表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/339

第二十一話 再び研究所へ

 読んでくださりありがとうございます。


「帰ったか。すまなかったな。うちの情報不足だった」


「まあ、いいじゃないですか。二人とも無事でしたし。そんなに気にすることも無いですよ」


「そう言ってくれるとこちらとしても助かる。あんなヤバイ奴の縄張りである以上当面はウージリの森一帯が通行禁止になるが、クエストは大丈夫か?」


「あ、もう軍曹ゴブリンは倒してるんで、なんとかなってます」


「そうか、じゃ報告しに行って来い。その後また研究所へ来い」


「研究所……ですか? わかりました」


 どうして研究所に行くのかはよくわからないが、研究所へ行かねばならないらしい。クエストを報告したらすぐに向かうとするか。


「こちらギルド受付になります。何か御用ですか?」


「クエスト達成報告に……」


「かしこまりました。それではギルドカードをお出しください」


「……これですね」


「……、はい。確かにクエスト達成が確認出来ました。クエスト2件で報酬金がこちらになっております。お確かめください」


「……、はい大丈夫です」


「おめでとうございます。規定を満たしましたので、ジャロ様のギルドランクが☆2になりました。これにより☆3までのクエストが受注可能になります。そしてこちらがランクアップ報酬となります」


『低級ポーション×5を手に入れた』


 お、これは助かるな。回復手段が薬草頼みだったからありがたい。喜んでもらっておこう。


「また、達成された一部クエストは繰り返し受注可能なのですが、どうされますか?」


「再受注をお願いします」


「それでは“モンスター研究所のお手伝い ☆1“を再受注いたしました。また頑張ってください」


 ギルドランクが上がったらしい。そういえばそんなことを前回言われた気がする。色々なことがあったせいですっかり忘れていた。☆3のクエストはどんなものがあるのだろう? でも忘れてしまいそうだから先に研究所の方へ行くか。


――

モンスター研究所

――


「いらっしゃい君が来るのを待っていたよ」


「グラッドさんに言われて来たんですけど……」


 言い終わろうかとするタイミングで奥に座っているガタイの良い人物が目に入った。


「おう。さっさとこっち来い」


「用件も言われてないんで何するか不安なんですよ。僕は何で呼ばれたんです?」


「決まっている。ウージリの森のアイツについての対策をここで講じるんだ」


「アイツですか。といってもあんまり知らないですよ?」


「“冥狼 ウプウアウト“に出会った数少ない意見だからね。是非参考にしたい。まず遭遇した時はどんな感じだったかな?」


「どんな感じ……ですか。そうですね、どこか張りつめたというか辺りが冷たくなった感じでしたね」


「俺がお前を見つけた辺りはウージリの森の奥近くだったからなあ。辺りがそんなことになることはない。十中八九アイツが関係している」


「それでウプウアウトと会話を交わしたんだよね? どんな会話を?」


「縄張りを荒らした奴を逃がしはしないという風に言われました。ゴブリン倒してたくらいでなんもしてないんですけどね」


「ウージリの森で出てくるモンスターのランクは最高でも☆4。アイツは確実に6は超えているから遭遇自体がおかしいんだけどな」


 クエストの報告は良いんですけど、その流れでクエスト受注しませんか? 普通。どうやらジャロは目先のことにとらわれるとあまり周りが見えなくなるタイプのようです。私みたいですね(笑)

 さらっと☆4モンスターの存在が明かされました。でも大丈夫です。イベントでも踏まない限り出現しません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ