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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
港町ケルプ編
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影でつくってあそぼ

お昼を食べたあと、アイナたち3人は買い出しに行ってくれた。俺とラータは留守番だ。あっ、お昼ご飯は作ってたから、お祝いパーティは、夜にやるみたいだよ。

「マスター、パーティで何か食べたいものある?あなたの好きなものでもいいんだけど。」

当たり前のことだけど、ここで『なんでもいいよ、君が作った料理はどれでも美味しいからね。』と言ってはいけない。失礼だからな。

「う〜ん、じゃあ、魚かな?魚の・・・ごめんよ、思い浮かばないから具体的な料理名は言えない。」

「別にいいよ〜。魚ね、りょうか〜い。楽しみにしててね〜。美味しいもの作るからね!」

シャティはグッと胸の前で両手を組んだ。

これについては何も言わない・・・魚っておいしいよね。


アイナたちが出かけて暇になった俺は、急に休みをもらったとあるお兄ちゃんのように枯れる訳にはいかないので、庭で特訓しようと思う。特訓といっても、持っているスキルを試してみたりするだけだが。まだ、使ったことのないスキルとかもたくさんあるから大変るから。

ちなみに、近くにはラータと彼女の頭の上に乗ってダレているココがいる。ラータは、幽霊らしく少し浮いている、さすが幽霊・・・あれ?どうしてココは彼女の頭の上でダレていられるんだ?


「なぁ、ココ。どうしてお前はラータの触れられるんだ?」

「それは、余が召喚獣だからじゃな!」

「・・・召喚獣だからか。」

「そうじゃな!」

聞いてみてもよく分かりませんでした。


とりあえずこの問題は後で考えるとして、まずはスキルを試すところから始めよう。

最初は・・・«影の支配者»を使ってみよう。影はどこまで伸ばせるんだろうな?


とりあえず、影をうにょーんと地面を這うようにして伸ばしてみる。あー、100メートルくらい進んだくらいでこれ以上伸びない感じがしてきた。というか、これ以上伸びるイメージが思い浮かばない。たしか、以前『和文神しずのかみ』を車に変形させた時にヘルプ機能さんが言ってたけなぁ。俺のイメージによってこのスキルは強さが変わるって。


これ以上影は伸びそうにないので次は影で滑り台を作ってみた。影で作ってあるので真っ黒だ。作った理由はなんとなくだけどな。そう言えば、昔、弟が滑り台のし過ぎでケツの皮が剥けたんだっけなぁ。あれは笑ったなぁ。


次は壁作ったりしてみた。滑り台と同じように真っ黒だったけど。・・・これ、どれくらい硬いんだろう。試してみようか。ちょうど良い奴もいるし。

「ココ、この壁に向かって魔法を撃ってくれないか?硬度がどれくらいか確認したいんだ。」


俺がそういうとココは溜息をつきながら言った。

「余をこき使うとは・・・.まぁ、あるじ様の頼みなら聞こうか。それではいくぞ!

『余が生み出すのは、恒久の惨劇。その槍は闇より暗く、光を飲み込む漆黒の槍。それにより生み出される混沌はあらゆる生物にとって絶望となるだろう・・・』」

なんか、ココは仰々しい詠唱をし始めた。

するとココの頭の少し上に、ゲームとかで出てきたら絶対課金アイテムなまっ黒い二股の槍が出来た。見た目はロンギヌスの槍のやりに似ている。


「ちょ・・・おまえ!それは無しだろ!絶対全力じゃん!」

「何が起こっとんの?旦那はん?」

ラータは、上を見ようと頭を動かそうとしている。

「お前は動くなよ!ラータ。危ないから!」

俺は急いでその場から«転移»を使い、離れる。

「〜〜〜くらえ!『ザラーム・ハスタ』」

ココが放った黒い槍は一直線に影で作った壁へと一直線に飛んでいく。槍の軌跡はくっきりと空中に残っている。

やがて金属同士がぶつかるような甲高い音がするが、槍と壁が衝突しあったことで起こった土煙で見えない。


土煙がはれると、そこには黒い壁があった。

「ふむ、余が全力でやっても壊れぬか。」

俺は、なんか悔しそうな顔をしながら呟いているココの首を掴む。猫を持つ時の持ち方で。

「何をするんじゃ、あるじ様。これではただの猫ではないか。余は、悪魔じゃぞ!それ相応の態度で扱わぬか!」

「何をするんだ、とは、こっちのセリフだぞ。危ないじゃないか、いくらお前が威力を手加減したとはいえ、壁に当たってなかったら、大惨事になってたかもしれないんだぞ!」

「(あるじ様にはさっきのが手加減したように見えたのか・・・これは、規格外じゃな。)」

「ああ゛?なんか言ったか?」

「何でもないぞ。怖いから、あとあるじ様。その顔はやめてくれ。」


さて、頭の上で恐ろしいことが起こっていたラータはというと・・・ペタンと女の子座りで座っていた。目はいつもより死んでいるように思えた。

「ど・・・どうしたんだ?ラータ。」

「いや・・・実は腰が抜けたんや、旦那はん、ちょっと運んではくれんか?」

「はいよ。それっ!」

ラータは、幽霊というだけあって軽かった。幽霊だから持てる・・・これはもう飽きたな。


「いやー、やばかったわー。もし、小生が幽霊や無かったら絶対漏らしとったところやで。それにしても、両方規格外やな。」

急にペラペラと誤魔化すように喋り始めたラータを庭に生えていた木のところに連れて行った。

・・・さて、次は何をしようかな。


そう言えば、身体を影に変えたり出来ないかな?あれみたいに。あの、海賊王を目指す有名まんがの、軍の大将の特徴的な喋り方をする人みたいな感じで、まぁ、その人は光なんだけどな。


俺は、自分の身体が影で出来ているみたいな感じのことを考える。体は影でできているってね。

最初は左腕だけにしよう。


少し経つと、左腕に黒い影が這うようにまとわりついてきた。少し経つと、完全に左腕全体が影で覆われた。覆われたってより完全に影になったみたいな感じかな?感覚は・・・あるんだけどなんだろうな・・・薄くなってる気がする。とりあえず、本当に影になったか確かめようか・・・しかし、どうやって試そう。

俺は、落ちていた石を拾いその影に向かって落とす。すると、腕などないようにスルリと通過して石は地面に落ちた。

次は少し危険なことをしよう。


俺は«影収納»に入っていた普通の剣を取り出す。わかりやすく言うなら、RPGで最初の方は使うが次の街に言ったら倉庫の肥やしになるような特徴のない剣だ。

そして左腕を斬ってみる。影がかかった部分のところからだ。抵抗もなく斬れて左腕は飛んだが不思議と痛みは無かった。

左腕は地面に落ちると、溶けるように手の形の影になり、俺のところに戻ってきた。そして、影は俺の体を這って切れたところにたどり着くと、影でできた腕となった。

元に戻るように考えるとして、普通の肌に戻った。


ふと考えたんだけどこもしかしたら俺は不死なんじゃないかな?

・・・そんなわけないか。まぁ、まだ良くわかんないが、影の部分を攻撃されても戻ることが分かっただけでもいいか。


そのあとも俺はしばらく影を動かす訓練をしていた。

ラータとココは、最初は、見ていたが途中で飽きたのか、ラータはココとあそび始めた。

「ほれほれ〜、ここがいいんか〜?」

「そ、そこなのじゃ。きもちいいのじゃぁ♪」

「カワイイ〜♪よーしよしよし♪」

今、ラータは、ムツゴ○ウさんみたいな撫で方でココを撫でている。


あきらみたいだなぁ。


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