鈴木クリスティーナ
ストックを貯めるのに集中しすぎて更新を忘れていました
何故だかあきらは制服の背中付近を赤黒く染めていた。
何だ?血かな?この汚れ落ちるかな?
「大丈夫か?あきら?」
「見て分かれよ!大丈夫なように見えるぅ?痛いんだよォ!」
あきらは、綺麗な顔をすごい歪ませて、叫んだ。少し怖い。そんなに睨まなくても・・・素か。
とりあえず傷を治して落ち着いてもらおう。
「とりあえず«回復魔法»っと、これで多分傷は塞がったと思うけど、どう?」
「・・・あっ、痛くなくなった。これ、倫お兄ちゃんがやったの?ありがとう。あと、この子にもお願い。」
あきらはそう言って抱えていたイヌを見せてきた。うわぁ、傷口からなんか見えてる。ギリギリのところで生きてるって感じかな。ていうかコイツ、前に俺が起こされた時に笑ってたイヌじゃないか。やっぱりあきらのペットだったんだな。
俺はイヌに«回復魔法»をかけると、背中に出来ていた切り傷?のようなものが塞がった。
よしよし、元気になったようだ、尻尾を振って俺の周りを回っている。あっはははは、かわいいな゛って痛い!
なんか、急に足を噛まれた。なんだコイツ!
とりあえず、あきらに頼んでイヌを外してもらう。
「こら!イヌワノフちゃん!そんなもの噛んだら病気になるよ!めっ!」
そう言ってあきらは、懐からビーフジャーキーのようなものを出した。って、誰が噛むと病気になるだ!失礼だぞ!
ふと、辺りを見回すと、他にも血塗れの人や、腕から白い何かが飛び出している人がいた。きっと、あれは長ネギだろう、そうに違いない!
あの人なんて、腐ったように肌がグズグズで、目が飛び出しているじゃないか。ハロウィンとかではない・・・よな?
「うわぁ、なんか怪我人多いなぁっと、«回復魔法・範囲型»」
以前オルトさんとかに使った範囲型の回復魔法にさらに
魔力を込めたものだ。かなりの魔力を込めて使ったから、半径50メートルくらいの大きさの魔法陣が出た。
魔法陣は、街まで届いている。デカイなぁ、そしてかなり眩しい。ちょっとやりすぎたかな?
「それであきら、何があった「「「「グギャァヤァアヤア!」」」」・・・ああ゛?何だ?」
周りから苦しんでいるような気味の悪い声が響いた。さっきの怪我をしていた人達が青白い炎で燃えていた。じ、人体発火?なんか、身体か薄くなってんだけど、あの人たち。
「おい、そこの人間!貴様ァ一体何をした!」
ふと声をかけられたほうを見るとそこには、ボロボロの鎧を着て、怪我をした人がいた。回復魔法が効いていないのかは分からないが身体からはシューシュー煙が出ている。
「我の名はルドール。貴様よくも・・「大丈夫ですか?その怪我、今治しますね!«回復魔法»」何!や、やめ・・・ボヘェェェェエェエ!」
奇っ怪な叫び声を上げて怪我をした人は発火した。燃えていた人達と同じ青白い炎だ。手とか足とかの身体の先端部分が薄くなってきた。まだ«回復魔法»が足りないのか?
「た、大変だ!«回復魔法»!」
しかし、間に合わなかった、助けられなかった。
塵ひとつ残さずその人は消えてしまった。どこかの吸血鬼のラスボスのように。他の燃えていた人たちも、影も形も残さずに消えてしまった。
「倫お兄ちゃん・・・。」
あきらが、声をかけてきた。慰めないでくれあきら、助けられる命だった。どうして、燃えたんだ?
「どうして・・・アイツを倒せたの?」
何を言っているのだろう彼女は?
倒す?なんのことだ?あの人は怪我をしていたから«回復魔法»を使っただけなんだが。
「あきら?お前は何を言って「大丈夫〜?あきらちゃ〜ん?」・・・次は何だ?」
聞き覚えのある声が街の方向から聞こえてくる。なんか、最近よく聞くような声だなぁ。ってこの声三佳原先輩じゃん。
その声を聞いたリシアが青い顔で車の中から俺を呼ぶ。
これは、声を聞いたから青いのか?それとも車に対する恐怖で青いのか?どっちだ?
「倫さん!これを動かしてくださいっス。シャティが目覚める前に!絶対に面倒な事になるっス!」
え〜、三佳原先輩に挨拶していきたいんだけど。
リシアは以前2人のケンカに巻き込まれたからトラウマになっているのかな?仕方ないなぁ。
「じゃあ、あきら。そういうことだから、またな、ばいばーい。しばらくこの街にいるからどこかで会うかもねー。三佳原先輩によろしくね。」
「えっ!ちょっと・・・りんお兄ちゃ〜ん!」
なんか、あきらはえっ〜と、あの絵みたいな感じで見送ってくれた。思い出した!『クリスティーナの世界』だ。そう言えば、あいつのペットの名前イヌワノフって言うんだー。面白い名前だなぁ。
『スキル«透明化»と、«召喚獣召喚»を取得しました。』
まぁ、そんなこんなあって、やっと『港町ケルプ』に着いた。いやー、心地いい潮の匂いだ。ちょっと肌がベタベタとするが、またこれもイイなぁ。
さて、リシアが言う家はどこかな?




