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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
港町ケルプ編
95/309

モチモチ大文字

かなり大切な用事もキリがついて、久しぶりに更新します。・・・サブタイがネタ切れに近くなってきました。本編より、サブタイに苦労します。

なんか色々と疲れることのあったなぁ、昨日は。そんなことをぼーっとしながら思いながら朝、俺とココは干した布団の上で、体を大文字に伸ばして、横になっていた。

布団は、この屋敷の1階にあるテラス?のようなところに置いてある。上に乗ったら、布団を干している意味が無いのだが、気持ちいいので、動けない。まぁ、まだブランチを食べるのにも早すぎる時間帯だし、問題ないだろうな。

「いやー、光合成ってきもちがいいなあ。決めたよ、ココ。俺はここで根を張る。」

「光合成って、あるじ様は、植物なのか?まぁ、気持ちいいのは同感じゃ、溶けてしまいそうじゃ。はふぅ〜〜。」

ココも俺も、焼きすぎたチーズ、もしくは温めすぎた餅のように、グデェとなっていた。あ、ココは俺のお腹の上に乗ってるけど。


ここが俺の死に場所と、くだらないことを考えていると、朝早くから庭で剣を振っていたリシアが来た。彼女は、ハァハァと、呼吸が乱れ、汗を大量にかいていた。服装は、スポーツジムで着るような服だ。

「お休みのところ悪いっスけど、倫さん、連れてって欲しいところがあるんスけど、いいっスか?」

「どうせ、暇だからイイよ〜。その前にシャティから、飲み物を貰って飲みな〜。脱水症状になるよー。」

「了解っス。あっ、時間がかかることなのでシャティにお弁当を作ってもらってくるっス。」

なんか、彼女キラキラしてるなぁ。リシアを見てると、自分でも、こんなにグダグダしてたらダメだと思う。グダァと、寝転んでいるココの頭を撫でて、俺のお腹の上から退ける。

・・・・・俺のお腹の上にいた時はネコらしく?丸まっていたのに、布団の上になった途端さっきまでの俺と同じ大文字になった。とりあえず、お腹を撫でておこう。


そう言えば、ほかの子たちについて話しておこうかな。ラータは、布団作りをしているため、部屋にこもっている。本当に布団を作っているかは知らんけど。

昨日やらかしたアイナは屋敷の掃除を、ハウスキーパーとして雇っている狐っ娘三人娘のシェラ・リンユー・リンリーは、畑作りに精を出していた。朝ごはんを食べる前に見に行ったんだが、もう畑っぽいのが出来ていた。何を育てるつもりなんだろう?


«影収納»から和文神しずのかみを出して羽織る。さすがに、寝る時くらい取るさ、それ以外はずっと着てるが。これ着てると、暑さとか寒さとかなくなって丁度いい温度になるんだよ。

リシアがキッチンから戻ってくるまでココとじゃれあう。

「ほれほれ〜、ここかぁ〜?ここがいいのか〜?」

「アハハハハ!くすぐったい・・・アハハハハ!」

俺は、若干心を無にしながらココのお腹を撫で続ける。ココが笑わすのに飽きたくらいにリシアは、バスケットを持って走ってきた。服も、レザーアーマーっぽいのに変わってる。


「それで、どこに連れていけばいいんだ?」

「それよりなんで、ココは倫さんを殺しにかかってるんスか?」

「うん?俺はココとじゃれあってるだけだが?」

ココのお腹を撫でるのをやめると同時に、彼?彼女?性別が分かんないけど、飛びかかってきた。

なんか、魔法?のようなものも使ってはきたが、そこまでの威力はなかった。


「かなり本気じゃったんだが・・・はぁー。全く、あるじ様は・・・。」

「ココ、倫さんは、そういう人ッスよ。というか、そういう生物っスね。」

おいコラ、リシア。人を、人間じゃないみたいな言い方するなよ。

「で、リシアどこに行くんだ?」

「ああ、迷宮都市に連れてってくださいっス。」

「はいよー、«影転移»」

もちろん、影は空中に出す。行き先は、何となくダンジョンの前にした。上手くいってるかは分からないけど。


「それじゃ、行くっスよ!」

「あぁ、行ってらっしゃい。」

「倫さんも、行くんスよ。何言ってんスか?」

「冗談だ、俺が行かないと戻ってこられないもんな。それじゃあ、ココ何かあったら連絡してくれよ。」

ココは、干している布団の上で荒い息を整えながらネコの短い手で敬礼をする。

とりあえず、ムツ○ロウさんのように頭を撫でておいた。

「それで、リシア、迷宮都市に来て何をするつもり・・・ダンジョンに行くんだな?」

「そうっス!レベルアップがしたいっス。さぁ、ほら行くっスよ。」

俺はリシアに背中を押されて、«影転移»の入口へと入っていく。



久しぶりだなー、ダンジョンも。この街には最近来たんだけど、その時ははいらなかったからなぁあ。この下が見えない階段も懐かしいな。うへぇ、やっぱり怖いなぁ。

うん?・・・なんでリシアは俺の手を握ってるんだ?安心するから別に構わないのだが。

「り、倫さん。私の手固くないっスか?」

何でそんなことを聞いてくるんだろう?女の子の考えていることはわかんないな。

・・・確かにリシアの手は、他の女の子に比べると硬い方かもしれない。でも、それは彼女が毎日剣を振っているからだ。言うならば努力の結晶なのだ。

「確かに少し硬いかもしれないが・・・安心する手だ。俺は、君の手も好きだよ。」

こういう言葉は、きちんと言葉に出さないとな。言葉にしないと、人には伝わらないからな。


「そ、そうっスか。好きなんスね・・・私も倫さんの手は男の人なのに、手はキレイで、指は細くて長いッスね。女の子みたいな手なのに、握ると男の子って分かるっス。なんだか、手だけ別人みたいっスね。」

「よく言われるよ。なんか、知らないけど、指を鳴らしても太くならないんだよ。」

「まぁ、そこもあなたの魅力なので・・・私は好きッスよ。」

リシアはいつものように、ニヒヒっと、元気な笑顔を見せてくれた。やっぱり女の子は笑顔が1番だな。


「そういえば、なんでレベルアップするんだ?」

「えっ?それは、どうして強くなるのか?という意味っスか?」

「そうそう、リシアも結構強いと思うんだけど。」

だってコイツ、変なスキル持ってるしな。«道案内»だっけ?絶対に目的地に着くやつ。まぁ、直接戦闘に関係あるかは知らないけど。


どうしてか、リシアは自分のアホ毛を弄りながら、真っ赤になっている。

「そ、それは・・・倫さんの隣に立つためっス。私たちも、守ってもらうだけでは、悲しいんスよ。」

「そうか・・・へぇー。」

・・・も?・・・まぁ、細かいことは聞かないでおこう。彼女たちが、夜中に庭で何かしてるのを知っているからな。

俺はリシアの頭を軽く撫でた。

さて、ダンジョンに入ろうかな。あっ、まだ入ってないよ?


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