『「余命一カ月」ソドムと二ネベのまちー「わが心そこにあらず」Gate to life 命への門』 ーアルファでありオメガである方そして愛するものに捧げるー
<本稿は絵入り本で読むことができます>…「読者とともに完成させる<近未来SDGs小説>」です。勝手ながらSDGs<皆様の自分事検証>とともに今後を期待し、コロナ対策も含め緊急発表です。
本稿は、アマゾンで、絵入りの書籍本で緊急出版されました。(有料)
アマゾン出版購入 検索ワード:美善京 / 美と善のまち
題名:第三の都:美と善の人のまち・美善京
第一話:余命一カ月 ソドムとニネベのまち(本稿分)
第二話:何でも話せるあなたと―新しい天と地―(茨木市と高槻市の新しいまちつくり:#美善京)
なお、本サイトでは、従来通り、以下により絵入りなし、無料で読むことができます。
<あらすじ>
72歳の主人公…広島原爆一カ月前、母の胎内で京都の田舎に引っ越し退去していた榊原郁生が、2018年3.11の日に、自分と同年72歳で自殺したノーベル文学賞受賞作家の茨木市川端康成文学館をおとずる。文学館の<川端の書斎室の座席>に座り、終活として自分の胎児から青春時代の三島由紀夫自決など他、歴史的事件を、川端の誕生から自殺に至る人生を重ねる…。川端の未完の遺作小説『たんぽぽ』を想う…。郁生が、帰路の小道の道端、たんぽぽが一輪。見る見る綿毛になり空に舞い上がる。百万、千万、一億、100億か、生き生まれる人数分…、天空を覆いつくす。郁生は、遺作『たんぽぽ』が若いペンの力に<未来の平和>を期待した、川端の自殺の思いを理解したと想う…。川端の未完遺作『たんぽぽ』を、全世界に飛翔させ「平和な人類未来」を期待するフィクション<SDGs近未来小説>です。
なお、茨木市の隠れキリシタン歴史から、日本の禁教の歴史にも迫り、21世紀の持続可能な社会SDGsへの、よりグローバルな国際性、信教の自由社会への各自の高次な「地球市民・地球人」意識の向上とする、茨木市の市民憲章、三つの都市宣言も基本的考えとして盛り込まれています。
従って、本稿は、政治党利党派宗教宗派を超越した現実真理、全地球規模の平和に向けたSDGs「地球市民・地球人」、茨木所在学校法人「立命館」憲章も「正義と倫理をもった地球市民」の育成を教育目的とも調和させています。「国連SDGs持続可能な開発目標」の宇宙的主観のもの「どうしたらこの世で真のよい人間になれるか」『アンネの日記』的視点で日本人全世代にその国際性を問うものです。それは1970年大阪吹田万博『人類の進歩と調和』のシンボル<太陽の塔>と塔内『生命の樹』は、万博公園内<平和のバラ園><預言イザヤ平和像><日本庭園>の直線に続く<宇宙図>です…。岡本太郎と川端康成が、人類に思い遺した「永久安全安心平和」の<人類未来遺産>です…。
読者各自が後悔の少ない「よい人間」として川端が望んだであろう、後悔のない「平安」の道を歩まれる一助になれば誠に幸いです。
なお本稿は文学の新ジャンル<SDGs近未来小説>、フィクションであり、実在する団体組織とは直接的には関係ないことをお断りし、実在する団体組織とご関係者が本稿以上の立派な、SDGs未来集団組織として永続されることを願うものです。
『「余命一カ月」ソドムと二ネベのまちー「わが心そこにあらず」』
Gate to life 命への門―アルファでありオメガである方そして愛するものに捧げるー
作者<京都人への手紙>イザヤ・京都
あらすじ
72歳の主人公…広島原爆一カ月前、母の胎内で京都の田舎に引っ越し退去していた榊原郁生が、2018年3.11の日に、自分と同年72歳で自殺したノーベル文学賞受賞作家の茨木市川端康成文学館をおとずる。文学館の<川端の書斎室の座席>に座り、終活として自分の前胎児1945年1月1日から神国日本帝国の崩壊、青春時代の三島由紀夫自決など他、歴史的事件を、川端の誕生から自殺に至る人生を重ねる…。
川端の未完の遺作小説『たんぽぽ』。その結末を想う…。郁生が、帰路の小道の道端季節早い、たんぽぽが一輪。なぜここに、<ヨナコンプレックス>が見る見る無数の綿毛を生み出し、空に舞い上がる。百万、千万、一億、100億か、生き生まれる全地球人分…、天空を覆いつくせ…。
郁生は、川端の遺作『たんぽぽ』が完結したと信じた。若いペンの力に<未来の平和>を期待した、<川端の書斎室の座席>での<川端の自殺の苦悶>を理解したと想う…。川端の未完遺作『たんぽぽ』は、<世界平和の綿毛>を全世界に飛ばし完了した。それを吸引し<心にたんぽぽ>が育つ人は誰か。「対価や差別なく平和」を受け育つ…。全世界に「平和な人類未来」を期待するフィクション<SDGs近未来小説>です。
なお、茨木市の隠れキリシタン歴史から、日本の禁教の歴史、キリシタン大名、高槻城主だった高山右近の戦国平和にも迫りました。21世紀の持続可能な社会SDGsへの、よりグローバルな国際性、信教の自由社会への各自の高次な「地球市民・地球人」意識の向上とする、茨木市の市民憲章、三つの都市宣言も基本的考えとして盛り込まれています。
従って、本稿は、政治党利党派宗教宗派を超越した現実真理、全地球規模の平和に向けたSDGs「地球市民・地球人」、茨木所在学校法人「立命館」憲章も「正義と倫理をもった地球市民」の育成を教育目的とも調和させています。「国連SDGs持続可能な開発目標」の宇宙的主観のもの…「どうしたらこの世で真のよい人間になれるか」『アンネの日記』的視点で日本人全世代にその国際性を問うものです。
それは1970年大阪吹田万博『人類の進歩と調和』のシンボル<太陽の塔>と塔内『生命の樹』(川端康成同名小説)は、万博公園内<平和のバラ園><預言イザヤ平和像><日本庭園>の直線に続く<宇宙図>です…。岡本太郎と川端康成が、人類に思い遺した「永久安全安心平和」の<人類未来遺産>です…。
読者各自が後悔の少ない「よい人間」として川端が望んだであろう、後悔のない「平安」の道を歩まれる一助になれば誠に幸いです。
なお、本稿は文学の新ジャンル<SDGs近未来小説>、フィクションであり、実在する団体組織とは直接的には関係ないことをお断りし、実在する団体組織とご関係者が本稿以上の立派な、SDGs未来集団組織として永続されることを願うものです。
目次
『「余命一カ月」ソドムと二ネベのまちー「わが心そこにあらず」』1
Gate to life 命への門―アルファでありオメガである方そして愛するものに捧げるー1
作者<京都人への手紙>イザヤ・京都1
あらすじ1
『「余命一カ月」ソドムと二ネベのまちー「わが心そこにあらず」』5
●プロローグ…ヒロシマ原爆「余命一カ月」5
●人は常に「余命なし」の自戒―14
●「神はサイコロ遊びをしない」…作用反作用自業自得…20
●難攻不落の敵「余命一カ月」25
●すべてのルーツ源流アルファ0ZERO34
●ノーベル賞の功罪…永久安全安心平和賞42
●不滅の宇宙神殿…ケネディの神殿54
●時間になりました…たんぽぽ綿毛が乱舞…59
●エピログ…美しい心の人の花…63
付録…2021/5/3地方創生/居住地理念憲章と対比ご参照…67
大阪府高槻市ホームページより68
高槻市非核平和都市宣言68
高槻市民憲章69
高槻市人権擁護都市宣言70
高槻市の姉妹・友好都市71
大阪府茨木市ホームページより71
茨木市非核平和都市宣言71
茨木市民憲章74
茨木市人権擁護都市宣言75
茨木市生涯学習都市宣言78
茨木市の姉妹都市・友好都市79
参考資料(敬称略)…イラスト写真等「無料」検索引用を試みました。79
『「余命一カ月」ソドムと二ネベのまちー「わが心そこにあらず」』
●プロローグ…ヒロシマ原爆「余命一カ月」
終戦直後1945年昭和20年12月3日生まれで、平成天皇退位が迫る2016年平成28年の終わり、71歳になった榊原郁生は、「すでに第三次世界戦争は始まっている」という説、72歳「終末時計2分前」で「死をどう迎えるべきか「終活」を意識し自分の誕生と死の「余命一カ月」…を追うことにした。
…世界終末時計…
1945年1月1日、フランスが国際連合創設声明に調印。2月4日、最高戦争指導会議、米英ソ、ソは旧ソ連、ロシア革命74年後1991年12月25日で解体後ロシア、の首脳がヤルタで、ソ連の対日参戦などを決め、戦闘が激化。
日本側は、硫黄島、東京大阪…への大空襲。欧州でもソ連が反撃、独軍も全戦線で後退。3月31日、独ベルゲンベルゼン強制収容所『夜と霧』の闇で『アンネの日記』の著者ユダヤ人少女アンネ・フランク病死チフス、15歳。
4月1日、米軍沖縄本島上陸、沖縄救助の切札、広島呉で建造された世界最大最強不沈の戦艦大和が鹿児島枕崎市沖で米軍航空機の集中攻撃と魚雷を受け沈没。イタリアでは元独裁首相が人民裁判処刑。ドイツは無条件降伏。ヒットラーは愛人と自殺。
6月8日、日本は本土決戦方針を採択。7月16日、米、原爆実験成功。ポツダム会談無条件降伏要求、日本は黙殺。マリアナ諸島テニアンの戦い後、米軍は、B29爆撃機機長の母親の名前を付した『エノラゲイ』号はガンバレル型ウラニウム活性実弾、全長3・12M最大直径0・75M、総重量約5トンの原子爆弾、コードネーム「リトルボーイ」を抱え8月6日深夜にテニアン島を離陸―。
―ヒロシマ同日、8月6日、午前8時頃、警戒警報が発令…B29『エノラゲイ』爆撃機が広島市の中心部「護国神社」の上空飛来、8時15分、避難人々、天の稲妻以上の閃光、聞くも聞けない瞬間爆音爆風、その2、3キロメ―トㇽ内、人身命、生物、建物、家財、貴重品…一切合財瞬間溶解。人類史上初、核兵器原爆の人間への使用、被爆者総数50万人以上、人類史上未曽有の大惨事…。人類の記録、旧約聖書、背徳のまち「ソドム」は天から硫黄と火で廃墟になった。広島は背徳のまちではなかったはず―。
1905年、20世紀の天才物理学者、アインシュタインは26歳で、『奇跡の年』(miracle year)」と呼ばれる、「光」は粒子として「光量子仮説」、原子の存在を明らかにする「ブラウン運動の理論」、そして「特殊相対性理論」を完成させた。E=MC二乗のサイコロ遊び…『神はサイコロ遊びをしない』と言った彼の〔絶対者〕への理論は崩壊したのか…。
郁生の父、榊原義男、その妻、眞理子は夫から聞かされたのは、原爆被害の三日後の昼であった。眞理子は食べた芋類を台所で嘔吐し、お腹をさすって嗚咽した。お腹の子供も泣いている…。「天の神よ、私は何をすればよろしいのですか」。眞理子は障子窓先、墓石も土台に築城したとされる京都山陰城下町城跡の上空を仰ぎお腹の子を抱きかかえ泣きじゃくった。義夫と三人の幼子が寄り添った…。
…再建された京都山陰の城…
一カ月前の未明7月6日、眞理子は「この町を離れなさい。あなたの兄がいる町へ」。…その誘いに目が開いた…。兄は陸軍将校で駐屯地は若狭湾の軍港に近い京都山陰の城下町。天下統一目前の織田信長に反旗を翻し殺害、豊臣秀吉、高山右近らに成敗「三日天下」と揶揄された明智光秀が建てた城跡がある京都府下の旧城下まち。光秀の実娘は、美女の誉れ高いキリシタン、細川ガラシャの名をもっていた。ガラシャは秀吉側の人質を拒否、自殺か殉教か、38歳で途絶えた悲壮の末期を迎えた…。
豊臣秀吉のキリシタン「バテレン追放令」で多くのキリシタン大名が棄教した。その前に、宣教師らの最先端情報を信頼した織田信長。信長に信頼を得ていた高槻城主キリシタン大名の高山右近は、安土城炎上後は、そこにあった宣教師の学校「セミナリヨ」を高槻城傍に建立した。高槻城下は右近の天主堂もあり、平安を願うバテレン信者が7、8割に達したという。その後明石城主に栄達するも、その立場を放棄し、<剣を捨てる信仰>をとった。戦国時代を武力闘争に関係しない<平和の人>として転々するも、秀吉の禁教令によりマニラに追放。
…高槻市観光協会…
一方、追放した豊臣家は跡継ぎに恵まれず、徳川家康の軍勢に敗北。戦国の混乱に平安を望むキリシタン信仰はすたれず、弾圧から徳川幕府の島原の乱、キリシタンの間でカリスマ的な当時16歳の少年、天草四郎を総大将とし決起した。幕府は兵糧攻めで制圧し、キリスト教禁止のため鎖国。中国、オランダ以外の外国人の渡来、貿易を禁じた。江戸幕府の力、武力が日本を包んだ。これによって江戸文化がその西洋思想を昇華しながら花開いた太平の日本。鎖国の島国日本は、巨大な人類世界に取り残されていた。江戸幕府の浮世も覇権を競う西欧の動きに目覚め、激しく動き出す…。
西洋発展文化文明と“島国根性”で断絶していた江戸幕末の旧態から開国の号砲外圧。尊王攘夷の覇権争い、大政奉還、王政復古、明治元年、戊辰戦争、白虎隊…激動激変の維新から日清日露戦争で勝利し、“神風”の日出る神の国の聖戦…破竹連勝の報。虚報は真実に反転“一億総玉砕”の本土防衛、学童疎開や強制疎開…。
眞理子はお腹の子をさすった。明智光秀の娘、細川ガラシャの心中を想い図る。余りな、その後の乱世に、家族が生き延びる必要。胎児の成長を「神の設計図の業」、神の業と言った医師だった真理子の実父。その言葉を思い出しながら、「疎開」の夢を夫に告げた。義男は広島の夏空を仰いだ。大空の匂いは焼け焦げていた…。
背負袋と手荷物だけ。幼子三人の一家全員五人、いや六人、故郷家屋敷資産知人すべてを置き後にしたその思い出の数々の虚しさ。「ピカドン」驚天動地の一報で一瞬に《溶解》どこへ…。家族六人は眞理子の慟哭と涙に全員が一斉に鳴き叫び震え抱き合った。眞理子は誰にも言えない荒れ狂う言葉にならない苦悶の胸を切り裂いた。そして「秘めた心の覚え帳」に落とし包み込んだ。蠢くお腹の子と泣き叫ぶことができる夫と子らに慰めをえた。「余命一カ月」の六つの命だった…。
眞理子の父は大阪で医師をしていた。医学を学び教養洋書『聖書』も読んでいた。イエス・キリストの奇跡のドラマ。人のどんな病気も治した救世主とされ馬小屋生まれ大工の息子。なぜ自分にできないのだ。カトリック、プロテスタントなどなど、どの宗派会派にも属せず、父は人間の知性理性を信じ『聖書』を追い求め、科学医術の書として純粋理性的に読み、イエスの天の神、いや自然の力、宇宙エネルギーの法則、秘められた全能を畏敬した。病気の人を何としても治すのが医者、自分の務め。眞理子もいつの間にか自然に念じ『聖なる力』を求め祈ることを覚えていた。
人は何かを願い、自分の力が及ばない時、なぜか祈る。なぜなら、災いは必ず起こり人は死ぬ。紛争戦争は続く…人々はどこに向かうのか、眞理子は幼くして、みえないものをみたいと思うようになったとき、予期しない、<善が悪に殺された>…
●人は常に「余命なし」の自戒―
眞理子が12歳の時に、父は拒んでいたが「よい先生」「立派なお医者さん」と呼ばれていた父が死んだ。
父は“権力者の暴挙か、事故か?”、病める人々を救えない自分の《無力と責任》を感じ、弱い空しい人間の死の定めと生き続けたい人間の望み、理想を持つ気高い心と現実の格差の間に苦悩と嘆きを、医者でありながら病人のように埋め尽くして死んだ。眞理子は母に沿って神の導きを求めるも、やはりむなしく黙殺された…。「人は常に余命なしとして生きるべき。自分はそのように日々生きたい」と言っていた父の遺書が見つかった。
父の遺志によって、家族で火葬散骨、「塵」に還した。「余命なし」の父の理解によれば、自分の意思に反して余りにも多くの人が「自死」の道を行く。…明治維新への流血変革、日清日露戦争、1914年銃声一発、オーストリアの皇太子暗殺で戦火拡大は第一次世界大戦へ、いずれ神が人類最終戦争、ハルマゲドンで戦争のない平和世界が必ずくるとのキリスト教徒らの希望の話。
戦国時代の宣教師から織田信長も聞いたであろう。<全能の神が勝利する最終戦争ハルマゲドン>。古代イスラエルから国家崩壊で離散した<神に選ばれたという民>
は、東西南北の果て地にも<世界の終わり>を説く。日本にも、仏法末法の話。その勝利の後にくる<真の平和と安全>。それは、戦後処理の脱却から、ナチ・ドイツのポーランド侵入で『理想の世界』への夢。二度目の世界大戦でキリスト支配の千年王国は、バチィカンとも通じた第三帝国の勝利への道。
それに合せ、日本でも神道仏教末法思想、<現人神>による真の平和への祈願勝利。国家民族の平和幸福への勝利”は山陰の小城下町にも、学徒出陣、40歳を超えた者も国防、神風特攻隊、人間魚雷、17歳以上男子兵役…の最期、本土決戦‘最終戦争’の備えがあった…。
眞理子は祈った。が思い出の地広島に続く、長崎に三日後、8月9日「ピカドン」の灼熱の破壊。全世界、<地球丸ごと太陽に自爆、神風の突撃で、人間すべてが焼き尽くされてもいい>。「神も仏もいない」。眞理子は胎児とともに、太陽を呼び寄せる自爆の激情にかられた。が、それは父が望まなかったこと。『悪に悪を返さない』こと。眞理子は涙を拭いこらえつつ奥の部屋に独り入った。いや、お腹の子と二人で、「ピカドン」から生き延びた救い、<神の夢・平和>を祈った。「どうか、戦争のない、平和の道が開かれますように」。眞理子は<人間を信じる愚かさ>戦争の終わりが近いのを予感した。「何事にも終わりがある」…。
日本は敗北した。敗戦状態の日本にソ連の追い打ち、満州など攻撃開始…8月15日正午、『日本で最も長い日』、天皇の「終戦の詔書」録音放送。日本の無条件降伏へ。以後、連合国軍総司令部CHQ指令決定、勝者による裁きの歴史…、『終戦のエンペラー』は護られた…<人間・天皇>。変革、変更、変転、変身…天地がひっくり返っていく、11月財閥解体、戦犯容疑者逮捕、ニュールンベルグ国際軍事裁判、22日。
榊原義男・眞理子の赤子は、それら『人は常に「余命なし」の自戒』の余りに多くの苦悶と犠牲のなかで生まれた。1945年12月3日、郁生と名付けられた。
それから72年、榊原郁生は、70歳を迎え、自戒を込めて「終活」、「人生の終わりのための活動」として、自分の死を意識して、人生の最期を迎える様々な準備の必要を実感した…。
その重要な作業において、自分の誕生から検証する、いわゆる『自分史』のまとめの必要を感じた。自分史:人類史、誰であれ<死に向けた人生の総括>を意味する言葉である。
そこで、誕生年の1月1日から、歴史の流れを追った。自分の生立ち人生を振り返った。戦時中の当事者でない、終戦の結果、アメリカの自由主義、民主主義への自由な時代に生まれ、その自由を無駄にしてこなかったか、両親の時代と自分の誕生から調べ直し、大きな反省があった。
自分は、いや自分もほとんどの人も<歴史から学んでいない>のではないか、同じような失敗を繰り返している。その思いから、人の心を書き残す哲学者、心理学者、歴史家、作家など、歴史に名を留める「偉大な賢人」と呼ばれる人々の探求記録、作品資料から改めてその道と、自分自身の歩みを追っていた…
72歳の郁生は自分より早く死んだ人を何人か知っている。
茨木市は「ノーベル文学賞日本人初受賞の川端康成」が幼少青春時代を過ごした、まちである。川端康成は自分を「葬式名人」だと呼んでいる。両親に先立たれて記憶なく祖父母に16歳までに死別。生涯天蓋孤独<孤児根性>で生きてきた。また多数の葬儀も経験、自決した盟友三島由紀夫の葬儀も委員長として関わった。
茨木市は、また、世界的に稀な「隠れキリシタン資料館」がある。郁生は茨木市に三十七年間、住んでいた。その前は信長、秀吉に仕え信仰を守り城主の立場を捨てた「キリシタン大名」として歴史に残るフィリピンのマニラに追われ(避難)病死した高山右近が城主であった隣接高槻市に住んでいた。
そこで結婚、二人の子供をもうけた。高山右近の従兄弟の茨木城主中川清秀は42歳で戦死、キリシタン大名説があるが…。戦国戦乱の世で大名や庶民も命の真の救い主を求めていた。その歴史の記録が今日も明らかになって教科書が変えられていくことになる。郁生は可能な「生涯学習」の必要を自覚し実践する…。その中で、織田信長の安土城の〝夢の跡〟にも迫り、歴史の〝光〟を求め真実を追う…。
郁生は、満身創痍80代近隣者に聞かされてきた。「人生わずか50年。60代は1年単位、70歳になると、ひと月単位で老化を体感するはず」。
人生100歳説を唱える識者、一方『何がめでたい、長寿』と嘆く識者もいる。が、誰にも正しい人生寿命は、ある時から『限りなく余命ゼロに近い日々』、つまり「神のみぞ知る」と郁生は理解してきた…。
●「神はサイコロ遊びをしない」…作用反作用自業自得…
日本人初ノーベル文学賞、文化勲章の受賞の川端康成の寿命、自死年齢72歳。神は川端の寿命を知っていたのか。ユダヤ人、アインシュタインの天地創造の神は殺人を禁じている。つまり、命は神の無償の供給、自然の営みによって産物を利用して、人は生かされている。自殺も“人殺し”になる理解…。しかし、人間には動物と違って本能に勝る自由意志が与えられている。その自由意志をどう使うか本人の自由、人格、人間性と理解される…。
72歳の郁生は3月11日地元茨木市の「川端文学館」を訪ねた。見学者はいない。<川端康成の書斎の座>に直行した。茨木市の<川端の3.11>を思いやる…。1899年(明治32年)6月14日生まれ。自死 1972年(昭和47年)4月16日。その生涯、明治、大正から昭和の戦前・戦後の部分濃縮された近現代日本の歴史が読める…。
「川端康成文学館」内 <川端康成の書斎の座>
3.11午後2時46分、微振動が幾度も周回「地球が慄き震えた」三陸沖マグネチュード9.0、返す津波は川端がいう「美しい日本」の自然、沿岸風景とともに多くの人命、建物、施設家屋思い出合切を丸呑みにした。
翌12日福島第一原子力発電所1号機、14日、3号機が、爆発破壊、核物質で周辺を汚染した。三回目の核被爆、オウンゴール、自殺、自爆…ともいう説も…。自然の力は 「人間の想定外・限界」を次々暴き出した。
「逃げろ、東京、関東、いや日本から」。海、山、河、故郷にあるも見えない「自然摂理アルファが現出」、その援軍の力、余震、火山爆発、地震亀裂陥没…が「オメガに向け蜂起」。日本の英知、実力者リ―ダー知将、集団組織学者識者らは‘無条件降伏、ならずその被害者らとも、徹底抗戦、の悲哀…30歳を前に「バカと言われつつ…」敢えて東京丸の内をあの三島由紀夫事件があった市ヶ谷勤務経由でやっと、脱出した青春時代の思い出が川端記念館で郁生に蘇る…。
出生から…孤児へ、孤児から生き抜き…作家となり…ノーベル賞への道へ展示履歴が続く先、川端の鎌倉自宅書斎一部をまねた6畳ほどの和室平机、前の障子戸が開き日本庭園がフィルム映像で見える川端鎌倉の座、座布団に郁生は座っていた。
川端の時空の「長いトンネルの闇」を走った。「川端の余命一カ月」自死の夜が来る。68歳、68年10月17日ノーベル文学賞受賞決定。12月10日、余りに小説的な犯罪「3億円現金輸送車強奪」報道が日本国民の耳目を奪う中、川端は「美しい日本の私―その序説」のノーベル賞式典記念講演を果たした。
翌10月26日、旧出身茨木高校で文学碑除幕式、茨木市第一号名誉市民賞受賞記念講演、ノーベル賞4年後、4月16日夜、逗子の仕事部屋マンション自室で72歳10カ月の命を「ガス自殺」で終えた…。多作の作家に、人生最後の一文、遺書という「心の叫び、表現」がない。「何故だ」。盟友三島の割腹自殺や作家仲間の死去、祖父を介護した老醜への嫌悪恐怖、ノーベル賞後の創作重圧、睡眠薬常用の体調不良など…と推察された…。
川端は、1899年6月14日、大阪で開業医の長男として誕生。2歳で父、3歳で母とも結核菌で殺され、茨木の祖父母のもとへ、7歳で祖母が死去、目の見えない祖父の死を看取った『16歳の日記』、数え15歳で書いた心眼、識別の感性―文字記録「孤児根性」が川端文学の原点とされる…。
茨木中学から第一高等学校、21歳で東京帝国大学文学部入学。…伊豆の踊子、禽獣、雪国、千羽鶴、古都、などなど現実と虚構が織りなす架空世界…戦争の現実悲嘆、1941年の春、新聞社の招きで満州へ…12月8日、ハワイ真珠湾奇襲攻撃「トラ!トラ!トラ!」の映画が郁生に蘇る…。
…75年後12月27日、奇襲日本首相が同湾訪問、後転太平洋戦争…従軍記者、いや<死に行く祖父>を看取った少年の眼は、<特攻機に乗って死に行く若者>を見送った。川端の死の内なる心、作家の叫びがあった。二つの原爆の暗部として日本の美、それ以上に平和への願望として核分裂。美なるもの全部を破壊、塵。郁生の心、「余命」を駆り立て吹き消した…。
郁生の子供心は「知られざる、父母の日本史」の年表を追う…1946年農地改革、47年日本国憲法施行、そして48年から65年まで日本ペンクラブの第四代会長の<ペンの力>。川端は49年ペンクラブを代表し<原爆被災地広島>訪問…。2016年第44代オバマ米国大統領が71年後の5月27日広島で演説、被爆者の涙と抱合った…。
暗転1948年ベルリン封鎖後…、ソ連原爆保有宣言、中ソ友好同盟。50年6月25日、北朝鮮が中ソの同意支援を受け38度線を越え朝鮮戦争勃発。57年7月27日国連軍と中朝連合軍は休戦、38度線軍事境界線で、南北二国に分断。61年ベルリンの壁構築後…キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争開始、第三次中東戦争、チェコ自由化「プラハの春」ソ連東欧軍チェコ侵入。川端の人生と郁生の青春意識、現実逃避、虚構の平安が重なる…。
●難攻不落の敵「余命一カ月」
1957年、川端58歳のとき国際ペンクラブ大会を東京と京都で開催。62歳で『古都』を執筆中、京都暮らし、文化勲章受章。68年ノーベル賞を受賞…ソウルの国際ペン大会出席…都知事候補応援、72年4月16日まで川端の余命1カ月…。
郁生は時空を超え46年前の川端の自殺現場を想定「孤独の知性と根性」が日本の歴史四季文化を織り込む華麗で美しい日本のペン未来に完全な平安平和はなかった“戦乱”の生涯…仮想の川端自宅書斎。郁生の目前茨木の川端書斎<その窓が川端邸宅の日本庭園フィルム写真>。そのフィルムに郁生がみた映画「古都」のフィルムが映写、浮かび始めた…美女、二人
か細くも、美しく、気丈な双子二役女優が錯綜する京都西陣織和服人情と千年以上の凛とした流れ、古都の北山杉…実の親に捨てられた姉、川端の記憶ない親を慕い想う根性が重なる…狂おしい祇園祭りの音と夜景が「祇園精舎の鐘の音」に鳴り響く。悲しみ、恨み、愛しさ、哀愁、切なさ、なんと空しい…雪降る古都のまちや、小路を小走りに去りゆく双子の妹…見送る姉…。親から捨て残された時空の分断。孤児の川端が双子を切り裂く無情が人心をいざなう、「行かないで!」「戻って!」幸せの心の叫びと哀しみの走り、歪みあい、読む人みる人、生きている人の良心、美しい心を掻きむしる…午後2時46分、郁生はその白紙に、書いた。
―孤児の春 平安求め ペン未来―
安住の光輝の出口を乞い求める「長い暗いトンネルの闇」。鹿児島、特攻訓練基地、次々と帰らざる翼で飛び行く特攻機。戦争の悲惨…。ただじっと見送る自責の懺悔が続く…その先に「虚構の平和の未来」を描き天空へまき散らし消えゆく<意地らしくも美しい心の命の乱舞>。共感希望虚無が、郁生に小刻みの震えとなって、広島長崎の閃光爆風轟音となって、母胎の中で見て聞いて感じ、眼下の机上原稿に、<自死>と書く。涙に輝きみえてくる<再生>京都北山に凛と立つ「北山杉」の命…
郁生の青春、映画で見て読んで、50代にして読み返した、15歳のユダヤ人少女の「隠れ家生活」、余命2年半の戦争迫害、息詰まる日々を快活に生きようとした賢明な乙女心の日記が対極に蘇る。ナチ親衛隊に密告されたのか…神に祈るも隠れ家同居人全8人発見「金にならないものは捨て置け」日記は残る…少女アンネと康成少年との日記格差…誕生月日6月12日と14日、25年差、ユダヤの歴史文化、明瞭な異次元で浮かび「フィルムの庭、空、天を通して重なる」…アンネの「屋根裏小窓の空」…宇宙、時空で一つにつながる…
中東エルサレムと日本の古都京都が両者の時代差、三千年の時空を郁生の脳裏が飲み込む…「この赤い鳥居はなんだ…」「その神輿の原型はもしかして…」「あの祭り、その神社の造り、三種の神器は…、仏教寺開祖の心のルーツは…」「漢字の興りと今、聖なる文字の耳口王とは…、美、義、善…になぜ羊が座す…」「船に乗る八つの口、ノアの箱船の船8人…」「川端を‘魔界’と評する魔、木二本に鬼が潜む病…」「禁じ示す、木二本、その木の実は食べるべからず…」「正直者に神宿る諺諭しの普遍」「かな、カナ文字、こら!アカン!悪者への叱責…あの言葉、あの漢字の出所、創作者は誰か、そしてその心は、本心はどこにあるのか…」。京都鞍馬の天の神、天狗は異邦人、その顔…敗戦から企業創業者が掲げた繁栄と幸福と平和、PHPの源流、「敬天愛人」の高みに立つ仏教家の宇宙法則論の「利他」「宇宙の神」の到達点、人類のため何をなしたか、何をしたいかを問う「京都賞」…「神はサイコロ遊びをしない」法則に包み癒される真の歩みへ…
…このすべては全知全能者の手の中か…
川端記念館入り口、時代不変石文の茨木市民憲章、三つの都市宣言に浮かぶ未来都市、次なるいばらき。建学の精神と教学理念に基づき、「未来を信じ、未来に生きる」の精神をもって、確かな学力の上に、豊かな個性を花開かせ、正義と倫理をもった地球市民として活躍できる人間の育成に努める。こう宣言する『立命館憲章』において、「地球市民」の育成を目指すマンモス校、立命館。その大学茨木キャンパスが2015年4月、JR茨木駅傍、ある大手ビール工場の跡地にオープンした。(次図)
立命館の建学精神は、西園寺公望が学祖とされる。公卿の出身で、明治・大正・昭和を通し第一級の政治家、自由主義者、国際主義者とされる。明治維新直後、京都御苑内の邸で、毎月漢詩文の勉強会を催し、時事問題の討論もおこなった。西園寺は官軍総督等として、山陰・越後・会津を転戦後、京都にもどり、御苑内の邸に私塾「立命館」を開き、大志を抱く青年が数多く集まったという…。
京都金閣寺側の衣笠本校の側に宇宙誕生から人類の戦争と平和の歴史展示「国際平和ミュ-ジアム」がある。戦争平和展で原爆リトルボーイの現物大模型が展示。郁生は、巨大な少年ダビデが、巨悪巨人ゴリアテに対して、神の名において立ち向かい勝利した映像を瞼に思い描いた。<少年よ闇に潜む巨悪を霧散させよ>。手で触れる<リトルボーイ>。「相手が違う」「相手が違う」。学徒出陣らの遺品展示の数々。「相手が違う」。郁生は展示や館内を一巡した。「敵、本当の敵を悟れ」西園寺はこれら展示を予測予知して警告していたか…。
繰り返してはならない戦争、涙と絶叫の裏腹の立命学徒出陣…不戦平和の道を説く巨人マンモス校、立命館。それが立命館憲章「地球市民」と調和していく…。全世界から、海外留学生を募り、教え、卒業生は、何をしてきたか。いや、何ができるか、<リトルボーイ、少年>は心ある人に<ダモクレスの剣>となって、頭上にあり迫る。<見える眼>をもつものは誰か…。
茨木校では、京都に本社を置く京セラ株式会社の創業者、稲盛和夫は稲盛哲学の極み「利他」の精神を基調とする「稲盛経営哲学研究センター」を開設した。稲盛は大病で出家までした仏教徒であった。鹿児島県出身で明治維新に関わった西郷隆盛も行動原理とした『敬天愛人』の理念に傾倒し、「天」つまり宇宙の意思、神の正しい方向に向かう力から「利他」、他の人に利する、ことを優先する<キリストの教えの本質『まず神を愛し人を愛する』理念>に重ねる…。
その精神は〝無謀〟とされた電話料を安くする第二電電の立ち上げKDDI株式会社AUブランドを成功させ、大赤字となった日本航空の再建を成し遂げた国際的評価がある。稲盛の著作も国内外で、中国でも読まれる。<京セラドーム><京セラ…>。郁生はその歴史において、20代に触ったIBM大型コンピューターに<京都セラミック>が使用されているのを知って、その先見性を畏敬した…。
立命館茨木校が館内に設けた「稲盛経営哲学研究センター」では、そのセミナーの発露として、海外大学教授らを招聘。「利他経営学」日英同時通訳国際会議の最前列中央に京セラ創業者が静座…。郁生も参加傍聴する機会があった…。
稲盛の先を行く“経営の神様”とされるパナソニック創業者松下幸之助の記念館、PHP平和幸福繁栄の研究所、稲盛の『敬天愛人』の記念館、京都の二つの創業者記念館…、そしてどの記念館も、創業者だけの《能力・力》だけで成らず、創業者自らが述べる『宇宙の源』の法則・力の悟り、その知恵の活用にあるようだ。郁生は訪ね、その一部を読み取った…。
日本のルーツは、天地造像の神…
「何ものも…、それ自体で単独に存在しえない」真理。文学は文学だけ成らず、経営は経営だけ成らず、哲学は哲学だけ成らず、宗教は宗教だけ成らず、歴史、社会科学、自然科学、医学薬学、技術工学、産業、芸術美術、言語、…全て分野はそれ単独で成立せず、互いが引き合い融合一致していく世界共通の真理。「人類独り一人の真理」「自分は独りで生きているのではない」それは言われなくても分かっている。すべての人が融和一致する頂点、誰もが感知するのは、究極、天の究極、極致、経営の神様松下、稲盛も到達した宇宙の源、力、そこに現代科学は「神の粒子・ヒッグス粒子」、「重力波」の衝撃に迫り、さらにその先を求め、至ろうとする…。すべては見えざる紐でつながる。
超弦理論、物理学の理論、物質0次元の点粒子ではなく、1次元の拡がりをもつ弦。超ひも理論、スーパーストリング理論とも呼ばれ「実証不可能」「永久に仮説」。自分のルーツ・存在さえ完全証明できない人間に<全知全能>の証明は永久に不可。
『我思う故に我あり』は『宇宙思う故に我あり』と、郁生は、小学生も理解するだろう、『アンネの日記』を超えて、21世紀の『宇宙日記』に至る…。<神の粒子>から<愛の粒子>に結合する…。<万有愛引力の法則>はニュートン力学を超えた…。
人々は、知識をもっていなくとも感性、心で承知しつつも「自分は誰にも依存せず自分の力で生きている」「あなたも自分の力で困難を切り開いて生きるべきとする必要を説く」と賢ぶった人がいる。「あなたが、すべての頂点か」の問いに「イエス」と答える人がいる…愚者。「愚者が招く波瀾万丈:戦国は止まず」
郁生は、茨木の川端の書斎で天井を仰いだ…川端が見た特攻機が美しい日本の自然景色の中、愛する人々を残して大空、天空に飛び立つ…。そして、空中や海中へ飛散した…。<万有愛引力の法則>はニュートン力学を超えた。「彼らには、もはや苦痛はない…」。
「一体、誰が頂点に立つのか」「すべてを調和よく整理統合統治する“頂点”こそ、完全無欠知恵知識、全知全能者の“見えざる栄光の力”」<ペン未来>の頂点に立つのは誰…郁生に余命一カ月川端の座で、滅びに定められた「二ネベのまち」の光アルファから「いのち輝く聖なる未来」オメガの光に飛翔した…。
●すべてのルーツ源流アルファ0ZERO
郁生が求めてきた“知の統合の頂点”、全知全能者は誰か。国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)は2009年7月30日、「世界記憶遺産」に「アンネの日記(Diary of Anne Frank)」ほか34点を登録すると発表した。世界記憶遺産によると、アンネの日記は「世界中で読まれた書籍トップ10」のうちの1冊だという。『アンネの日記』を、世界に影響を与えた聖典とされる『聖書』『コ-ラン』の古典、その他書籍などを超えるものとする読者識者がいる…。
どんな日記も、内日記と外日記(外日記)に分類される。内日記は誰もが脳内、心に自分の感覚を通して毎日、故意あるいは無意識に書いている日記をいう。
外日記とは、内日記から人間の意思伝達として外部に表現されたものをいう。誰でも脳内のもの心にあるものをすべて外日記にすることは不可能である。
従って外日記をもって書き手の<人物像>を論じることも正しくない。郁生は何であれ「わが心そこにあらず」と考える。そして、その真実を知っているのは脳内に記憶を留める人体の設計者「神のみぞ知る」と思うようになった。それが、いつからかは郁生も覚えておらず、「これもまた神のみぞ知る」と認識している。
ユダヤ人少女アンネの日記によれば、書き手アンネはその「外日記」、実際に第三者が理解できるよう文字で最後『どうしたらよい自分になれるか…、もし「この世で自分ひとり」であれば…』と地球上の独りの人間、『聖書』の初め、地球に人間一人の時代、人類史を逆走、自身の民族史『聖書』のアダムの時代に帰っていた…。
郁生はアンネの脳内、最初の人間アダムの脳内を巡った。そのアダムの外日記が、『聖書』の創世記にあり、アンネの日記の終わりと郁生の脳内でリンクする…。神は隠そうとする、言い訳をする<アダムの脳内全部>を承知していた…。「汝偽証することなかれ」と迫る。
アンネは、キリストを否む隠れ家の同居人を軽蔑していた。「死んでもイエスのように生き返りたい」…川端もアンネも自分の死の心、脳内の「内日記」行程を「外日記」として書けなかった。イエスのように誰か、いや最愛の弟子、また自分のために命を懸けたマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネに自分の罪のない生涯、<美と善と義の価値ある救いの死:贖い>を書いてもらうこともできなかった…。
しかし、アンネの「外日記」は生き残った父親がその意思・心を継ぎ出版。アンネの外日記は世界のベストセラーとなり、書き手アンネは生前の願い通り地上の日記の中に復活。平和のないこの世界で日記とともに地上で生命力、花が咲いた…。多くの読者を勝ち取り、今日も“平和の叫び”とともに取り上げられる…。しかし、郁生にはそれ以上の“読み”があった…。
川端については、2歳、3歳の幼子を残し去る川端父母の心「神も仏もいない」幼子への非情…。少年は<文学世界において孤児根性を文学最高峰ノーベル文学賞で花を咲かせた>…。そのノーベルの評価は「東洋と西洋の精神的かけはしづくりに貢献した」とされる力。その力は、4年後の自死、の思いを止められる聖なる力ではなかったのか。なぜか…。
アンネもユダヤ人の自分の民族の歴史書『聖書』は、ユダヤ人の肉と心の歴史、いや、神の歴史書であると理解していただろうか。「汝、人(=自分)を殺すことなかれ」と全能の神が人類に与えた掟、いわゆる≪モーゼの十戒≫が郁生の<人格の心根、巨大スクリーン>に浮かび迫る。眼前の海が真っ二つに割れる。ありえない!いや、近未来科学力は可能…。
エジプト軍ファラオに追われ、逃げ場のない神が選んだ民の恐怖心は、余りに「わが世界、人間的」。<見よ!海が割れて、そこを行け>神が選んだ責任は、モーセと民への救いと実行。約束の地への民の希望期待が、前進する…。
命は神のもの…。川端は『聖書』を読み、終戦直後、特攻の生き乗りの若者の再生『生命の樹』を書きつつも、なぜ川端の脳内は、自分のものでない自分=他人を殺したのか。作家は「初めに終わりを考える」神のようでなければならないはず…。<ノーベルへの抗議>なのか。
人間誰もが生き続けること、罪を犯さず。それは全能の神への信頼と律法を守ること。その王統はユダヤ人の祖アブラハムからモーゼ、ダビデ、その子ソロモンの栄光と繁栄は、繰り返しアダムのように律法を破る。バビロン捕囚の結果、故国帰還を果たすも、繁栄の中に罪や荒廃を招く。メシア到来の預言を無視した体制は、西暦70年ローマ軍の攻撃に耐えられず崩壊。
エルサレムの神殿崩壊後も生き残る民は四散逃避行の“道”に「ノアの箱船」「バベルの塔」「モーセの十戒」など神の教え聖典の『聖書』のなかの“知恵・言葉”を、さらに世界、極東島国日本にちりばめた。それを「知恵・力」あるものが流用、21世紀の今、宇宙電波、海底、地上のケーブルにのって、その真実が全世界を覆う…。郁生の脳裏に、広島原子爆弾の核分裂が、いや今ある人類の苦悶が、川端の死による<癒しの、木、川>となって1970年大阪吹田万博公園の「人類の進歩と調和」の本流になる…。
人類、地球の頂点、いや全宇宙の頂点、宇宙の始まりを追う素粒子物理学。2013年ノーベル賞‘神の粒子’ヒッグス粒子…ダークマターや多重宇宙論など偽りのない数式理論を求め限りなく続く人類英知の探求、<時空の逆走>世界。「20世紀最高の物理学者」、「現代物理学の父」「神に最も近づいた人間」等と評された天才物理学者とされるアルベルト・アインシュタインは、26歳の1905年「奇跡の年」とされ、人類の宇宙観を土台から変える論文発表が続いた。
「光量子論」「ブラウン運動の理論」「特殊相対性理論」「E=MC二乗」「一般相対性理論」は「神はサイコロを振らない」と断言するように完全な神の探求者、真理を求める人の心と脳と宇宙に“風穴”を開けた。2016年2月、アインシュタインの予言から100年目にして「重力波」の存在を検知し2017年のノーベル物理学賞の受賞対象になった。
日本文部科学省監修「一家に一枚」推奨の<宇宙図>。天動説から地動説への異端審問「コペルニクス転回」を全人類「地球人」に迫るアインシュタインは、核兵器開発に自分の理論が結実した償いとして、<平和への真実真理「世界政府」>の実現へ日本初ノーベル賞受賞湯川秀樹らと動いた。
…日本文部科学省推薦…
…「一家に一枚」<宇宙図>…
しかし『アンネの日記』以上の知性のエネルギー、その「平和理論」があるが、人類社会は、今だ、実現できていない。持続可能な地球社会SDGsの叫び…。何が人類社会の平和を拒むのか。理解を拒む、壁を作る脳意識にアインシュタインの「わが心」が迫る。
ナチスドイツの迫害を逃れアメリカに亡命したアインシュタインは『何も考えずに権威を敬うことこそ、真実に対する最大の敵です』と「ガリレオ絶対尺度」の真実真理の道、『あなたの足元が動いている』と宇宙の始まり、創造主とともに、全人類、矛盾する人々に、迫った…。
『神という存在は捕らえがたいものです。しかし、神は意地悪のために隠れているわけではないのです』ユダヤ人の彼は『アンネの日記』のアンネと同様に『聖書』を読んで、<心の読解力>でもっと知り理解していた…だからこそ、神の言葉『聖書』から宇宙解読のヒント、理知知識知恵を得ていた。
『神は初めに天と地を創造された』その精緻のメカニズムの設計、愛、知恵、公正、力。その『聖書』の始まりを信じて森羅万象を観察研究すれば、誰でも、努力し続けるその熱意と才能において、ニュートン、アインシュタインのように原理原則の理論を導き出せた…。<神のシステム設計書>を預言者モーセは、次に到来する<救世主・メシア>を預言した…。
単なる物知りでなく、その確信は信仰となってインスピレーション、奇跡が聖なるもの完全なものとして永遠性に導き調和して続く。一時的なもの、それは宇宙時間から一瞬であり聖なるものではなく完全なものでない。あらゆる力、絶対力、…この宇宙の人智、ビッグバン理論Free,Fair,Globalをもって“頂点”栄光の座から全人類に対して<完全なシステム設計者>が迫る。
●ノーベル賞の功罪…永久安全安心平和賞・限りなく透明に近い白い人
2017年ノーベル文学賞は、原爆の地、長崎出身英国籍の日本人が受賞。その後、ノーベル文学賞の威光と栄光が愛知恵公正を欠いて…その栄光と力が揺らぐ…。ダイナマイトと遺産で平和、理想社会の実現を託したノーベル賞の遺稿…平和未来は破れた…。次なるノーベル賞の呼び声が、絶対平和の願いとともに郁生の予測「ペン未来」、宇宙創造の言葉に包まれ、戦争を繰り返す人類の独り一人の個人の眠りの闇夜に、余命一カ月「二ネベのまち」の懺悔を迫る…
…日本NHKノーベル賞番組…
“ダモクレスの剣”に例えた核抑止の世界平和。1961年1月、35代米国大統領の就任。新星若き知性は『松明の明かり、ニューフロンティアの光』を掲げた。カソリック教徒として米国史上初めての大統領ケネディはイエスキリストの「神の王国」は近づいた。米国大統領の責務、平和の達成の伝道を既存の政治家から離れて目論んだ。既存政治の利害を切った。ただ一つを除いて…。
1962年10月「キューバ危機」米ソ「全面核戦争」、予想された人類最終戦争「余命なし」…「ワシントンからすぐ逃げろ、できるだけ遠くだ!」と高官らは家族に密かに電告…わが命尽きる「生きてくれ!」高官らの危機的叫び、家族愛、肉親愛の脳内活動の“全能の神への祈り”が【極秘】に飛び交った…。
日本の田舎町で17歳高校生の郁生は、キューバ危機の展開に「広島原爆」以上、<人類の滅亡>を想定した。今、川端の座「余命一カ月」ソドムに重なった。
人類核戦争の危機を乗り切ったケネディ政権、弟司法長官の正義…彼を殺せ、暗殺。63年11月22日、郁生18歳の衝撃。米国ダラスの群衆パレード歓声中「ダーン!」もう1発「ダーン!」銃声は他にもあったというなど…謎が謎を呼ぶ、キリスト、リンカーン、ケネディ…「『聖書』を立てる神の国、米国理解不能の闇」。
車列と多数の見物人が乱れ散る、オープンカー“世界の王・自由なベルリン市民”の上体が傾く、ファーストレディが車後部、王の赤い脳肉片を乗り出しかき集める…世界歴史の暗転…68年ノーベル賞受賞時に止んでいたベトナム北爆再開…、孤児、その悲しみと苦しみを根性で生きてきた、ペンクラブ会長、ノーベル文学賞、日本の文化勲章のなど栄光も川端の生涯において空しかった。「すべては空しい…」「すべては空しい!」
いや、すべての栄光は、自分の命、死の前に、自分の“罪過”とともに注ぎだされる。郁生は、川端の著作からその功罪を追った。…『わが心そこにあらず』。すべては「神のみぞ知る世界」。神の完全な特質、愛、知恵、公正、力において、郁生は不可能…の中で川端の“覚悟”を理解した…『わが心そこにあらず』と繰り返し「完璧な正しさ」を求めつつ…未完の遺作『たんぽぽ』をのこし<ガス管>を銜えた。
特攻機の生き乗りの若者の{未来}『生命の樹』。世界平和への絶望と期待。『武器よ、さらば』の米国ノーベル賞作家の自死…。<ノーベル文学は平和に無力・空しい>。<ガス管は死への特攻機・操縦桿>。「自死した彼らの<命・肉体>は空中に散った」「たんぽぽの種」が郁生の脳裏、夢幻天空の青空に突如舞い上がった…。川端の自死・命は<全世界の平和の敵:見えざる敵>に対して散っていった…。
暗黒の宇宙から中継電波が全世界に飛び、繰り返される現場「ケネディ暗殺」の8ミリ映像“惨状”が17歳郁生の脳髄をも飛び散らせた。「黒人奴隷解放」リンカーン大統領の劇場暗殺。イエス・キリスト刑柱での殺害。キリストを頂点とした、群衆の前での見せしめ惨殺…。トライアングルの高くも澄んだ金属音となって「未来のペン」がその闇を突き刺す…「ペンは剣より強し」。「武器を納めなさい。剣をとるものは剣によって滅ぶ」余命ないものが言う。<預言は核より強し>。机上の小説・作家は無力…。
敵は誰か。誰でもない「善良さに従わぬ悪魔サタン」。「そこは勝たせよ」。「復讐は私がする」「善をもって悪を征服する」「義者は必ず復活する」。キリストは預言通り三日後復活。蘇って500人以上の眼前、天空に上っていった。「天下は私のもの」「私は再び来る」「わが心」と言うものは誰か。郁生に「作家・誰もが自分史の作家。そのライフワークを求めつつ死ぬ…」。若き日、青春の思い出が蘇えった…。
後年、ケネディは<自分はキリストように殺害>されることを知りつつ、ゴルゴダ「ダラスの死のまち」に向かった…。弟子が止めるのを遮って聖書の預言どおり、預言は必ず成就する神慮において【悪】に挑むメシア・キリスト。「真の勇気ある人」として…。
川端の座に座る72歳の郁生の脳裏で、川端の72歳の自死が時空を超えて迫り重なる…。茨木市の<隠れキリシタン資料館>は、高山右近の茨木領地忍頂寺地区にある。織田信長が戦略上,1572年頃、高槻の城主にキリシタン高山右近を任じた。茨木城主中川清秀は高山の従兄弟でキリシタン説…、41歳戦死。資料館の信仰遺物は絵や鋳造物や木工品などで、信じる肝心のものがない。『聖書』本文がない。なぜだ…。戦国の大名城主民衆の、迷宮迷路迷走混迷の波乱が見えた…。
宣教師は信長に言った。「信長様、宣教師でなく神を信じなさい。戦国は、終わりの日まで続きます。戦は無駄です。誰の天下も三日で終わりです。天下はキリストのもので決まっています。キリストに従い、キリストのように戦わず休みに入りなさい。右近様は宣教師によらず『聖書』を学び理解しました」と言うもの。「<最後の茶会>は<最後の晩餐>となり、茶会にもユダの影、裏切り者がいます。死すべき時、戦わず、キリストのように殺される人は神の喜びです…。遺体は隠されます」「日本には、大いなる占拠者がいて、それに打ち勝つ力は、追って来ます。真実を隠し、歴史の無駄、遠回りで混乱をさせるものがいます…」
川端康成が親交した、ノーベル賞候補作家三島由紀夫の貴族性「金閣寺が再炎上」した。…1970年11月25日東京市ヶ谷自衛隊の駐屯、現防衛省で演説後、割腹自殺、45歳。国内外の三島信者は、衝撃波で過激、転向、人心人生を狂わせた人々が…。25歳の郁生は東京丸の内、ある本社ビルでコンピューター・システム開発中、ヘリコプター旋回音が止まず「三島由紀夫が、自衛隊で割腹自殺だ」と誰かが叫んで知った。
「三島は自分を完成した」と、窓の外、市ヶ谷四谷上智大学上を旋回するヘリコプターを見上げた。テレビニュースで三島の死を確証した25歳の郁生は、<#END>と最終行に書いた。<初めに終わりを考えるシステム・プログラム>。そのシートの最終行にコンピューター・コード、終わりの命令で閉じた…。
17歳高校生の郁生は<人類希望の松明>ケネディ46歳の死で明かりは消え「人生とは死ぬこと」と理解していた。後年知る『…何事にも定められた時がある。生まれるための時があり、死ぬのに時がある…』ケネディ国葬で繰り返された<神の知恵ソロモン王の記録『聖書』伝道の書>。「死ぬ日は生まれる日に勝る」、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」を超え「水の循環システム」の記録。
そして何をしても「すべては空しい」と残されている古代史の栄光と繁栄の座、頂点を極めた王ソロモンの悟りの書。誰もが望むその席も、多くの民も、放銃の自己満足を求め、追って奪われることが預言されていた…。ソロモンの王国も、自身の背教などで、後年の結果、国家は二分、イスラエルの北王国は70年の荒廃を迎える…。
その結論、郁生は「わが心ここにあり」と奥深く心に飲み込んだ…。郁生は40歳直前、20代で読むのをやめた『聖書』、創世記の大洪水、箱船造りのノアの生き方を、理解した…。「地球上に人類が存続するのは無意味」「一刻も早く核兵器で地球ごと絶滅させるべき」。ロシア文学の文豪らの栄光『戦争と平和』の<真の平和>はどこに…。ドストエフスキーの『罪と罰』など、人生は無意味。「あなたが生きているこの世界は、コンピューターによって作られた仮想現実だ」とマトリックス、虚構、小説を求め現実法則を歪め落ちる…。
悪を創造、理知の少ない人心を誘う作家の【大罪】。<未来の不整合を避けるのは今、この時>。「生命美善義循環法則」《循環愛》を、悟った…。
郁生は、神仏の祭壇を家に置き隣人と温和に欲張らず少しのものから施しをする両親のもとで、城跡や竹藪や自然の清流の中、自由に生き育った。歴代米大統領がプロテスタントの中、カソリック教徒のケネディは「大統領になればローマ教皇の指示はうけない」と明言公約。しかし、一方、何度も教会に出向き祈っていた、神、信仰、悪、罪とは何か…<悪徳の巨人>を倒したダビデの子、栄光のユダヤの王、若きソロモンが神に求めたように…「人間ではなく神に」。ケネディの生涯、伝記を追ううちに郁生の心は変化する…。
<神仏合同の矛盾の家訓>は、成長と共に幅広く『死ぬ日は生まれる日に勝る』ものとなっていく…。自分史をどう飾るか。正しい生き方、死に方を求める必要が当然のものとして、郁生の心<雑草は小麦に成長>する太陽の光を求め望んでいった…。
鎌倉時代1173年生まれ浄土真宗宗祖親鸞は漢文のマタイ伝を読んでいた説…。中国の唐、長安で、古代キリスト教一派ネストリウス派が景教と呼ばれ栄えたという碑がある…。九州では1582年正月イエズス会の要請でキリシタン大名が、13歳から16歳の少年四人遣欧使節としてローマに派遣。同年6月、宣教者から<最新>を学んでいた信長は炎上する本能寺居間で自害…、49歳。数十の家臣も殉じた…。<信長の心の伝記継承者>は、…<神を信じ地位も名誉も武器を捨てた高山右近>説。誰を信頼するか。<清廉潔白の人><限りなく透明に近い白い人>は誰か。
三年後1585年、秀吉は大坂城を、炎上した信長安土城に勝るものとする。
郁生は、71歳で、信長の石段<真夏の安土城>跡、石垣のみ、難攻不落の<天空の城>の石段を、妻と休み休み、その碑文を探しつつ、天守跡、礎を‘征服’した…。
―夏湖面 安土天守 妻と立つ―
秀吉は87年6月、日本統一阻害としてキリスト教禁止、宣教師国外追放を命じ、1590年の帰国少年遣欧使節を謁見。
茶人千利休と茶道も、心やすめのはずが、利休切腹、71歳。禁教は、信頼できる側近側室ほどキリストの教え「人殺し、誨淫するなかれ」の規律を密かに守り、秀吉に有能な世継ぎに恵まれなかった説…。秀吉は、兵農分離…、朝鮮出兵、中央集権強化、慶長の役…、朝鮮出兵の撤退を遺言、辞世の句『…ゆめの又ゆめ』98年8月病死、62歳。…『すべては空しい』郁生は大阪城が中韓観光客に占拠されるなかを一人歩いた…
秀吉の死後、1600年9月、隠れキリシタン大名も参戦関ヶ原の戦い、石田三成ら西軍が大敗、40歳三成ら京都六条河原で打ち首。03年、徳川家康は江戸幕府を開き、12年3月、改めて日本人キリスト教を禁止。京坂信者の多くが棄教転宗、拒否者は京都四条の河原で火あぶり、70人ほど奥州流罪、高山右近らは長崎追放後1614年国外追放、大阪冬の陣。1615年右近マニラで病死63歳。
マニラと高槻は姉妹・友好都市となり、右近の平和銅像が占拠する…。
夏の陣、大坂城落城、秀頼・淀君ら自害。1637年10月25日、天草と島原は信徒が多く、凶作も重なり、天草四郎を大将に約三万七千人原城にこもり幕府は兵糧攻め、翌年2月、総攻撃で全員殺害、四郎17歳…。
古代イスラエルにおいて、西暦73年5月2日、ユダヤ人が古代ローマへの反抗の最終砦マサダ。ローマ軍部隊に対して、防戦者は1人もいない。<奴隷となるより死>。ユダヤの律法は日本の切腹のような自死は不可。どんなことがあっても最後まで生き抜く。このための選択が、「くじ引き」。くじで当たった10名が他のユダヤ人の命を絶つ。残った10人でまたくじを引く。当たったその人が残りの9名の命を取る。最後に残った1名だけが、自死をした。『ユダヤ戦記』の記録では穴に隠れていた2人の女と5人の子供だけが生きのびた。メシア、キリストの「カエサルのものはカエサルに。神のものは神に」の教えなど、拒否の果て、とされるが…。
イエスキリストなどの預言通り、古代イスラエルの国家体制は地上から消えた…。
…マサダ天空の要塞:今は公園遺跡…
島原の乱を鎮圧した徳川幕府は、1639年ポルトガル貿易を禁止。鎖国策は長崎島原地方で「潜伏キリシタン」として、『聖書』を持たない信仰を育んだ…江戸文化はキリシタン文化の根底から“花開いた”という説…。
茨木の「隠れキリシタン」の表は仏教寺、念仏墓も返せばキリスト、「わが心そこにあらず」と明治開国後も大正の時代まで家長に隠されてきた…。人の本心信仰を「わが心」とするなら、ローマ教皇を超え信仰を求めたケネディの本心は、アメリカ財閥、長男が戦死、次男の彼が大統領選出馬。選挙中、彼は宇宙開発やミサイル防衛の分野でソ連との冷戦下、自国を勝利させると公約。
就任3カ月後61年4月12日、ソ連は、ガガーリンを宇宙船ボストーク1号で世界初の有人宇宙飛行に成功。
「地球は青かった」と。同時に、米国への勝利宣言「宇宙を見回したが神はどこにもいなかった」と明言…。人類の眼が『聖書』の記録通り「空間に浮いて円球の地球」を確証、計算通り無事帰還し人知と宇宙物理法則の一致一体成果。<宇宙自然は偽りなく設計されたシステム構造・神はサイコロを振らない>の証明…。
1961年5月、ケネディはソ連を凌駕する目標<アポロ計画>を表明。「…今後10年以内に人間を月に着陸、安全に帰還させる…この計画は…宇宙探査史において、より重要となるものも存在しないでしょう…」
郁生は故郷、城跡に浮かぶ満月を思い浮かべた…。
●不滅の宇宙神殿…ケネディの神殿
8年後1969年7月20日、米国の宇宙船アポロ11号が月面へ着陸。東京丸の内本社ビル、仕事を放りだし郁生も上司や同僚らと人類の偉業月面着陸を見た。「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」のテレビにしがみついた。「我々は人類を代表して平和にやってきた」のプレート…。
結局、月面に降り立ったのは米国人宇宙飛行士:クリスチャン使徒12名のみ、知る人ぞ知る「ケネディの神殿」が完成した…。後年、郁生は悟った…。
巨費を投じた壮麗な古代イスラエルの都エルサレムの<ソロモンの神殿>はバビロニア帝国の侵攻で崩落した。バビロン捕囚後の70年、預言通り解放されたユダヤの民の力は神の力により頼み、<第二の神殿>を再建した。その第二神殿も預言者ダニエルとキリストの預言通り、西暦70年ローマ帝国に焼き討ちにあい炎上した。
ローマの将軍は、壮麗な神殿は残すことを命じたが、兵士の戦争心が勝って放火し焼失。キリストの預言「三日で立て直す」キリストの天空の神殿が死後三日の復活で完成…。「預言に反する人間は恥を受ける」。
45代トランプ大統領も2017年訪れた「嘆きの壁」だけが残る。今なおケネディの神殿は全人類に見え隠れする<月面神殿>。侵入破壊者は誰か…。
キリストの選び、使徒12名が追随した、預言どおり<復活したキリスト>の“霊的神殿”は今日全地球人類を覆う。クリスチャンはどこにおいても祈る。最後は「イエスキリストのお名前を通してお祈りいたします」と<キリストの父、天の父エホバ>に祈る。キリストはこの地球を覆う存在となる時空を超えた模範者、存在・神殿となっている。
レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』裏切り者ユダは自死、後に1名が加わり、月にみるケネディの神殿に勝り、キリストの神殿は闇夜でも全地球、人類を覆う…クリスチャンはどこでもいつでも「イエス・キリストの名を通して祈る」ことができる。
*
ケネディは思慮…「初めに終わりを語るアルファでオメガである天地創造の神に祈って望んだ大統領の職務として「月の神殿」計画…「私の神殿を超える神殿を見よ」、地表に立つ神社仏閣神殿、聖なる場所とされるその天上、「月の神殿」その上に輝く全宇宙の創造者への祈りの神殿、それは余命一カ月のソドム背徳と二ネベ懺悔の違いを意味する。生か死か。このまま生き続けるか。自ら死に場所を求めるか。ケネディは‘持病’があり自分の余命<理想の死に場所>を想定していた…。
「死ぬ日は生まれる日に勝る」…、月面着陸の偉業を称賛した第37代ニクソン米大統領に「神がイエス・キリストを地上に遣わされた業」は比べれば「小さなこと」と発言し、キリスト教国家、信者から批判された神の国の米国の正義は、背徳と懺悔…ニクソンを神の仲介者大統領の座から弾劾追放した…。
郁生は東京本社入社時、役員幹部から「本を書ける人物になれ」と励まされた。職務と関連して30代で業務書籍を出す機会に遭遇した。「もし東京に大地震がおきてコンピューター・システムが使用できなくなったら…」。命題となる法令化をもとに川端ら文豪も経験した関東大震災の70年の周期性説、東海地震、東京直下地震の想定対策を考えた…。
72年12月、27歳、『成長の限界』、シンク・タンクのローマクラブが「このままいけば人類社会は成長の限界、悪い結果、災いを刈り取る」という衝撃のニュース夕刊に、皇居桜田門の近くの独身寮の一人部屋で読み漁った。「人類社会はやはり重大なロジック・ミスをしている」。宇宙全体はコンピューター・システムと「見えないプロプラグ、宇宙自然の法則原理」で動いていて、すべてのものはデーター処理されていく、<神のシステム設計書>をイメージした…。
…正論に偽りの未来…。人類の悪が地に満ち、うめく救いの善なるものだけを安全地帯に運ぶ船<ノアの箱船>。2017年7月18日から10月15日、大阪、中之島国立国際美術館の眼玉、ボイマンス美術館所蔵ブリューゲル<バベルの塔>を郁生はみた。16世紀ネーデルランドの至宝―奇想の画家ボスを超えて-魅惑の空想世界が壮大緻密に眼前を狂わす。‘バベルの塔’タワー-は2塔ツウィンで他者を巻き込み崩壊し、正しい設計にあるものは“ノアの箱船”-悪を飲み込む天地の災害に耐え、浮き上がり生き残る-<神のシステム設計書>。持続可能な世界への船出…。
川端の余命一カ月、日本を変えた3.11の日、郁生の72歳の脳裏、手中に「人と地球への神のシステム設計書」A4一枚、ミケランジェロの天井画『天地創造』からレオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』、そして磔から三日後の復活、昇天、再臨と統治の、美術、文学、演劇、映画など文化文明を統合した、全宇宙の中の地球世界<キリスト支配の千年王国>の宇宙戦争『スターウオーズ』のブロック・チャートがあった…。
人類国際社会が当然に向かう持続可能地球社会SDGs。そのゴール以上のゴールが、ビッグバンの前“無”のスタートから、物質零、0、ZEROの焦点に還る《循環愛》・《究極の愛》として郁生にみえる。17の多彩な彩りゴール<SDGsマーク>の中心<みえないゼロの焦点>として<みえない《愛》>がみえて描き出されていく…郁生は『…長いトンネルの中を抜けると、タンポポのさく日本庭園だった…』とイメージした。
●時間になりました…たんぽぽ綿毛が乱舞…
「時間になりました」茨木川端康成記念館の館員が<川端の書斎の間>のドアを開けた。
記念館を出ると自動車道、その向かい側に渡り、緑の林道小道、少年康成も歩いた陽こぼれる道端に季節外れの「たんぽぽ」が一輪。…川端の鎌倉書斎の庭にたくさん咲いた、<たんぽぽ>が、ノーベル賞受賞後、殺到する報道陣に踏みにじられた…。小道に、たんぽぽが一輪咲いていた。
報道陣が殺到するその時から中断、川端の未完『たんぽぽ』が狂い咲く一輪…。審美の眼と心の矛盾の崩落「見よ。たんぽぽが、『末期の眼』みるみる綿帽子の白髪の頭になった」。
川端も読んだ『聖書』、イエスが語る『預言者ヨナ記』の<ヨナコンプレックス>の逃避録。「私には荷が重すぎる」。「死にたくない」「殺される」。12万人以上の残虐都市二ネベ、背徳のソドムへ神の裁き。ヨナは<九死に一生を得る>なか、「悪から離れ、悔い改めよ」と、人を殺すことも寛容なまち、ニネベへ、ヨナが往く-
予想に反し、残虐の王も謙虚に懺悔した恭順のまちニネベ。彼らの心は、実は<自分は悪い人間。神に裁かれて当然>の自分たち。だから、当然に、「このまちに、災厄は仕方がない」。ヨナは神からの命令責務を果たした。「よくやった」。神への奉仕を喜んだ。
ところが、まちは…平安が続く…ヨナは神に怒った…日照りのなか、ひょうたんの木が一夜で茂り日影ができヨナは喜んだ。郁生にみえた「見よ、たんぽぽの羽根丸頭、綿毛がつむじ風に舞う」一、十、百、千、万、十万、百万、1億…100億、たんぽぽの種が今、未来人に向けて天空に舞い上がり覆う。
誰にも宿る美しい心、すべての孤児、子を残し死に行く父母、孫の明日を心配する、祖父母ら、今…感染症、持病、事故、災害、戦争、テロ、犯罪、…あした命つきる人々…全人類の吸気に入り、呼気で祈れ!永久安全安心平和を!
<鬼の目にも涙>。<残虐な人>も、<自分が心優しいと思う人>も、<無知の罪悪>、<承知の罪悪>を警告するSDGsの招待と警告。
絵や文字で残す作家も、ノーベルを恋ねがうあらゆる理想夢想家も、川端の未完「たんぽぽ」真実の花が「あなたなら何でも正直に話せる。あなたこそ私の心の支え、美しい心、よい人間になれる…」と本心「内なる-脳内日記」を書かせる。
「明日もあると思うすべての人、余命不明の哀れな人間、無知無能不完全、生涯学び青春に戻り再生せよ!末期の眼、代わってその懺悔、上書きをせよ!」というのは誰か…。
郁生は芽吹き始めた草木花の自然道 「わが心」を求め人気のない‘狭い道’を歩き続けた…空にたんぽぽの綿毛が舞い続ける…
―春あした 王のペン先 病去り―
茨木市の、天空のたんぽぽは、原因不明の、雲のようなものが覆っていると、ネット上で騒がれた。
翌日には、寒い空、いつものまちになっていた…。
●エピログ…美しい心の人の花…
以後、吸気で「たんぽぽ」を吸って、自分の心を悟った人は、全世界で
道端や庭先などでひっそりと咲く、たんぽぽを、見て喜ぶ。
「あなたのように片隅の美しい心の人の花」
「あなたのように無限に咲く命輝く人の花」 と呼び
<ソドムとニネベのまちの人>にも語るようになった…。
完全な人間はいない。東京本店から大阪本店に2025年大阪万博関連で、大阪北部地震の前日、独身赴任していた<メガバンク銀行マン>。散歩コースにしていた川端康成文学館で出会う約束。彼の恋人か、東京本社大手企業会長の独身秘書、「文学熟女」を名乗り「30歳になって自殺したい気持ちが起こった」という…。芥川龍之介を調べ、次に川端の自殺の謎を求め東京から訪ねた川端文学館で、偶然、双子の姉の<元婚約者振られ銀行マン>と出会う。「姉は、優柔不断な銀行マンと別れ、IT企業社長のお金と結婚した」という。郁生は、人類未来を考える青年銀行マンに<よい自分>を持っている<美善人>として、内心<愛評価3点>を天空に思い描いた…。
…大阪吹田万博公園…
…高槻<高山右近>像と《愛》結合…
…イザヤ平和預言像から太陽の塔を見る…
誰であれ、自我を有する以上高い自分が脳内に迫る。だから事前に<自分が自分の心をテスト>する。脳内の考え方、ソフトウェア、心の間違いがあればコンピューターはどこかで暴走する。あるいは処理不能で<全体が停止#END>になる宇宙自然法則。
「ロジック・ミス」を徹底的につぶす人類ユ-ザ-への正直、謙遜さへの脳内挑戦の必要。しかし人間、人間社会は<謙虚にできないシステム・矛盾>の上に成立…一流優良とされる集団組織の不完全不整合が尽きない…郁生は「普通の生活、自然さの土台に立つ生き方」を望み描く…。
「関西へ戻ろう」。「永住のわが都を求め死んでも生きる本当の生き方を生涯探し求めたい…」…。<人間の狭い視野>で夢が夢でなく新たに反対の問題を産む、未来を狭め、更に狭める闇。<炎上し崩壊するまち>がみえる。視野を可能な限り最高最上位に置く、もっと上、高次元に立つ眼。宇宙飛行士を、さらに超え「宇宙の究極まで飛翔する天空の新都」を求めて…
東の都:東京空襲荒廃後1964年東京オリンピック、西の都:大阪空襲消失後25年「人類の進歩と調和」を謳った1970年大阪万博で同時にみえていた「成長の限界」。再び「東京2020平和の祭典」、「2025いのち輝く未来社会」。そして「2030持続可能社会SDGs」エル・ドラド、ユートピア、‘黄金卿’…東京独身寮の本棚、文学、哲学書、文豪、哲人らの<未来予測ベストセラー書>が後年予測外れ価値喪失‘二束三文’…<偽予言者>め…郁生は「空しくゴミで捨てた」。残るは、<永久安全安心平和>の書…。
大国米国紙幣大統領の目つきが怪しい「偽札だ」、「本物のリーダー」人物はどこ誰…。30代、普通の生活の中で「通信を制するものが相手を制する」「大規模災害対策を講じない個人組織は災害後衰退する」「コンピューター開発力・構想力のないものは飛躍しない」「現場から発想しないものは後退する…広範公正な提案制度の活用」「リスク・責任をとれないものは信頼されない」…正論の中に偽りの未来‘バベルの塔’タワーはツウィンで善意の他者をも巻き込み崩壊していく…次々…ノアの箱船、ソドムとニネベのまち、バベルの塔…<歴史の教訓は聖なる法則>となって、全人類に<《愛》結合>を促す…。
ダイナマイトで後悔した<ノーベルを恋ねがう理想夢想家>も、川端の未完「たんぽぽ」真実の花が「あなたなら何でも正直に話せる。あなたこそ私の心の支え、美しい心、よい人間になれる…」と本心「内なる脳内日記」を書かせる…。
すべて余命不明の人間。無知無能不完全、生涯学び青春に戻り再生せよ。「末期の眼、人類黒幕に代わって、自身の懺悔、美しい心を取り戻し上書きをせよ」というのは誰か…。
郁生は芽吹き始めた草木花の自然道 「わが心」を求め人気のない‘狭い道’を歩き続けた…空にたんぽぽの綿毛が、もう一度舞い続ける…。一度だけならず、二度、三度、桜や花が咲いても見る人もなく空しい日本、地球にならないよう…
―四季日本 荒廃続く 止む力―
「あなたのように片隅の美しい心の人の花」
「あなたのように無限に咲く命輝く人の花」
と永久に呼ばれたい…
(終わりのはじめ)
付録…2021/5/3<地方創生>…居住地等との理念憲章ご参照…
大阪府高槻市ホームページより
最新は関係先ホームページでご確認ください
高槻市非核平和都市宣言
世界の恒久平和は、人類共通の願いである。この当然の願いに反して、核兵器の保有、増強が続けられ、人類の生存に深刻な脅威を与えている。
わが国は、世界唯一の核被爆国として、その被害の恐ろしさ、被爆者の苦しみを世界に向けて訴え、核兵器の完全廃絶に積極的な役割を果たさなければならない。高槻市は、平和を愛する文化都市として、世界のすべての国が「持たず 作らず 持ち込ませず」の非核三原則を厳守し、地球上から核兵器が廃絶することを願い、ここに「非核平和都市」となることを宣言する。
昭和58年3月22日
高槻市:シンボルマーク
非核平和都市宣言碑の写真
非核平和都市宣言碑
(平成10年8月 高槻城公園に設置)
高槻市民憲章
前文
わたくしたちのまち高槻は、北は景勝摂津峡をいだく北摂連山につつまれ、 南は淀川の豊かな流れに臨み、平和な風土に恵まれています。
わたくしたちのまち高槻は、祖先の心をしのばせる遺跡・史跡をはじめ、 多くの文化財をもつ由緒のあるまちです。
わたくしたちは、この地にあって、真に生きがいのある文教・福祉都市を建設し、 子孫が誇りをもって「わが郷土・高槻」と語り継げるよう、 明日への願いをこめて、ここに市民憲章を定めます。
条文
1 高槻は わたくしたちの 自治のまち
わたくしたちは、市民としての自覚と責任をもって、進んでまちづくりに参加します。
2 高槻は 心と心を 結ぶまち
わたくしたちは、信頼と愛情を深め、すべての差別をなくし、自由と公正を守ります。
3 高槻は 住みよい環境 めざすまち
わたくしたちは、あらゆる公害をなくし、生活の安全を守り、花と緑を育てます。
4 高槻は 生きるよろこび 燃やすまち
わたくしたちは、体を鍛え、仕事に励み、明るい家庭と社会を築きます。
5 高槻は 文化の華を 咲かすまち
わたくしたちは、人間性豊かな教養を高め、輝く市民の文化を創ります。
(昭和52年12月5日制定)
高槻市民憲章制定市民会議
高槻市人権擁護都市宣言
人間は生まれながらにして自由であり、人間として尊ばれ、 人間として生きていく権利を有しています。
私たちは、幾多の試練を経て、 基本的人権の尊重を重要な柱とする日本国憲法を制定し、真に平和で豊かな民主社会の確立をめざしてきました。 しかし、現実をみたとき、歴史的流れや社会のしくみなどにより、基本的人権はなお完全に保障されず、 人権侵害の事実があとをたちません。
本市においては、高槻市民憲章を制定し、人権擁護の大切さをうたいあげ、 すべての差別を許さないまちづくりをめざしています。 その実現は、市をあげてのたゆまない日常的な取組みを通してこそ達成されるものであると確信します。
よって、私たちは基本的人権の大切さを認識し、それを擁護していく活動を日常的に進めることを確認し、 人権を守り、自由と公正を守る明るく住みよい高槻市を実現するため、 ここに「人権擁護都市」とすることを宣言します。
(昭和53年12月22日)
その他都市宣言
交通安全都市宣言決議
暴力追放都市宣言
健康都市宣言
高槻市の姉妹・友好都市
益田市、若狭町、マニラ市、常州市、トゥーンバ市の5つの姉妹・友好都市があり、市民親善訪問団を派遣するなど、各都市との交流を深めています。各都市の概要は、公益財団法人 高槻市都市交流協会のホームページをご確認ください。
大阪府茨木市ホームページより
以下最新は市ホームページでご確認ください
茨木市非核平和都市宣言
世界の平和と安全は全人類の願望であります にもかかわらず 核軍拡競争はとめどなく拡大しており 私どもは生存の危機に立たされています
日本は世界ではじめて広島・長崎に原爆の被災を受け 今もなお数十万の人びとがその後遺に苦しんでいます 再びその惨禍を繰り返させず 人類を滅亡から救うために 核兵器の使用を許してはなりません
私たちは太平洋戦争の苦しみの中から世界に誇るべき平和憲法を制定しました その精神に基づき 核兵器の廃絶を世界の人びとと共に強く主張し 「核兵器を作らず 持たず 持ち込ませず」という非核三原則の厳守を政府に求めます
更に市民に向けて平和のための諸施策を推進することを誓い ここに「非核平和都市」とすることを宣言します
昭和59年(1984年)12月17日
茨木市 この宣言は 茨木市議会が決議し 議決されたものであります。
非核平和事業:世界の平和と安全は全人類の願望です。茨木市では、昭和59年(1984年)12月、本市議会が「非核平和都市宣言」を決議したことを踏まえ、平和の保持のためにさまざまな施策を推進してきました。
すでに戦後60余年が経過しました。戦争を経験した人もずいぶん少なくなり、戦争の記憶が失われつつあります。ここでもう一度原点に立ち返り、平和な世界がどれほど価値あるものなのかを考える必要があるのではないでしょうか?
本市で実施しているさまざまな非核平和事業が、その一助になれば幸いです。
非核宣言とは
1980年、イギリスのマンチェスター市が米、ソ冷戦のさなか、核兵器の脅威をなくすため、自らのまちを非核兵器地帯であると宣言したことが始まり。同市は他の自治体にも同じような宣言をするように求め、すぐにイギリス国内の多くの自治体が賛同しました。その後、この宣言運動は世界に広がり、日本でも、1980年代からこの非核宣言を行う自治体が増え続け、現在では約1,500自治体が宣言を行っています。
この記事に関するお問い合わせ先:茨木市 市民文化部 人権・男女共生課
〒567-0885 大阪府茨木市東中条町 2番13号 合同庁舎6階
電話:072-622-6613
ファックス:072-622-6868
E-mail jinken@city.ibaraki.lg.jp
非核平和関係:非核平和啓発パネル、ビデオの紹介
核実験に対する抗議
非核平和展を開催しました
非核平和リンク集
非核平和都市宣言
茨木市民憲章
市民憲章は、茨木市民としての市民性を高め、より住みよい地域社会をつくるため、市民一人ひとりの生活信条の指針として、市民の自発的な総意に基づいて定められたものです。
昭和41年(1966年)11月3日制定
前文
わたくしたちは 茨木市民です
わたくしたちの 茨木市は
京阪神を結ぶ要路にあって
めぐまれた自然とゆたかな歴史をうけつぎ
発展しつづけている希望のまちです
わたくしたちは
このまちの市民であることに誇りと責任をもち
みんなのしあわせをねがって
より住みよい郷土をつくるために
この憲章をさだめます
本文
わたくしたち 茨木市民は
1.心をあわせて あすの力をそだてましょう
1.仕事にはげんで 明るい家庭をきずきましょう
1.環境をととのえて 美しいまちをつくりましょう
1.きまりをまもって 良い風習をひろめましょう
1.教養をふかめて みんなの文化をたかめましょう
茨木市人権擁護都市宣言
世界では、世界人権宣言を契機に、人権に関する諸条約を批准し、人権確立に向けて地球的規模で取組みが進められ、人権尊重は世界の潮流となっています。
このような背景のもとに、日本国憲法で保障された基本的人権は、不断の努力があってこそ保持できるものであり、市民と市が一体となって人権擁護に取組んでいくため“人権が守られた豊かで住みよい都市づくり”に向けて「人権擁護都市宣言」を市議会の議決を得て制定しました。
今日、市民の人権意識は高まりつつあるものの、人権を侵害する様々な事象が生起し、基本的人権が完全に保障されていない状況があることから、「人権擁護都市宣言」を契機に人権擁護の機運が浸透し、人権確立の行動が地域・学校・職場・家庭などあらゆる「場」で活かされていくには、我がまちが人権擁護の宣言都市であることを知っていただく必要があるのです。
市民一人ひとりの人権が守られ、明るく住みよい茨木市を築くため、人権擁護都市宣言の精神が活かされるよう、私たちは力を合わせていきましょう。
内容は以下のとおりです。
シンボルマークの画像
人権擁護都市宣言
すべての人は 生まれながらにして尊ばれ、人間らしく生きしあわせになる権利を有しています。
しかし、このかけがえのない人権を侵害する事実が、社会のさまざまな場面であとをたちません
私たちは、日本国憲法のもとに、この大切な人権が傷つき、心を痛めることのないよう、平和と市民の生命と財産を守り、市民生活を向上させ、あらゆる差別のない社会を築いていきたいと願っています
私たちは、基本的人権を擁護するために、たゆまぬ努力を重ね、地球市民として国際的な視野に立ち、共に学び、考え、行動します
ここに、私たちは、人権が守られた、豊かで住みよい都市をめざし、歴史と緑に恵まれた茨木市を「人権擁護都市」とすることを宣言します。
平成7年(1995年)3月28日
シンボルマーク
人権擁護都市宣言シンボルマークは、「人」と「心」といばらきの「い」の文字をモチーフにデザインし、互いに支え合いながら上に伸びていく姿を表現しています。
茨木市生涯学習都市宣言
わたくしたちは 生きています
みどりと歴史に恵まれた 茨木の地に
生きているかぎり わたくしたちは
学びつづけます
自分自身の可能性と 善さを 見い出すために
宇宙の星ぼし 世界の友達と
手をとりあって
愛と 叡知と 真実にあふれ
文化のかおり高いこのまちで
茨木市民の願いを活かし
人間として尊厳を思い
生涯学習の場と機会をささえるために
茨木市は
市制施行50周年(しせいしこう50しゅうねん)にあたり
生涯学習都市とすることを宣言します
平成10年(へいせい10ねん)(1998年)11月3日(11がつ3か)
茨 木 市
茨木市の姉妹都市・友好都市
国外では、昭和55年10月22日からアメリカ・ミネソタ州のミネアポリス市と、昭和60年10月5日から中国・安徽省の安慶市と姉妹都市・友好都市関係を結んでいます。
国内では昭和63年10月2日に、香川県の小豆島町(旧内海町)と姉妹都市となり、平成25年11月16日には、大分県の竹田市と歴史・文化姉妹都市となりました。
参考資料(敬称略)…イラスト写真等「無料」検索引用を試みました。
不都合問題等は、勝手ながら次にご連絡いただくようお願い申し上げます。
連絡先:大阪府高槻市:高槻市商工会議所<たかつき創業塾2020>気付
…あなたとともにかがやきをつくる…
命かがやくデザイン研究所
(関係個人集団組織で善処いたします)
予め愛あるご親切ご協力に感謝もうしあげます。
『20世紀年表』毎日新聞社、『読める年表日本史』自由国民社、『江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた』(古川愛哲著 講談社α新書)、『川端康成その人とふるさと』(川端康成文学館編集 発行茨木市教育委員会)『川端康成(その芸術と生涯)』(日本近代文学館 毎日新聞社)、『平和への祈り~これからの世代に未来を託す~』(茨木市原爆被害者の会)、茨木市民憲章と三つの都市宣言、『茨木市川端康成文学館・隠れキリシタン資料館』、『成長の限界』(ダイヤモンド社)、『聖書』、『アンネの日記』(アンネ・フランク著 深町眞理子訳 文春文庫)、日刊紙、経済紙、「ウィキペディア」他
『何でも話せるあなたとー新しい天と地―』
『限りなく透明に近い白い人になる《循環愛》《人生のパスポート》『Passport・New《愛》』―Gate to justice 公正への門―』 、『ニジ色の世界へ行こう タワマンから飛び降りて 』『あなたが死なない主人公で1週間で書く短編小説『あしたの命《愛》』』、『宇宙からの帰還 』(立花 隆著 中公文庫)、『宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言 』(文春e-book)
<筆者よりのお断わりとお願い>
本稿は1945年を起点に時空を超え各種資料、真実真理を追った(フィクション)です。従って、本稿において描出された実在の人物、組織などが登場しますが、それら方々組織は本稿の通りでなく、もっと高次の存在であることをお断りいたします。
今後、読者などからのご意見や真実真理の判明で、予告なく加除訂正により、SDGsの<#0にかえり0からはじまる《愛》>に迫るものになることを願っています。
と同時に、読者ご自身が「たんぽぽ」の花を一例に、羊を冠する本当の自分の心「美」と「善」と「義」の心が美しい人に迫られることを願っています…。
…隅に咲く心が美しい人の花…
参考資料(敬称略)
『20世紀年表』毎日新聞社、『読める年表日本史』自由国民社、『江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた』(古川愛哲著 講談社α新書)、『川端康成その人とふるさと』(川端康成文学館編集 発行茨木市教育委員会)『川端康成(その芸術と生涯)』(日本近代文学館 毎日新聞社)、『平和への祈り~これからの世代に未来を託す~』(茨木市原爆被害者の会)、茨木市民憲章と三つの都市宣言、『茨木市川端康成文学館・隠れキリシタン資料館』、『成長の限界』(ダイヤモンド社)、『聖書』、『アンネの日記』(アンネ・フランク著 深町眞理子訳 文春文庫)、日刊紙、経済紙、「ウィキペディア」他
『何でも話せるあなたとー新しい天と地―』
『限りなく透明に近い白い人になる《循環愛》《人生のパスポート》『Passport・New《愛》』ーGate to justice 公正への門ー』 、『ニジ色の世界へ行こう タワマンから飛び降りて 』『あなたが死なない主人公で1週間で書く短編小説『あしたの命《愛》』』、『宇宙からの帰還 』(立花 隆著 中公文庫)、『宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言 』(文春e-book)
<筆者よりのお断わりとお願い>
本稿は1945年を起点に時空を超え各種資料、真実真理を追った(フィクション)です。従って、本稿において描出された実在の人物、組織などが登場しますが、それら方々組織は本稿の通りでなく、もっと高次の存在であることをお断りいたします。
今後、読者などからのご意見や真実真理の判明で、予告なく加除訂正により、SDGsの<#0にかえり0からはじまる《愛》>に迫るものになることを願っています。
と同時に、読者ご自身が「たんぽぽ」の花を一例に、羊を冠する本当の自分の心「美」と「善」の心が美しい人に迫られることを願っています。