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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
フリーチェ王国編
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フリーチェ王国編6.〜合法ロリメイドのフォークは壁を貫く〜

短い。あとストックが1話たまれば今日中にもう1話更新します。

異世界生活三日目だ。

今日から、俺たち一人一人に、担当のメイドさんが就くことになった。

元々就ける予定ではあったらしいが……本当ならもう少し時間が経ってからだったようだが………俺達の半数以上の人間が、掃除や炊事洗濯など出来なかったため、急いで準備をしたらしい。


異世界から来た人は100人くらいだから………100人のメイドさんが………なんか面白いな。街を100人のメイドが歩いているのを想像するとシュールで笑える。



さて、俺たちは、最初召喚された時にいた部屋に集められて、番号が書かれた紙が渡された。

………メイドさんたちは綺麗に横一列に並んで恭しく礼をしている………圧巻の光景だな。

どうやらこの紙に書かれている番号は担当のメイドさんの番号らしい………別にこれはくじとかではないらしく、ただわかりやすいようにしているだけみたい。

全部フジッリさんが説明してくれた。



そう言えば、メイドさんたちは全員美人・美少女揃いで………言葉にできない凄さがあったね。

俺たちは自分の番号のメイドさんを探し始めた。


どんなメイドさんが担当についたかを………そうだなぁ………俺の従姉妹のあきらを例に使わせてもらおう。

あいつの所には、可愛らしい小さな女の子が担当になった。ティーンズ雑誌って言うのかな?小さな女の子向けのファッション雑誌に何回も載ってそうな感じの美少女である。

そんな子がメイド服を着ているんだよ?破壊力がヤバい。

担当のメイドの子を見て、あきらは手をワキワキと動かして、ものすごく息を荒らげている。普段の威嚇しているような雰囲気から一転………警察を呼ばれるような不審者感が増している。

………そう言えば、あいつ小さい子が大好きだったな………もちろん性的な意味じゃないよ。ただ、あいつ感情を表情に表すのが下手だからな………あんな感じになるのも仕方ないだろう。


ただ一言言わせていただきたい………おまわりさんコッチです!コッチに変態がいます!




ふと思ったのだが………俺の周りには、露出狂の筋肉狂いに……子供好きだが気持ちが前に出過ぎている変態と………あと、あのコスプレイヤー………なかなかに濃いメンツの人しかいないな。



………ロリメイドは異世界物のラノベだと結構なテンプレでは無いだろうか。俺にはロリ属性はないが、素直に言うと羨ましい。



「(あの………ちょっといいですか?)」

「(どうしたんですか?そんな小声で。)」

「(いえ………あきら様のメイドを見ておられましたが………彼女は今年で―――)」


フジッリさんはコソッと耳打ちして教えてくれた…んあきら担当のメイドさんは、その見た目と年齢は一致しておらず………今年でなんと…………うっ!あきらの担当の偽ロリメイドさんがこちらを睨んでいる。



睨みつけるその姿は、先程までの微笑ましい、見えるだけで幸せになるような雰囲気の美少女ではなかった。

そう………例えるなら、獲物を見つけた肉食獣……依頼は必ずこなすベテラン殺し屋………そんな雰囲気を出していた。

怖い………恐怖で足が、小鹿のように震えている。



そんな偽ロリメイドさんは、俺を睨みつけたまま近づいてきた………逃げようと本能が叫んだので逃げようとしたが………足がピクリとも動かない。


「もし………私の年齢を他の人に話したら………ね?」

袖のところでキラリと何かが光った………気がつくと空中を俺の髪が、何本かパラパラと舞っていた。

俺はとにかく頭を縦に振り続けた。そうしないと命が助かる気がしなかったからだ。


「ありがとうございます……あと、非礼をお許しください。」


そう言って彼女はあきらの元へと戻っていった。

………彼女の前では、年齢の話をしないでおこう………今度は命がない気がする。


それにしても………ロリババアは、異世界物のラノベでもかなりのテンプレだよね。どの作品にも、1人は必ずと言ってもいいほどいる気がする。


しかし、あの見た目であの年って………さすが異世界としか言いようがな………頬のすぐ近くを何かが通って、後ろの壁に突き刺さった。

恐る恐る後ろを見つつ、頬を触ると………壁には銀製のフォークが深々と、持ち手のかなり奥の部分まで刺さっていて、頬を触った俺の手には血がついていた。


フォークが飛んできた方向を見ると……先程のメイドさんがニッコリとした笑顔を向けていた……あの人は心が読めるのだろうか………それにしても怖すぎる。SAN値が下がりそうだ。




ちなみに、俺の番号のメイドさん……つまり俺担当のメイドさんはいなかった……1人だけだよ?1人だけ1人だったからね。

フジッリさんに尋ねたら、どうやらまだこの国に到着していないらしい。

何でも、かなり遠くの田舎の方から奉公に来ている人なんだけど……なにかトラブルがあったのか遅れているんだってさ。


………正直この人を疑うのはどうかと思うんだけど………なんか、嘘くさいなぁ。

まぁ、急遽準備をしたから、不備があるのは仕方ないけど……中学時代、これと似たようなことがあったから、もう慣れたけど………よくあることさ。



ま、まぁいなくても平気なんだけどね!

俺には、女の人と会話する自信は無いし………そもそも緊張した顔が怖いってよく言われるため、怖がらせてしまうかもしれないし………それに……申し訳ありません………強がりです。

俺も担当のメイドさんが欲しいです………誰だって美人とお近付きになれるんだったら、望むでしょ?

かわいい人がいいなぁ。



周りが互いに自己紹介をしていたが………俺はひとり悲しく自分の部屋へと帰っていった。

悲しくなんてないもん………嘘じゃないもん。

まだ、私が考えているヒロインは出てきません。

あと、メイドさんの年齢は、20歳以上と思ってください。

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