第二百四十二話 呪いの言葉は重く響く
読んでくださりありがとうございます。クロウ・ネクロマンサー戦の続きです。
精神統一……ね、まあダメージを負わなかったから助かったとも言えるかな。ただどれくらいのダメージが飛んでくるかが読めないから安易にSPを回復することは出来ないな。次毒匕首でも毒沼でもどっちにしたってその次にはどっちも出来なくなっている。つまりどこかのタイミングでSPは回復させなきゃいけないんだけとなぁ。……ひとまず攻めますか。
『ユカリの毒匕首 クロウ・ネクロマンサーに18のダメージ』
『クロウ・ネクロマンサーの呪言【怨】 ユカリに53のダメージ』
『クロウ・ネクロマンサーは毒におかされている クロウ・ネクロマンサーに9のダメージ』
……これはダメだな。2発耐えないや。今のところ体力とSPを両方回復させる手段は無い。体力を回復させたとして攻撃に転じる事が出来ないんじゃどうしようもない。毒でダメージは稼げはするがそれで倒し切るにはターンが足らないし毒が治ればそれこそ手詰まりだ。
しかもコイツ確か倒したあともう一回倒さなきゃいけないモンスターじゃ無かったか? なるべくダメージを稼いで次に繋ぐしかないな。
『ユカリの毒牙 クロウ・ネクロマンサーに15のダメージ』
『クロウ・ネクロマンサーの呪言【怨】 ユカリに53のダメージ』
『ユカリは倒れた』
『クロウ・ネクロマンサーは毒におかされている クロウ・ネクロマンサーに9のダメージ』
ユカリは頑張ったよ、ちょっと無策に攻めすぎた。とは言えユカリの頑張りで結構体力は削れているはずだ。でも復活することを加味するとアトラスの居合一閃をここで使うのは勿体ないよな。ファングで行こう。
『ファングの狼牙【疾風】 クロウ・ネクロマンサーに67のダメージ』
『クロウ・ネクロマンサーを倒した 経験値を608手に入れた』
『ファングのレベルが1上がった』
『死霊術が発動した クロウ・ネクロマンサーの体力が85回復した クロウ・ネクロマンサーのSPが87回復した』
ふむ、死霊術が発動したな。これから察するに狼牙【疾風】1発では倒しきれない。クリティカルヒットが出せるなら別だけど。対して相手の呪言【怨】でこちらの体力はどこまで持っていかれるんだ?ファングがギリギリ耐える方に賭けるか。頼む……、耐えてくれ。
『ファングの狼牙【疾風】 クロウ・ネクロマンサーに69のダメージ』
『クロウ・ネクロマンサーの呪言【怨】 ファングに92のダメージ』
『ファングは倒れた』
……無理だったか。しかし強烈なダメージだな。次誰を出そうか。……傷だらけの呪札の効果でこれだけのダメージってことは、何も無い状態でクリティカルヒットを受けた時でもこれくらいのダメージってことだよね? それじゃあアトラスくらいの体力があれば耐えれるってことか?
『クロウ・ネクロマンサーの呪言【怨】 アトラスに47のダメージ』
『アトラスの居合一閃 クリティカルヒット クロウ・ネクロマンサーに52のダメージ』
『クロウ・ネクロマンサーを倒した 経験値を608手に入れた』
『アトラスのレベルが1上がった』
ふぅ、何とか倒したか。経験値は美味しいのかもしれないが正直もう二度と戦いたくないな。
中々強烈なダメージをファングは負ってしまいましたね。今回は傷だらけの呪札の悪いところが出た感じでしょうか。ジャロはもう二度と戦いたくないようですがアムニスヴェーレでクエストをするならば遭遇する可能性はゼロではありません。出来ることは二度とエンカウントしないことを祈るだけです。