ハンバーガァァァ!
サブタイトル、適当ですいませんでした。
あと、土曜日の話になるんですが、少し私用が入っておりまして、更新ができないかもしれません。
あと、新章に入りました
俺たちの乗っている馬車は、『迷宮都市ラカタ』の門から出た。この街には本当に短い期間しかいなかったが、複雑な思いになってくるな。
今、俺は馬車の御者台で、リシアの隣にいる。
ここにいる理由は・・・何となくだ。
どんな景色が見えるのかな?と疑問に思ったからだ。
リシアが馬を操っているので、俺は本当に何もしてない。強いて言うなら空を見てる、としか言いようがないな。
「そう言うと今って街を出てすぐだが、ここから『港町ケルプ』までどれくらいなんだ。」
「えーっとスね。多分山を超えるので三日くらいっス。もう少し遅くなるかもっスけど、多分それくらいっス。」
ふーん、3日くらいかぁ、なかなか短いんだな。
あっ、そう言えば、まだ朝の6時くらいなのでアイナとシャティは後ろで寝かせてある。もちろん、風邪をひかないように毛布はかけてある。女の人は体を冷やしたらいけないからね。御者代にいるリシアは外套を着ている。これは、普通の外套だ。俺の専用武器の『和文神』のようなものではない。
しばらくすると、ある問題が起きた。
「いやー、それにしても御者台ってケツ痛くなるなぁ。大丈夫なのか、リシアは?」
「うーん、私も痛いっスけど。まぁ、慣れたっスね。」
「慣れかぁ。そういうもんなのか?」
「そういうもんスね。何でも慣れっスよ。」
リシアは八重歯を出してニッコリと顔をほころばせる。見ていて気持ちの良い笑顔だ。ステキな笑顔だな。
「唐突に言うが、リシアは、笑顔も素敵だな。」
「あ・・ありがとっス。」
リシアと、そのまま他愛も無い会話をした。
まぁ、天気の話とか、『迷宮都市ラカタ』での話とかかな。
途中シャティが寝惚けて背後から抱きついきたり、魔物が現れたりしたが、それ以外は特に問題はなかった。ていうか、だんだんそんなことが、いつもの事のような気がしてきた。俺もこの世界に慣れてきたのかな。
俺たちは今、馬を休ませるために、休憩をとっている。
うへぇ、ケツが痛い。
「もうそろそろいい時間だから、お昼休憩にしようよ、マスター。」
「そうだな、お腹も空いてきたし、そうしようか。今日は何を作ってくれるんだ?」
「うーん、街でパンやひき肉を買ったし、
ハンバーガーでもしようかなって思ってる。」
ハンバーガーか・・・美味しそうだな。
俺は«影収納»から、調理器具や食材を出す。
・・・ハンバーガー楽しみだなぁ。お腹が空いてきたよ。
手伝いはリシアが行うらしく、俺とアイナは、待機ということになった。
「そう言えば、アイナ、昨日の怪我は大丈夫か?まだ痛むところとかはないか?」
「は、はい!問題ありません。この通り、元気100倍ですよ!」
アイナは、力こぶを作るようなポーズをした。わかりやすく言うなら、『お姉ちゃんに任せなさい』って言うときのポーズだな。
・・・なんかキャラ変わってないか?前からこんな感じだったけな?よく分かんねえな。
まぁ、いいか。
さて、そんなポーズを決めているアイナの髪はボサボサだった。多分馬車で寝たから、寝癖だろうな。尻尾までボサボサなのはどういう原理なんだろう。
「アイナ、髪の毛ボサボサだぞ。」
「あっ・・・・も、申し訳ございませんご主人様!こんな姿でご主人様の前に出てしまい・・・。」
アイナはイヌ耳をペタンとした。
・・・何それ?めっちゃ可愛い。
「・・・ところでひとつお願いがあるんだけど。」
「はい、私に出来ることなら何でも。、」
「髪をとかさして欲しいんだけど。」
彼女の尻尾がピンと垂直に立った。
「いいですよ!さぁさぁどうぞ!」
「お、おう。」
なんだそのテンションの高さ。
俺は«影収納»から、櫛を取り出しアイナのキレイな白髪をとかしていく。
サラッサラだな。手で髪をすいても抵抗がないくらいにサラサラだ。人形の髪みたいにサラッサラだ。
「アイナの髪やっぱりキレイだな。」
「ーーあ、ありがとうございます。」
そのままなんの抵抗もないアイナの髪の毛をとかしていく。あっ、抵抗をしてないのは髪ね。なんか、ヤバい言い方だったから、付け加えておくけど。
その間気持ちよさそうに尻尾はフリフリとして、耳はペタンとなってる、これは多分嬉しい時のやつだろう・・・尻尾を振っていることで起こった風が顔に触れる。
俺は何も考えずアイナの頭を撫でる。本当に無意識だったんだ。多分その時、彼女のイヌミミも同時に撫でてしまったんだろう。手に髪の毛とは違うモフっとした感触があったから。
「ーーーあふぁぁ。」
アイナは変な声を出した。
「ご、ゴメンよアイナ。俺なにか変なことしたのか?」
この言葉を言った時俺は思い出した。
異世界モノでは、犬の獣人にとってミミといえば弱点。そのことを忘れていた!
「い、いえ。大丈夫です。・・・あの、それより1つお願いがあるのですが。」
「髪をとかさしてくれたし、いいよ、聞くよ。」
「こ、これを私の首に付けてくださいませんか?」
アイナが出したのは星のチャームが付いた赤色のチョーカーだった。薔薇のように真っ赤だ。
「分かった。これをつければいいんだね。」
「は、はい。」
俺はアイナの首にチョーカーを着けた。結構、着けにくいな。
「着けたけど、首とか締まってない?」
「だ・・大丈夫ですよ、ありがとうございました♡」
気のせいかしらないがアイナの目にハートが浮かんでる。尻尾がさっきの速度の倍くらいで動いている。
・・・これって、もしかしてなんか意味があるものなのか?




