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復職支援初日

※実際にすべての精神科にかかったわけではないので聞いた話も含まれます。

※私の経験を基にしたフィクションです。桜屋敷さんお名前お借りします。

精神科には色々なタイプの病院がある。カウンセリングと投薬を中心に行う病院、血液検査や脳波を調べ脳に電流を流して治療を行う脳外科のような病院、医師の監視のもと入院させる病院などなど。

私がかかったキラキラクリニックは9時から17時までクリニックでグループ活動を行い、生活リズムや協調性を取り戻していく「復職支援」という治療を行っていた。


~復職支援初日~

超満員の通勤電車、スーツを着たサラリーマン、とにかくどこも人人人…。

毎日毎日こんな大変な思いして働いている日本人、マジ勤労感謝。

というか忘れていたけど3か月前までは私もこの集団の一員だったんだ。

4月から休職し3か月間ずっと実家で「死にてー死にてー」していた私にとっては久しぶりの光景だった。


電車を乗り継いでクリニックに到着した。

受付を済ませ指定された部屋に入ると…


壁には大きな穴が開き、窓には「開けないでください」の張り紙、そして皆さん目が死んでる…

まずいところに来てしまった。大変失礼ながらそう思った。

先輩方を極力刺激しないように隅の席に座るとスタッフさんが入ってきて朝の会が始まった。

「本日は卓球とグループトークを行います。本日初参加の方、自己紹介をお願いします。」

「はい…えと…めいこです。よろしくお願いします」

「はい、ありがとうございました。では、卓球の準備をしましょう。」


「めいこさんって若く見えるけどいくつなの?」

知り合いもなくポツンとしていると30歳くらいの女性に話しかけられた。

「今年23です。」

「若い!!私もう33だよー。めいこさんは躁鬱?」

「いえ私はうつだけです。」

「そっかーしんどかったね。あ、私桜屋敷です。よろしくね。」

「よろしくおねがいします。」


びっくりした。こんなに明るくて社交的な美人がどうして精神科に?

「あ、あの…失礼ですが、桜屋敷さんはうつですか?」

「気にしなくても大丈夫だよ、私も聞いちゃったし。私はねー育児ノイローゼなんだ。」

「え?」



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