表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
つ ば さ  作者: 彩紅羅
4/6

4

4



「…僕は、にげたんです。」



「…逃げた――?」



「はい。 僕は、ASUKAのギターのジュンと付き合ってたんです。

でも、ある日、ジュンのファンにリンチされたんです。暴力団に頼んで。

どうやら、僕とジュンが仲良くしてるのが気にくわなかったらしくて――。



それで、次に起きたときには病院のベットの上で、声が出なくなってたんです。

声って言っても、普段の話す声じゃありません。『歌声』を失ったんです。

その次の日に、僕は、逃げました。今は田原さんって言うASUKAのマネージャーとリーダーのタクさんとしか、連絡は取ってません。


この学園に、ASUKAのメンバーが居ると聞いたんです。だから、ばれないように変装してます。」



少し、スッキリした気がした。


「…和葉、大丈夫?ごめんね――。」



「…えっ? ッ!なんで…」


僕の頬は涙で濡れていた。その涙を雅先輩が指で拭う。



グイッ!!



先輩に急に抱き寄せられた。



先輩はすっごいいい匂いがして、すっごく暖かくて、いつの間にか眠りについていた――。







「…は、か、ずは?和葉」


んン、まだ眠いよ―。


「…雅先輩?」


目を開けると目の前に雅先輩のやけに整った顔があった。」



キレーな顔だなぁー



「…どしたの?和葉。着いたよ、行こう。」



「…はい。」



雅先輩と車を降りて、理事長室がある校舎に向かう。



でも、そこにあったのは――。


「…もう、僕やだ――」




素晴らしき『城』だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ