第十六話 ギルドランクがあったようです
読んでくださりありがとうございます。バットは一体何に進化したんでしょうか、楽しみですね。
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ギルド ディアノルト支部
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「こちらギルド受付になります。何か御用ですか?」
「ええと、クエストの報告に……」
「かしこまりました。それではギルドカードをお出しください」
「……どうぞ」
「……、はい。確かにクエスト達成が確認出来ました。クエスト2件で報酬金がこちらになっております。お確かめください」
「……、はい大丈夫です」
「一部クエストは繰り返し受注可能なのですが、どうされますか?」
一部クエスト? どれのことだ? どっちでもどうせすぐ達成できるからな。受注しとくか。
「お願いします」
「それでは“モンスター研究所のお手伝い ☆1“を再受注いたしました。また頑張ってください」
モンスター研究所の方だったか、多分あそこには何度か行くんだろうな。さてクエストを受注してからモンスター研究所に行きますか。特異進化したモンスターも早く見せたいからね。ええとクエストはどうなってるかな?
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クエスト一覧
オーク偵察任務 ☆3
ディアノルト国北東部 オークの群れ偵察
報酬金:3800G
清掃活動 ☆2
ディアノルト国外れの細道の清掃
報酬金:2500G
軍曹現る ☆2
軍曹ゴブリンの討伐
報酬金:1800G
教会の清掃 ☆1
ディアノルト国の教会の地下室の清掃
報酬金:1000G
モンスター研究所のお手伝い ☆1
モンスター研究のためにご協力を
報酬金:1500G
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へえ、面白いクエストがあるな。オークの偵察任務に軍曹ゴブリンの討伐か。どっちも見たことないから結構興味惹かれるな、両方受注してみよう。
「こちらギルド受付です。何か御用ですか?」
「このクエストを受注したいのですが」
そう言うと俺はギルドカードと一緒に2個のクエストを提示した。
「申し訳ありません。ジャロ様はまだギルドランクが上がってませんので☆3以上のクエストが受注出来ないのです」
「ギルドランク……? 聞いたことないんですが何ですかそれ?」
「ギルドカードのランクです。ギルドとしましてもいきなり高難度のクエストに挑戦して失敗する人を未然に防ぎたいのでクエストを許可制にしているのです。ジャロ様は登録したてでまだギルドランクが☆1ですので、受注可能なクエストが☆1〜2に限られるのです。説明が不十分で申し訳ありません」
「なるほど……。ギルドランクを上げるには具体的にどうすれば良いんですか?」
「そうですね。☆2昇格は、☆1クエストを3回以上、☆2クエストを1回以上達成されると昇格可能です」
「わかりました。じゃあこのクエストだけ受注をお願いします」
「かしこまりました、それでは“軍曹現る ☆2“を受注しました。頑張ってください」
ギルドランクなんて初めて聞いたよ。すぐに上がるっぽいからよかったけど、ギルドマスター何も言ってなかったからな。とりあえず、研究所に行きますか。あ、そうだ薬草を切らしていたんだったな。雑貨屋にも寄って行こう。
バットの進化の詳細はお預けになりました。その分詳しく説明するんで許してください。ギルドランクはいろいろな場所で影響を与えます。前より行ける場所が増えたりします。楽しみにしといてください。
一部誤字がありました。報告していただきありがとうございます。気をつけてはいたんですが、やっぱり誤字はするものですね。