いましめ!カツセさん!
本当にサブタイトルが適当になってきてます。
アイナの話を聞き終わった時に気がついたんだけど、なんか、見たことのある金髪縦ロールの人が、城の中からこちらを睨んでいる。その表情は驚きと少しの怒りが混じっているようなそんな感じだ
「?ご主人様、どうなされたんですか?」
「いや、何でもないよ、気のせいだよ。」
俺は何も見ていない、アイナの頭でも撫でて忘れよう。
もう一度、金髪縦ロールさんが睨んでいた方向を見る・・・あれ?もう居なくなってる。
あー・・・彼女はツカツカとハイヒールのようなものを鳴らしてこっちに来てる。
『ツカツカツカカッカッカッ』
あれれ?ハイヒールが地面につく音なんかだんだんと早くなってきたぞ。そんなに走るとスカートに引っかかって怪我を・・・えっ?今なんでジャンプしたの?
「とう!ダリャァ!」
彼女はお姫様が出してはいけないような殺意の溢れる声を張り上げた。スカートで飛び蹴りなんてしたら下着が・・・見えない?つま先から謎のエフェクトが出ていて眩しい。ライ○ーキックだ!
観察してる場合じゃねぇ!
「うわ!危な!何するんですか!ラナさん!」
ラナさんの脚は、地面に大きな亀裂を作った。絶対お姫様が出していい力じゃないでしょ。避けなかったら体がバラバラになってるんだろな。
「フウウウウゥゥゥーーーーーーッッ・・・・勝頼様、お久しぶりですね。」
ラナさんは、県道をしている人が残心をするように息を吐いた。そして、お姫様らしく優雅にお辞儀をした。
「お久しぶりですね、ラナさん・・・この国の久しぶりにあった人にする挨拶は飛び蹴りなのですか?」
俺の言葉を聞いたラナさんはアメリカの映画で見るようなオーバーリアクションのやれやれと肩をすくめた。すっごいイライラするな。
「アナタがアイナさんとイチャイチャしているのが悪いと思いますよ。あと、旅に出たのではないのですか?何故まだこの国にいるのですか?」
「アイナの里帰りに来ただけですよ。」
それを聞いたラナさんは、あらまぁと言った表情でアイナを見た。本当にこの世界の人は表情が豊かだな。
一方、アイナはというと。
「ご主人様と!イチャイチャ・・・うふふふふふ。」
何だろう、口元を押さえてニヤニヤしている。尻尾はヒュんヒュんと揺れている。今更だけど感情と尻尾は連動しているのだろうか?
とりあえず、ラナさんに別れの挨拶をして街の外へとやって来た。あと、別れる前に彼女に『ぜひ呼んでくださいね。その時は任せてくださいね。』と言われたが何のことだろう。よく分からない。何故かアイナはそれを聞いて顔を赤くしていたけど。・・・実は一つだけ思い浮かんでいるんだがこれは・・・自意識が高すぎるか。
とりあえず、«影収納»から、高機動車を出す。
そう言えばこの乗り物、残念なところがあり、完全に見た目だけなんだよな。動かすにしてもエンジンとかじゃなく、魔力でタイヤを動かしてるだけだからラジコンと変わらん。まぁ、気にしないでおこう。いずれ、本物を作ってやる。俺のDIY技術が火を吹くぜ。
そう言えば、大切なことを聞くのを忘れてた。
「それで、アイナ、君の村はどこにあるの?まだ聞いてないんだけど、ここから近いんだろう?」
「あっ、忘れてました。あっちの方向です。」
アイナは、『獣人国グラニース』の方向を指さした。・・・よくわかんない!
秘密兵器・・・でもないけど«マップ»を使おう!
「アイナ、村の名前はなんていうんだ?」
「あっ、はい。私の村はヌクス村と言います。森の中にある村で、その森はとっても綺麗なんですよ。」
アイナの嬉しそうな笑顔を見ながら«マップ»で、ヌクス村を調べた。視界のマップにピンが刺さりそのピンにはヌクス村と名前が書かれている。
距離は、ここから60キロくらいか。つまり、時速60キロで、1時間か。
「アイナ、そろそろ出発するから、シートベルトをしっかりとしろよ。してなかったら事故とかあった時に体が車外に飛び出すぞ?」
「分かりました・・・どれでしたっけ?ご主人様?これでしたっけ?」
アイナは椅子の下のリクライニングを変えるレバーを指さしている。・・・これ名前なんて言うんだっけ?
「違う違う。これこれ、このベルトみたいなやつ。」
「・・・ご主人様、付け方が分かりません、付けてください!」
あれ、前に乗った時に付けてなかったけ?そう言えば?
まぁ、付け方が分からないなら仕方が無いな。とりあえずアイナにシートベルトをつけてやる。 ・・・%だ・・・このクソ野郎が!
俺は自分を殴った。
幸いアイナは見ていなかったのでよかった。
頬がすんがずんがするが気にせずに、出発しよう。いつから俺はゲスリング部に入部したのだろう。




