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第百六十話 キャロットの言伝

 読んでくださりありがとうございます。あけましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


「そして宝箱2点の鑑定結果がこちらになっております。」


『波打つ竜鱗を手に入れた』

『潜行の書を手に入れた』


 お、2個目の奴はスキル本だな。まあナイトメア・ブラッドの近くの宝箱から手に入ったものだからそれらしいものが出るよね。……1個目の奴は何だろこれ。とりあえず確認してみるか。


――

波打つ竜鱗 ☆4 装備

波打っているように見える竜の鱗。わずかながら竜の力が宿っている。

効果:魔弾【波】がアビリティに追加される

――


 おお、なんか強そうだな、竜の兜みたいなもんなのかな。魔弾【波】は聞いたことはないけどまあ魔弾【闇】と似たようなもんでしょ。一応詳細を見ておくか。


――

魔弾【波】 水属性

まりょくを込めた水弾を波しぶきのごとく放つ。

威力 50 精度 90 消費SP15

――


 ……あれ? 消費SP重くないかこれ。魔弾【闇】の倍以上の消費SPで効果変わらない気がするんだけど。これを装備させるのは……無しかな。そもそもまりょくが高いのはバットしかいないし、わざわざ竜の兜を外してまでこれを装備させるメリットは無いね。


 さて、今回の報告でどうやらシャダル砂漠のクエストはシャダル砂漠でしか達成出来ない訳では無くて、詳細にある目標を達成出来れば別に場所は関係ないっぽいね。それじゃあシャダル砂漠の宝箱を探しながらブラック・アリゲーターを探していきますか。前教えてもらった洞穴の場所ってどの辺りだっけか? あんまり覚えてないな。


「……ジャロ様、お待ちください」


 呼び止められたジャロが後ろを振り向くと先程クエスト報告のやり取りをした受付の人がジャロに駆け寄って来た。どうやら何か伝えるのを忘れていたようだ、握りしめていた紙切れのようなものを広げその受付の人は口を開いた。


「ジャロ様にキャロットより伝言がございます。“ジャロ様が所望された情報は地図にして門衛がいくつか持っていると言うことをすっかり忘れてしまいました。申し訳ありません。もしまだその情報が御入用でしたら門衛に仰って頂ければ入手出来るかと思います。“……とのことです。お呼びだてして申し訳ありません、それでは気をつけて行ってらっしゃいませ」


 ……へぇ、所望された情報ってのは多分洞穴の位置の情報だろうな。なんだ地図があるんじゃないか。これは助かるぞ、丁度記憶がおぼろげだったからナイスタイミングだ。……もしかしてその前から手に入ったのか? 伝え忘れたって言ってたよね。……ま、気にしないでおこう。人間誰しも忘れることくらいあるさ。



 宝箱の中身は興味深いものでしたが……、竜の兜がある以上はあんまり有用ではありませんでした、残念。魔弾【波】のお披露目もしたかったんですがまりょくが高い仲間モンスターがさらに増えるとかしない限りちょっと無理そうですね。

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