第百十二話 ダマッカは複雑
読んでくださりありがとうございます。ダマッカの洞穴の中は結構複雑で攻略に苦労しそうですね。
『ファングの爪牙 ロック・アントに12のダメージ』
『ロック・アントの突進 ファングに13のダメージ』
あらぁ、結構ダメージ減ってるな。しかも中々攻撃が痛いときたか。相手の体力がどれくらいかはちょっとわからないけど相手はどちらかと言えば肉弾戦寄りのモンスターな予感がするな。今のうちにバットに入れ替えようか。
『ファングとバットを入れ替えた』
『ロック・アントの突進 バットに17のダメージ』
『バットの魔弾【闇】 ロック・アントに合計34のダメージ』
『ロック・アントを倒した 経験値をそれぞれ114手に入れた』
バットのレベルアップにはギリギリ足らなかったな。最初からバットにしてれば確実に超えていたんだけどね。次もロック・アントが出るかもしれないし今のうちにバットに入れ替えておこうか。
……ん? これは。
「行き止まり……なんですかね」
ロック・アントを倒したジャロたちがその先に進んだがそこは行き止まりであった。
「ふむ、さっきの分岐路まで戻りますかね」
アリエテの言葉に従いジャロたちは先程左側へ進んだところまで戻ると、今度は右側へと進んで行った。今度はモンスターにエンカウントすることも無く、行き止まりになることも無く進んで行った。そして再び進むべき道が分かれていた。
「今度は3方向に分かれてますね」
テスタの言う通り道が3方向に分かれていた。左側は少し抉れているような窪みが見られ、真ん中には先程のような靴の足跡があり、右側にはあまり目立つものがなかった。
「ふむ、ジャロ様。どの道に進みましょうか」
まあ、予想はしてたよね。ここも僕が決める感じなのか。さっき足跡があったところはモンスターにエンカウントしてしかも行き止まりだったんだよね。じゃあ真ん中は一旦無しってことにしようか。ちょっと道が抉れているのが気になるんだよな。どうもモンスターの仕業って言うよりは人の仕業っぽいんだよね。
「左側に行ってみましょう」
ジャロたちは左側の道を進んで行った。幸運なことにモンスターとエンカウントもせず、行き止まりにもならずに道はどんどんと続いていた。そして三度進むべき道が分かれていたのである。
「今度も3方向に分かれてますね」
テスタの言う通り今度も道が3方向に分かれていた。左側はあまり目立つものもなく、真ん中には何かで払った様な跡があり、右側の道の近くには竹箒の様なものが捨ててあった。
「ふむ、ジャロ様。どの道に進みましょうか」
今回の道の選択は難しいな。左側には何もなく、真ん中は何か掃除したような感じなんだよね。右側に竹箒の様なものが捨ててはあるから多分それで払った感じなのかな?あとさっきまであった靴の足跡が無いってのはちょっと気になるんだよね。今までは足跡を何とかして消していた感じがあったから真ん中に進むべきなのかな。
「真ん中を進みますか」
ジャロたちは真ん中の道を進んで行った。モンスターとのエンカウントに備えつつ注意深く進んで行ったが、幸いモンスターとエンカウントすることは無かった。しかし道が続いていった訳でもどうやらなかったようである。
「これ……は一体?」
ようやくジャロが人の話の意味を理解したようです。さて、真ん中の道はエンカウントはしなかったようですが、何があったんでしょうか。
(追記)一部表現を修正しました。