第十七話 ヴァンパイア・リトル
読んでくださりありがとうございます。題名の通りです。小さな子供は実はヴァンパイアの子どもだったようです。
さてと、雑貨屋は確かこのあたりだったよな。お、あったあった。
「いらっしゃい。なにかお求めかな?」
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薬草
下級ポーションの材料。そのままでも効果はあるがとても苦い
値段:250G
下級ポーション
体力を少し回復する。さわやかなフレーバーが嬉しい
値段:500G
低級ポーション
体力をやや回復する。さっぱりした味わいでモンスターに大好評
値段:800G
水薬草
少々渋味がきついが麻痺が治る。
値段:600G
火薬草
少々辛味がきついが火傷が治る。
値段:700G
乾パン
乾いたパン。美味しくないが仕方がない
値段:400G
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結構品ぞろえが増えているな。それに低級ポーションが買えるようになってる。これは買わなきゃな。所持金は……と。3100Gか、じゃあ低級ポーションを1つと火薬草を1つ買おうかな。
「毎度あり。またよろしく頼むよ」
それじゃあモンスター研究所を目指すとしますか。
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モンスター研究所
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「お、噂をすれば来たようだよ」
「マジかぁ、コウモリじゃねぇじゃん。これはしくったか?」
「何の話をしてるんです? というかグラッドさんこんなところにいて良いんですか? ギルドマスターですよね?」
「休憩時間だから遊びに来てるんだよ。ていうかお前がここに来ると思ってな」
「……? ギルドの方が来る可能性高くないですか?」
「お前にギルドランクの説明するのを忘れてたからな。ギルドで説明しちまうと俺の説明不足がバレちまう。ええとギルドランクってのはな……」
「ギルドランクのことなら受付さんに教えてもらったんで大丈夫です。それよりさっき何の話をしてたんですか?」
「何だって? そんじゃ休憩時間終わったらどやされるじゃねーか。しかも賭けも外したし良いことねーな」
「こちらとしては賭けの勝ち負けはどうでもいいんだがね。さてモンスターを見せてもらえるかな?」
どうやら俺のモンスターが特異進化する、しないで賭け事をしてたらしい。ギルドマスターよ、それでいいのか?
「どうぞ、いまいちよくわからなかったんで詳しく聞きたかったんですよ」
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ヴァンパイア・リトル lv.10
名前:バット 経験値:11/150
ランク:☆2
ステータス:体力37/37、SP25/25
ちから18、まりょく12、まもり10、はやさ19、うん9
アビリティ:吸血、粘液、爪牙、魔弾【闇】
装備:古びた棍棒
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「ふむ、ヴァンパイア・リトルとは珍しい。僕も実物は初めて見たよ」
「珍しいんですか? ☆2なんてどこぞに行ったら沢山出てきそうなもんに思っちゃいますが……」
薬草にも種類が結構あるようです。一瞬木薬草を思いついてそれただの薬草じゃないかと一人でツッコんだのは内緒でお願いします。
ヴァンパイア・リトルの固有アビリティは魔弾【闇】です。当然ですが魔弾【火】や魔弾【風】なんかも存在します。どんなモンスターがこれを使ってくるんでしょうかね。