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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
港町ケルプ編
91/309

実家へGO

私は今旅行中なので、更新が遅くなりました。

車を走らせてから30分くらいあと、とても大きな森に着いた。進○の巨人に出てくる森か、ト○ロが住んでそう、そんな感じにいえば伝わるかな?

「この森の少し奥に私の村があります。さぁ、行きましょう!」

アイナは元気そうに手をグーにして挙げた。・・・見逃してないぞ、君が計画通りっていう笑いを一瞬したことを。

あっ、枕の材料、帰りに取ってくるのを忘れないようにしないとな。忘れたら、めんどくさそうだからな。


さて、どこから森の中に入るかなって、これ中に入れそうな所ないよ。けもの道のようなものは全くなく、小さな隙間すら空いていない。まるで中に入られるのを拒絶しているかのように。


俺がどうしようか悩んでいると、アイナは、小さな声で何かを言っている。早くて聞き取れないけど、何かの呪文のようだ。

わぁーすげー、木が避けてトンネルみたいになった。となりの例のヤツに出てくる、妹が例のヤツを追いかけて入った感じのやつだ。例のヤツで通じるかな?木がトンネル状に

「凄いな、アイナ。これ、どうなってるんだ?」

「あっ、はい。えーっとですね、特別な呪文を唱えるとと、こんな風に村への道ができるんですよ。さぁ!行きましょうご主人様。私の家はすぐそこです!」

彼女に腕を掴まれて俺は木のトンネルへと入っていく。


しばらく歩くと、大きなドーム状に木々が空いていて、そこには、ツリーハウスのようなものが沢山あった。天井は木で塞がっていて屋根のようになっているが陽の光は入ってきている。

それにしても、ツリーハウスなんて、初めて見たなぁ。そのツリーハウスは1本のおおきな木に何個かの家が付いていてそれが何本がある感じ。言い方が悪いが稲みたい。


そういえば、ここに来るまでの木のトンネルの道は凄い曲がりくねっていた上に、いくつも道に分かれているようなところもあった。多分、一直線じゃないのは、警備のためなんだろうな。

・・・なんか、この村、外の人は受け付けない感があるな。偏見だけど。

ラノベとかではこういう場合面倒くさいことになるので、念の為フードを着けておこう。そもそも木の気で気分が優れないから、隠したい。

あっ、そうだ!フードにイヌミミを着けておこう。専用武器なんだから、それくらい出来るはずだ。・・・出来たけど、このフードを着けている時は出来るだけ鏡は見たくない。ヤベー奴に見えるだろうな。


「それで、アイナ。君の家族はどこにいるんだ?一応挨拶をしたいんだけど。」

「あ・・・挨拶ですか、もう。ご主人様ったら、気が早いですよ♪もう少し奥ですから落ち着いてください。」

アイナは、顔を紅潮させて、それを隠すように手で隠している。・・・可愛いんだけど、なにかが、何だろう?俺の言い方がこう・・・悪かったのかな?


「ご主人様、ここです。ここが私の実家です。少し狭くて・・・ごめんなさい。」

「いや、別に気にしないよ。それにしても、ほぅ・・・」

正直に言うと・・・やばいな全然周りの家と区別がつかない。ほとんど家は同じ作りで見た目だから分かんない。

元々、表札とかも無いし、アイナはよく分かったな。やっぱり長年住んでいる人には分かるのかな?


そう言えば、この家に来るまでに、村の人はアイナはおかえりと言って、これまでの話を聞こうとしていたが、隣にいる俺を見て、何故か離れていった。まぁ、怪しいから離れていくのは分かるんだけどね。でも一瞬、『あれ?いたの?えっ?幽霊かな?』みたいな顔するのはやめて欲しい。


話を元に戻すけど、アイナの家は気の1番上にあった。階段を転々と上がってやっと着いた。

そしてアイナは、その家の扉を勢いよく開けた。

まるで、ドラマの中の警察が『逮捕状を持ってきた!今から家宅捜索をする!』ということをする場面を見ているようだ。もう少し、落ち着いて扉を開けようよ。壊れるよ。


「ただいま帰りました!」

「あ、アイナ!おかえり!」

そう答えたのはクマっぽい感じのアイナの父親みたいな人。てゆーか、クマの獣人だ。こう言っちゃあれだけど見た目はすごく怖い。

「あら、アイナちゃん、おかえりなさい。もう少し連絡してくれてもいいのよ?」

アイナが歳をとって、少し体をふくよかにしたような人。多分彼女の母親。肝っ玉かあさんて感じ。アイナは母親似らしく、この人は犬と獣人だ。

2人ともとても優しそうだ。彼女にしてこの親ありと言ったところかなぁ。


「「「「アイナねーちゃんおかえりなさい!」」」」

大きな声でアイナを迎えたのは、クマとイヌの獣人が同じ割合の女の子達。多分、全員彼女の妹だろう。みんないい笑顔をしている。


へぇ、獣人てハーフとかないんだな。親の種類?よく分からないけど、両親のどっちかなんだ。


今、アイナと彼女の家族は楽しげに団欒している。内容は彼女が仕事先であったことのようだ。終始彼女は笑顔で話していた。

すると、突然アイナの父親が、俺を見て刺又のようなものを持った。一瞬驚いた顔をして、その後威嚇するような怖い顔になって。

「貴様は誰だ!何時からそこにいた?気配を消すのが上手いようだが私には効かんぞ!」

それを聞いた、アイナの家族は俺の方を見て、驚いた顔をした。

・・・どうして、アイナ、君まで驚いているんだ?そもそもですよアイナのお父さん、俺は気配なんて消してねぇ。


アイナは思い出したように、嬉しそうにしながら俺の紹介をした。

・・・そもそも、忘れないで欲しい。

「この人は、私のえーっと・・・ご主人様です!今日は、無理を言ってここに連れてきてもらいました。」

なんで悩んだろう。

「はじめまして、勝瀬倫太郎と申します。娘さんにはいつもお世話になっております。」

・・・あれ?なんで、アイナの家族は驚いているんだろう、アイナの方を見て、いや、彼女の首のチョーカーを見ながら。アイナの父親は、魂が抜けたように呆然としていて、母親は、あらあらまぁまぁって感じだ。


「アイナちゃん、その首輪、誰に頂いたの?もしかして・・・彼?」

アイナの母親をは、ニヤニヤしながら聞いてきた。あれ?それ首輪なの?チョーカーじゃないんだ。まだ、アイナの父親は呆然としている。

「ご、ご主人様にいただきました。エヘへ♡」

何だろう、照れ照れしている。俺の叔父が子供ができたと報告した時と同じ表情だ。

しかし・・・とても可愛い!その表情、ものすごく俺の琴線に触れる。頭を撫でたい!


その表情見て、ようやく正気が戻ったらしいアイナの父親は俺の方を見た。なんで涙流してるの、近い!しかも、歯を強く噛み締めながら。

「む・・・娘をよろしく頼む。どうか幸せにしてやってくれ。私のことは、『お義父さん』と呼んでくれて構わない。娘が選んだ男なら・・・間違いはないだろう。」

アイナの父親は、俺の手を握りながらそう言った。ちょっ!痛いです!爪を立てないで!


・・・さすがにこれは鈍感系主人公のように気づかない振りは出来ないな。

俺の思い込みと思っていたが、アイナは・・・これについてはまた、今度考えよう。


「あれ?お母さん、ラニちゃんが見当たらないんですけど、何処に行ったんですか?久しぶりなので会いたかったんですけど。」

アイナがキョロキョロしながら、ニヤニヤしている彼女の母親に聞いている。

ラニちゃん?誰だろう。幼馴染とか?

俺が首を捻っていると、アイナは、『私の妹ですよ、私のご主人様♡』と教えてくれた。

・・・おい、なぜ、♡を付けた。そして、私が強調されているように聞こえたのは俺の気のせいか?まぁ、置いておこう。

「ラニちゃんなら、残念なことに、今狩りに行ってるんだよ。しばらく戻っては来ないだろうね。後で来たって教えとくよ。もちろん、アンタのこともね。」

アイナの母親は、ニヤニヤしながら俺を見ながらそう言った。


俺たちがヌクス村にいたのは1時間くらいだろう。

アイナは見送りをしている家族に『手紙を書きまーす。』と言っていたが、届くのか?そもそも。

まぁ、家族を心配させちゃいけないから、これも置いておこう。置いているものが多すぎるな。


アイナは帰りも行きと同じようにずっとくっついていた。

今、彼女は、左手に顔を押しつけて、深呼吸している。思ったんだが、最近アイナは俺の匂いをよく嗅いでいる気がする。自意識過剰だろうけど。


もしかして、さっき、アイナの父親が、酒を飲んでいたから、匂いが移ったのかな。匂いに敏感だっけ?彼女。知らないなぁ。


「ご主人様、ありがとうございます。私のお願いを聞いて下さり。」

「アイナにはお世話になってるからね、『お世話になった人には、全力で報いろ』が俺の家の家訓だからね。」

俺がそう言うと アイナの俺の腕を掴む力が少し強くなった気がした。・・・尻尾を服の中に入れてお腹を触るのをやめて欲しい、もふもふなんだけどくすぐったい。


さて、次は、今回の目的の布団の素材だな。

ついでにその道中にある『あの村』に寄ろうか。

俺がしたことは正しかったのかを確認しないと。


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