第百十一話 ダマッカの攻略
読んでくださりありがとうございます。ダマッカの洞穴に到着しました。早くダリアを救出しなくてはいけませんね。
『バットの魔弾【闇】 デザート・アリゲーターに合計30のダメージ』
『デザート・アリゲーターを倒した デザート・タンを手に入れた 経験値を246手に入れた』
よし、倒せたな。デザート・タンってのがドロップしたんだけど、これなんだ? ちょっと確認してみるか。……もちろんダリア様を救出してからね。
「ジャロ様急ぎましょう。奴らに逃げられる前にお嬢様を助けなければなりません」
――
ダマッカの洞穴
――
ジャロたちはダリアを救うためダマッカの洞穴の中へと突入したが、見た目より中がかなり広くそして複雑に感じられジャロはやや狼狽えた。
「ここは……、一体?」
「ここは砂漠に点在する硬めの石を掘り進んで出来た洞穴でございます。砂漠に住むモンスターたちの風除けともなっています。そしてもちろん掘り進めたのはモンスターですから人間には思いつかないほど中は複雑です」
「ええ? じゃあここにダリア様がいてもどこにいるかわからないんじゃないですか?」
こんなに中が複雑だとは思っていなかったジャロは思わずアリエテに疑問を投げかけた。そんなジャロをよそにアリエテは冷静そのものであった。
「心配には及びません。地面が砂地ですから足跡が確実に残ります。ですが恐らく足跡は何らかの方法で消しているでしょう。急ぎはしますができる限り注意深く進んで行きましょう」
アリエテの言葉を受けジャロたちが洞穴を注意深く進んでいくと道が二手に分かれていた。
右側はなぜか砂地が少し盛り上がっており、左側は大きめの靴のような足跡が続いて行った。
「ふむ、ジャロ様。どちらに進みましょうか?」
あれ? これ僕が決める感じなの? 弱ったな……。どっちかわからないから最早勘になっちゃうんだけど……、足跡があるし左に行ってみようか。
「左側に行ってみましょう」
ジャロたちは左側の道を進んで行った。
『ロック・アント lv.15が現れた』
あぁ、エンカウントしたのか。しかも初見モンスターだよ、どんなモンスターなんだろうな。
『ファングの咆哮 ファングのちからが少し上がった ロック・アントのまもりが少し下がった』
『ロック・アントの砂塵 ファングの精度が少し下がった』
砂塵かぁ、精度下がっちゃったな。まあ一回くらいなら別に良いんだけど、何回も……は食らいたくないね。
『ファングの爪牙 ロック・アントに17のダメージ』
『ロック・アントの堅牢 ロック・アントのまもりが上がった』
お? 堅牢っていうのは初めて見たな。……少しじゃなくて上がったって言う表記ということは、硬化スキルの単純な上位互換ってことかな。一体どれくらいダメージが変わるんだろうか。
『ファングの爪牙 回避された』
『ロック・アントの堅牢 ロック・アントのまもりがさらに上がった』
あぁ、マジか。精度が下がったからかな、ちょっとどれくらいダメージ下がるか見たかったんだけどさらに堅牢をされちゃったな。
多分ジャロは人の話を聞かない性質なんでしょう。アリエテの話からして左は無いでしょうよ、まったく。でも誰の足跡が残っていたんですかね。