いつもニコニコあなたの隣で・・・メイド服!
この話は一気に進みます。
そして、内容とサブタイトルは関連がありません。
一瞬、頭が真っ白になったが、俺はアイナの方に急ぐ。彼女を死なせてたまるか。
『早く急げ!お前の«回復魔法»なら、あの程度の傷簡単に直せる!早くしろ!』
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」
頭の中でおまけ機能が叫ぶのと同時に、ガーゴイルか咆哮する。ガーゴイルは、まるで自慢する子供のように叫んだ。
「てめぇら、うるせぇ!だまってろ!」
俺は手に持っていたメイスで、アイナの方へ行く途中にガーゴイルの頭を砕く。コイツのコアは«影収納»で回収する。コアが無くなったことで、ガーゴイルは砂となった。
ボーッとしているシャティは、俺がガーゴイルの頭を砕いた音で、正気に戻ったらしい。回復魔法をアイナにかけてるが傷は少しずつしか回復していない。
どうやら彼女の魔力は、少ししかないようだ。今も魔力切れで意識が飛ぶギリギリなんだろうな。彼女の口からは血が出ている。頬とかを噛んでなんとか意識を保っているらしい。
「ま、マスター、アイナっちは子供を庇って・・・。早く治してあげ「«回復魔法!»」」
俺は自分の半分の魔力を込めて回復魔法を放つ。シャティの目を治した時よりも多くの魔力を込めて。
アイナの背中の傷は本当に酷かったが、なんとか、元の綺麗な肌になった。
・・・しかしアイナはまだ目を覚まさない。
血を流しすぎたようだ。どうしてなんだ?
『回復魔法が治すのはあくまで、傷だけだ。失った血液とかは直せない。血なども戻せるのはまた別のスキルだ。』
「マスター、大変!アイナっち息してない!心臓の鼓動も弱くなってる!」
シャティが、アイナを確認して、叫ぶ。
急いで、俺は心肺蘇生法、人工呼吸と心臓マッサージを行う。
「クソが!アイナ、お前を死なせるものか!」
二分ほど行ったが、まだ呼吸がまだ普通の状態に戻らない。死戦期呼吸から戻らない。人の心臓が止まってから脳が壊死するまで五分くらいだったな。どうにかしないと!
俺は思う。
この世界にAED(体外式除細動器)があれば、と。
しかし、あれは電気を使う。・・・ん?この世界はさまざまな魔法が存在する・・・も、もしかして・・・。
「シャ、シャティ!魔法の中に、雷や電気を操る魔法ってあるか?」
「あっあっ・・・。あ、あるよ・・・。«雷魔法»が・・・。私がつかえるよ・・・わぁぁぁぁうわあああん!」
シャティは、涙を堪えようとしているが、耐えきれてない。電気を操る魔法は、あるんだな。
「泣くな!まだ助かる。いや、きっと助ける。」
「そ、そうっすよシャティちゃん!諦めてはいけないっスよ。」
リシアもそう言っているが目尻には涙が溜まってる。
『«雷魔法»をコピーしました。手から放つことが出来ますよ。』
口調が安定しない«影の支配者»のおまけ機能がそう告げる。
よくやった!
俺はアイナのメイド服の前胸部を破って、下着姿にする。アイナの胸の左下側と右上に、手を添える。
「な、何してるっスか倫さん。していい事と悪いことがあるっスよ!」
「マスターの変態!」
「リシア、シャティ。アイナと俺から離れろ!」
「ま、マスターどうし・・「早くしろ!」分かった!」
AEDを使う時は離れなければいけない。
俺は«雷魔法»で、電圧2000ボルト、電流50アンペアくらいにする感じに調節する。あくまで雰囲気だ。
確かAEDはそれくらいだったはずだ。
「«雷魔法:AEDver»発動!」
電気ショックを魔法で代用する。«回復魔法»も、念の為使う。«雷魔法»で、怪我をするのを防ぐためだ。
電気が流れたことでアイナの体が揺れる。
心臓の鼓動よ、通常に戻ってくれ!
「か・・・かはぁ!ゴホゴホ・・・ご、ご主人様?」
アイナは意識を取り戻した。さすが異世界・・・
元の世界なら死んでいてもおかしくなかった。
「あ、アイナ!良かった・・・。」
「あっ、ご主人様!」
俺はアイナを抱きしめる。思わず泣いてしまった。
シャティはそのままリシアも堪えきれなかったようで、泣きながらアイナに抱きついた。
アイナは何が起こってるか分からないといった表情だ。
俺たちはしばらくの間アイナを抱きしめていた。
しばらくして、俺たちがアイナから、離れると彼女は言った。
「ご主人様が助けてくださったんですね、ありがとうございます。」
とても良い笑顔だった。いつもの彼女の素晴らしい笑顔だ。
すると、突然俺の視界が暗くなった。
「アイナっち服、服を着て!」
どうやらシャティがアイナの下着姿を俺が見ないように目隠しをしたようだ。
目隠しを解除されると、アイナは別のメイド服になっていた。・・・どこから出したんだろう?
「そ、そうだ。マスター、怪我をした街の人たちを治してあげて。」
シャティは、俺の手を引いて教会へと連れていく。
ちなみにアイナは、俺がおんぶをして担いでいる。
そこからほんの少しだけ歩いて、教会へと着いた。その扉は閉まっていて、外から魔物が入ってこないようにしている。開けるのも面倒だな。そとからでいいか。
「«回復魔法:範囲Ver.»」
俺はオルトさんたちにも使った«回復魔法:範囲Ver.»をかける。
中から喜びの声が聞こえてくる。きっと、今中に入って『俺が今君たちを回復させた!』とでもいえば感謝されまくりなんだろうが、俺にとって、繋がりのない他人なんてどうでもいい。
神様が起こした奇跡とでも思って欲しいな、俺は英雄とかになりたいわけじゃないからな。
「さぁ、皆、宿へ帰ろうか。」
「「「はいっ!」(ス!)」」
俺たちは、宿へと戻っていった。
・・・そう言えば、団長さんたちはどこにいるんだろう?
『団長さんたちなら、他のところで避難の手伝いとか、ガーゴイルを倒している。ちょうど今、最後のガーゴイルが倒されたようだ。あと、お前たちが泊まっていた宿は無事だ。』
最近、口調が安定しないおまけ機能さんが教えてくれた。
しかし、今日は忙しかったな。
もうそろそろ次の章に入ります。
次の章は、かなり長いです。




