第百七十三話 ポーション・ショック?
読んでくださりありがとうございます。お買い物の続きです。
――
闇薬草
味はしないが魅了が治る
値段:900G
虹薬草
旨味のかたまり。状態異常が治る
値段:1800G
乾パン
乾いたパン。美味しくないが仕方がない
値段:400G
携帯食料
携帯できる食料。SPを少し回復する
値段:700G
ジャーキー
固いとはいえ肉は肉。SPを回復する
値段:950G
肉塊
肉のかたまり。見た目とは裏腹にかなりジューシー
値段:2000G
戻る
3/4
――
ん? 品揃えが増えたからかな。ちょっと並びが変わっているな。肉塊の改良版みたいなのがあるかと思ったけどそれが4ページ目になったのかな。
――
レアな肉塊
肉のかたまり。焼き加減はミディアム
値段:4500G
手投げ爆弾
小さな爆弾。威力は結構高め
値段:800G
小型手榴弾
小型の手榴弾。威力は折り紙付き
値段:1200G
ダイナマイト
高性能の爆弾。威力は言うに及ばず
値段:2800G
戻る
4/4
――
お、やっぱりあるじゃないか。レアな肉塊……、希少って事かな。高いけど1個だけ買っておこうか。携帯食料4個と、ジャーキーが3個、肉塊も3個買ったら合計いくらだ? 16150Gか。さっきのと合わせて合計31950Gの出費。残る所持金は4300G……。ま、こんな感じで準備完了でいいかな。
来たるクエストに備えて準備を済ませたジャロは雑貨屋から出ようとした。そのジャロを店主は呼び止めた。
「お客さん、……実は今度からポーション類が値上げするんだ。今買うなら値上げ前の値段で買えるけどもういいかい?」
……ん? 値上げするの? こういうアイテム類の値上げってあんまり聞いた事がないんだけど、なんでなんだろう?
「一応ポーション類はもう買う予定は無いんですけど、値上げって何かあったんですか?」
ジャロがそう聞くと店主は渋い顔をしてその問いに答えた。
「そりゃ水源がどうも怪しいらしいからな。俺も聞いた話で申し訳ねぇがポーションを作るために必要な綺麗な水がどうも入手しにくくなるみたいでな。コストを誤魔化しながらうちも商売をしてきたが、そろそろ限界だ」
……ほう、なんか今回のクエストに関わりがありそうな。……いや絶対ある話だな。ちょっと詳しく聞いてみるか。
「そうなんですね、この国って一体どこに水源があるんですか? そしてそこのどこが危ないんです?」
「……、俺が言ってたって内緒にしてくれるか? この前フード被ったデカイ独り言を言う奴が店の前に居てよ。多分チャットか何かをしてたんだろうけど話の内容が俺まで聞こえて来てな。何でもスレド砂漠の湖にはとてつもないような奴がいて湖を汚すと出てくるんじゃねぇか……、そう言ってたのを確かに聞いたのさ」
……スレド砂漠の湖? どこだそれ。……コールの祠のことかな。とてつもないような奴ねぇ、マザー・スネークのことじゃないよね。あれまた倒すのしんどいからな。
「それでよぉ、俺ぁそれ聞いて怖くなってシロガネの爺さんのところに駆け込んだのよ。今頃凄腕のコマンダーが解決に向かってんじゃないかな」
凄腕かどうかは知りませんが現在進行形でジャロが解決に向かっています。次回以降の雑貨屋の利用はポーション類が倍の値段となります。これはオアシスの危機をクリアするまで続きます。