アニメ好きたちが異世界に来たら高確率でこうなります。
リシアと、ダンジョンで荒稼ぎ・・・じゃなくてレベル上げをしに行った次の日、朝早くにアイナに起こされた。ついでに言うと、リシアのレベルは上がっていたが、俺は上がらなった。・・・・・あと、驚いたんだけど、俺のレベルはまだ1桁だったんだよ。なんでだろう?
俺は、寝ぼけ眼を擦りながらアイナに尋ねる。
「アイナ、どうした?こんな朝早くに。まだ日もほとんど明けてないぞ。」
「それが・・・ご主人様・・・・・・あの、お客様で、ご主人様の友人と言っています。しかし・・・その・・・・かなり怪しくて・・・。」
かなり怪しくて、自称俺の友人・・・・・・何人か心当たりがあるな。怪しくない友人の方が少ないくらいだからな。
「そいつらの特徴を出来れば教えて欲しい。分かりやすいやつで頼む。」
「えーっと・・・腰巻しか着けていない角刈りの半裸の男性に、フリフリの女の子っぽい服を着たふくよかな体型の男性、そして、白衣の髪の毛が鳥の巣のようにモサモサの男性の、合計3人です。かなり怪しいんですが・・・・本当にご主人様のご友人の方なのでしょうか?」
「あぁ、君が言っている人たちは俺の友人だよ、しかし、言葉にされると怪しいなぁ。あはは。」
白衣のやつは分からないが髪の毛がモサモサか・・・あっ、アイツかな?心当たりがあるから、嫌だなぁ。
俺は着替えて、アイナと一緒に、屋敷の門の前にいるらしいそいつらのところに行った。
ちなみに、昨日2匹に増えたココは、俺の頭の上に乗っている。あと、同行しているアイナは俺の服の袖を掴んでいる。どんだけ、アイツら怪しいんだよ。
門の近くまで来ると、鉄格子だっけ?よくわかんないけど、その外に半裸・白衣・コスプレの3人を見つけた。その3人は、談笑をしていたが、白衣が俺を見つけると、全員が挨拶をしてきた。
「あっ、きたきた。遅いよー、あと倫ちゃん久しぶりー。」
「おはよう、勝頼。元気にしてたか?」
「かっつー、久しぶり。朝日が綺麗だね、この世界は。」
間違いない、こいつらは俺の友人の、青木駿、杣友和也、そして、この世界では初めて会う俺の小学校の親友で、中学校は違うが高校でまた一緒になった田中剛だ。彼のあだ名は、略して『たなける』なんだが、俺は小学校の頃から『たけちゃん』と呼んでいる。数少ない俺の親友の一人だ。
「おいこら!不審者ども!アイナが怖がってるだろ、もう少し普通の格好してこい!あと、突然来るのはいいが朝が早すぎだ。まったく・・・それで、なんの用だ?」
俺の注意を聞いた3人はそれぞれほかの二人を見て、こう言った。
「「「コイツらと一緒にするな!」」」
「「「あ゛」」」
3人は、互いに睨み合い始めた。どうやら、全員がほかの2人とは違うと思っていたようだ。
「お前ら全員に言ったんだよ!それで、なんの用だ?と言ってんだろが!答えろや!あと、そんな顔するな!」
友人の3人は、納得がいかないと言った感じの顔をしている。人のことを言えないが、鏡で今の自分の姿を見たことがあるのか?
「勝頼、用事というのは、これから遊びに行こうということだ。あぁ、遊びって言ってもキャバクラとかじゃないから、不倫にはならないゾ。」
「あー、後半は無視するけど、遊びに行くんならOK。どこに行くの?」
「それはクエストに行くんやで、かっつー!」
「へぁ?クエスト?」
「「「異世界と言えばクエストだ!これを受けんで誰がオタクと言えようか。」」」
タケちゃん、杣ちゃん、駿の3人は宇宙の帝王様に仕える特戦隊のようなポーズを決めて、そう叫んだ。絶対練習したな。あと、アイナそんな可哀想な人達を見るような目は止めてください。俺にも、ダメージがくるから。
「アイナ、ということでちょっと遊びに行ってくるから、リシアたちに言っといて・・・・いや、俺が言ってくるよ。杣ちゃんたち、ちょっと待っとってね。あと、アイナは、もう自分のことに戻っていていいよ。」
「はい、承知しました、ご主人様。」
「分かったよ。倫ちゃん。」
とりあえず、あんまり遅くなると、彼らが通報されそうなので、急いで、シャティたちの所に報告をしに行く。
「行ってもいいけど、まず朝ごはんを食べて行ってからに、してね。簡単なもので悪いけど、ハニートーストとコーヒーだよ。」
「ありがとう、いただきます。」
俺は急いで、ハニートーストをコーヒーで流し込んだ。甘くて美味しかったです。歯を磨いて、忘れ物もない、さぁ、行こう!
クエストを選ぶために来たギルドでは、コイツらが勝手に決めて、変なクエストを選んだ。3対1じゃ勝てないよ。クエストの内容は、
『港町ケルプまでの山脈に変なモンスターが出現しました。姿は、顔が蛭のようで、右手は肥大化して、体長は4メートルほどの、人間?のなり損ないみたいな感じです。性格は凶暴で馬車などを襲いかかっているので、討伐お願いします。』
というものだった。なんか、すっごい怪しい。3人曰く、こういうクエストが、異世界の醍醐味じゃないか!らしい。まぁ、面白そうだからいいけど。
早速俺は«影収納»から、移動手段として、高機動車もどきを出す。機能手に入れた、«日曜大工EX»という道具作成スキルがあるので、新しく作りたかったが時間がなかった。まぁ、また明日にでも試そう。時間はかなりあるからな。
ちなみに、反応してくれたのは、タケちゃんだけだった。他のふたりは・・・・まぁ、特にと言った反応だった。
「うわっ!何コレ!?これ、かっつーが作ったの?」
「いや、これ俺の専用武器を少しいじったやつ。そういえば、タケちゃんのクラスって何なの?」
タケちゃんは、顎を手で触りながら、車もどきを観察していた。白衣だから、さまになるね。
「へぇー、これ専用武器なんだ。あっ、おれのクラス?俺のは、錬金術師だよ。ゴーレムを作ったり、薬を作ったりとか、エンチャント?とかも出来るよ。そうだ、この際、お互いのクラスを教えあおうよ。」
俺たちは、高機動車もどきに乗って、目的地へと移動しながら、互いのクラスについて話し合ったりした。自分のクラスについての話をする順番はジャンケンで買った順だった。あと、3人は後部座席に、運転席には俺が助手席には、助手にはなれそうにないココが座っている。
「1番最初は、ワイだな。ワイのクラスは、巫女で、回復とか色々出来るゾ。支援が中心かな?専用武器はこのプリズ○イリヤでイリ○○フィールが持ってるような杖だゾ。これを使うと、変身とか出来るんだ。あと、まぁ、色々と。」
「さて、次は僕だね。僕のクラスは拳闘士だよ。まぁ、その名前の通り、拳で敵を討つ!って感じ。専用武器は、ガントレットだよ。あと、打撃スキルが結構多いよ。」
「「「すっごーい、君は筋肉のフレンズさんなんだね。」」」
「なんで、僕だけそんな反応なの!?ひどくない!?」
「「「駿、あなた疲れてるのよ。」」」
「さて、最後は俺だな。俺のクラスは、影法師。影を操ることが出来る。らあと、専用武器は、俺が着ているこの外套だ。外套は、今お前らが乗っているみたいに変形とかできる。」
「「「影法師って、妖怪じゃん!」」」
「うるせぇ!」
「まぁ、勝頼なら、納得かな。」
「まぁ、倫ちゃんなら。」
「かっつーなら、仕方ないね。」
なんか、悟ったような目で3人は俺を見てくる。なんだ、お前らその目は?
「そうだ!どうせなら、おれたちのチーム名決めようぜ!その方が盛り上がるだろ?」
「おっ、いいねぇ、何にする?」
3人は、目を瞑り、深く考え始めた。若干嫌な予感がするが・・・・面白くなりそうだから、続けてもらおう。
「それじゃあ・・・・[4つの牙]というのはどうだ?」
「おや、花弁が4つのハナミズキをギリシャ語読みにして[花水木]」
「[エレメンタル]!」
「「「それだ!」」」
俺たちは、息を合わせてそう叫んだ。
その後、俺たち『エレメンタル』は、謎のテンションのまま、アニソンを歌いながら、目的地である山地に向かった。アニソンは、最新のものから、少し古いものを歌った。例えば・・・・メガネの子ども先生のオープニングとか、修羅場っちゃうアニメの歌とか、英語のビリビリさせる人の歌とかね。あと、安心してください、この車防音です。だから、声は外には一切漏れておりません!
チーム名のところは、某戦車アニメの4人組のノリに近づけてみました。




