』

『ガイストは倒れた 経験値を354手に入れた』


 良し、倒したな。しかしモンスターが出てくるとは予想外だったわ。今ユカリのSPは心許ないからアトラスに入れ替えておこうか。……マバロさんが言っていたお墓はここかな? 似たような墓が隣にもあるけど隣の方が立派だな。……ええと、……アルファ・トーレスさんがここに眠っているのか。それじゃあ違う人だな。家名は同じみたいだから隣のお墓がマバロさんが言っていた人のお墓だな。


 ……しかしあれだな、墓石は古そうではあるんだがお墓自体は新しい方なのかな? 最近作ったみたいな土をしているな。……気のせいかな。


 さて、……ええと、……アガサ・トーレスと。うん、ここだ。……でも言っていた解剖刀は供えられては無さそうだな。解剖刀っていうか何も供えられていないな。


 ……こんなことをしていたら何だか墓荒らしに来たみたいで嫌だな。まあ無ければそれで良いみたいだしギルドへ戻りますか。お騒がせしました。


 それじゃあすぐにギルドへ戻りますか。……イベント戦? こんな場所で? ……まあ良いか。


『宵闇の解剖刀を手に入れた』


 ……あ、イベント戦じゃなかったか。これマバロさんが言っていた物だよね。お墓に供えてあるって言っていたけどそれが何でこんなお墓から離れた場所で見つかるんだろうな? まあ見つかったんだし良しとしますか。


――

ギルド ムーロサッケル支部

――


 ジャロがギルドの扉を開けると話し込んでいたらしいマバロとウィーノがこちらへ振り返った。どうやら思っていたより早く帰ってきたようで少し2人は驚いた顔をしていた。


「貴殿がもう戻って来られるとは思いませんでしたな。して首尾はいかほどで?」


「ええと、お墓には供えられてなかったんですが、帰り道で言われた物は見つけました。……これですよね?」


 意外とあっさり見つけましたね。しかしアガサ・トーレスの墓には供えられてはいませんでした。まあ見つかったんだし良しとしますか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ