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第百八話 テスタは執事失格……?

 読んでくださりありがとうございます。ところでテスタはスレド砂漠で何をしているんでしょうか。何もない場所にいたらちょっと見つからないかもしれませんね。


『ファングの爪牙 デザート・アリゲーターに19のダメージ』

『デザート・アリゲーターの砂塵 ファングの精度が少し下がった』


『ファングの爪牙 クリティカルヒット デザート・アリゲーターに41のダメージ』

『デザート・アリゲーターを倒した 経験値を202手に入れた』

『ファングのレベルが1上がった』


 よし、レベルが上がったな。しかも今なら自動で回復するからかなり効率が良いぞ。……って言ってる場合じゃないな。早くテスタさんを探さないと。


 ……あれ? あれはなんだろうか。……テント?


「アリエテさん、あれって何だと思いますか?」


「あれは……我が国に伝わる非常用の宿泊施設ですね。名をテントと言います。意外と中は快適な空間になってましてね。テスタに万が一のために持たせていました。……決してテスタの避難用に持たせた訳ではありませんが、多分彼は中にいますね」


 そう言うとアリエテはテントの入り口に手をかけた。ジャロも続けて中に入るとテントとは思えない空間がそこには広がっていた。


「……これはすごいですね」


「えぇ、我が国の技術の集約によりかなり快適な空間になっております。元々はコマンダーの簡易休憩所の名目で作られたものですが、空間の広さをある程度自由に設計出来るためにむしろ宿泊施設としての性質が高くなりましてね。王殿の所有物ですとまあこれくらい豪勢なものになります」


 テント内を見渡すと確かに設置場所よりも広い空間であると思われる他、奥の方には何やら馬車のようなものも見受けられた。そしてその馬車の陰からテスタさんが顔を出した。


「あ、アリエテ様。申し訳ありません馬車が少し壊れてしまいまして丁度テントを持っていたものですから修理しておりました」


「……ほう、あなたは王殿の馬車が貴重であるからひとまず修理するべきと判断した訳ですな。お嬢様が攫われたにもかかわらずに」


「……うぅ、面目ありません。お嬢様は執事長と共にいらっしゃるかと思っておりました」


 アリエテの語気はやや強いように思われる。それもそのはず、テスタはテスタなりにダリアを探していると思っていたからアリエテはダリア捜索の人手としてテスタを探していたのである。


「まあ馬車が使えるならば良しとしましょう。本来このテントの中に馬を入れるのはご法度ですが、緊急事態ですからここは不問とします。すぐにお嬢様を救いに行きましょう」


「アリエテさん、場所に心当たりがあると言ってましたが。一体どこなんですか?」


「スレド砂漠にはいくつか洞穴が点在しています。そしてその内の1つがアムニスヴェーレにほど近い場所にあります。王殿と取引しているという情報を信じるのであれば恐らくそこでしょう」


「へぇ、そんな場所があるんですね」


「ええ、名前をダマッカの洞穴と言います。急いで向かいましょうか」


 テスタを加えてジャロたちはダリア捜索のため急いでダマッカの洞穴を目指すのであった。


 テスタはテントを駆使してましたがテントの性能がかなりフィクションですね。この国の技術はすごいです。テスタは馬車を確保していたようですね。普通お嬢様が心配になりませんかね? まあ結果オーライってことで、すぐに救出に向かえそうですね。アリエテの場所推測能力が鋭いですね、有能です。

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