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第十二話 特異進化って何さ?

 読んでくださりありがとうございます。研究所の代表って聞くとどういう人を思い浮かべますか? 眼鏡をかけた優男でどうです?


「ギルドのクエストで来た人かな? ようこそモンスター研究所へ、僕は代表のロンドールと言う。今後よしなに」


「あ、はい。そうです。よろしくお願いします。手伝いって何すれば良いんですか?」


「とりあえず君の仲間モンスターを見せてくれたらそれで良いよ。ハイイロコウモリと、後どの仲間モンスターがいるんだい?」


「今のところ、このバットだけなんです」


「へえ、珍しいね。友愛スキルのレベルはいくつだい?」


「……? ええと、アクセサリについてるのはlv.2ですが……、それ何か関係あるんですか?」


「なるほどlv.2ならわからなくもないな。友愛スキルはそのまま仲間に出来るモンスターのランクに関係するからね。モンスターを進化させたりすると装備に加えて自分でもスキルが身につくんだよ」


「そうなんですね。知らなかった。仲間モンスターの数には関係あるんですか?」


「そっちは関係ないとされている。となると最初に誰かからモンスターでも借りたかい?」


「歩兵ゴブリンを先輩から……」


「じゃクルールの横穴のモンスターはこれ以上仲間にしにくいね。借りたモンスターでも一時的に仲間になっていることになるからね。一度仲間にしたモンスターの系列は仲間にしにくいことが研究によって解明されてるんだよ」


「系列……ですか?」


「そう、系列。ハイイロコウモリや怪光コウモリなんかのコウモリ系列や、ゴブリンや歩兵ゴブリンなんかのゴブリン系列のことだよ。進化ツリーって言った方が伝わるかな?」


「へえ、やっぱり進化ツリーってあるんですね」


「さあ、君の仲間モンスターをしっかり見せてもらおう」


――

ハイイロコウモリ lv.6

名前:バット 経験値:37/67

ランク:1

ステータス:体力17/17、SP8/8

ちから9、まりょく4、まもり6、はやさ9、うん5

アビリティ:吸血、粘液、爪牙

装備:折れたナイフ

――


「へえ、アビリティ3個持ちか、このレベル帯だと珍しいね。これなら特異進化の可能性もあるかもしれない」


「そうだ、進化のことも教えてもらいたくて。特異進化ってなんですか?」


「進化にも色々あってね。進化ツリーに従って一つ上のランクのモンスターになる通常進化、同ランクで似た系列もしくは少し変わったモンスターになる性質変化、進化ツリーと全く関係ないモンスターに進化する特異進化の大きく3個進化の種類があるんだよ」


「じゃあ通常進化だとハイイロコウモリってどうなるんですか?」


「ハイイロコウモリの通常進化先は怪光コウモリだよ。固有アビリティとして窃盗、怪電波なんかを覚えるモンスターだね。進化したらどうなったかちょっと関心があるな。是非進化したらまたクエストを受注して報告しに来て。もし特異進化したら報酬金も弾むからよろしくね」


「わかりました。また来ますね。」


 色々なことがわかったな。スキルをプレイヤーも習得出来るとは知らなかったな。通常進化だと怪光コウモリって言ってたな。窃盗がウザかったが、敵のアイテムが奪えると思えば使ってみたいし、怪電波も気になるな。じゃクルールの横穴でサクッとハイイロコウモリ討伐といきますか。


 どうやらまたクルールの横穴に行くようです。またコウモリばっかり出てきます。

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