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第十話 ギルドマスターはどんな人?

 読んでくださりありがとうございます。


「国王からの手紙を持ってきたのはそこのお前か?」


 振り返るとガタイの良いオッサンが俺を見ていた。誰が誰だかわからないんだから最初に全員自己紹介してほしいと思うが、こっちがしてないから仕方ないことなのだろうか?


「そうですが……。誰ですか?」


「そうかい、つまりお前が今回の招き人か。まあ前の奴よか期待出来そうだ」


「前の……と言いますと?」


「ああ、失敬。こっちの話だ。自己紹介が遅れたな。俺がこのギルドの責任者のギルドマスターことグラッドだ。よろしく頼む」


 ハイ、偉い人でした。いきなりギルドマスターが出てくる事なんてあるもんだね。敬語で正解だったよ。思えば一番最初も国王だったし、偉い人出てきすぎじゃないですかねぇ。


「よろしくお願いします」


「恐らく登録しに来たんだろ? じゃひとまず、これに全部記入してくれ」


 登録情報の類だろうな。とりあえず書けるところを埋めていくか。


――

ギルド登録受付書

名前:ジャロ

出身:

仲間モンスター:ハイイロコウモリ

指揮スキルレベル:1

――


 出身地ってどこになるんだろうな。日本って書いたら怒られるよな。でもディアノルト国って書くのも変じゃないかな。どうしようか。悩んでいるとグラッドが覗きこんできた。


「……すまん、お前は招き人だったな。出身地は書かなくて大丈夫だ」


「じゃあこれでお願いします」


――

5分後

――


「ほらよ、これがお前のギルドカードだ。多分心配ないが、無くすなよ?」


「わかりました、ありがとうございます」


「ギルドカードがあって初めてクエストが受注出来る。多分お前ならゴブリンくらいはもう討伐してるんじゃないか?」


「よくわかりましたね。確かに既に2体倒してます。これって達成になりますか?」


「残念だが、倒したモンスターは仲間にならない限り消滅しちまう関係上、ギルドカードでしかカウント出来ない。一応ログを確認すればカウントは出来るがそんなことまで受け付けちまったらこっちの手が保たんから断ってるんだよ。悪いがそこのところは諦めてくれ」


「わかりました。じゃもう一回討伐してこようかな」


「クルールの横穴に行くのは良いが、宝箱には近づくなよ?宝箱周辺で強力なモンスターが確認されてるからギルドで禁止にしてるんだ」


 ……禁止されてる……? 既にやっちまってるよ。そうかだから怪光コウモリとかいう強いモンスターが出てきたのか。まじで勝っててよかったわ。


 怪光コウモリは☆2のモンスターなんで言うほど強敵ではないです。ギルドに登録したてのギルドランクの低い人が挑むのを禁止しているだけです。

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