タコさんの足はカッターナイフ?
「じゃあ、行ってきます。」
「か、勝瀬さん!ちょっと待ってーーー。」
俺は団長さんを無視して、『和文神』を使い、街を囲っている壁から飛んで、軍勢の方に近ずいていく。壁から飛ぶ時どうやって飛ぶかちょっと悩んだのは秘密である。
これかなりスピードが出るな、多分時速60キロくらいかな?ちょっとメガネが飛びかけた。
俺は、サバイバルナイフを逆手持ち(刃を小指の方に持つ持ち方)にする。
まずは、的が大きく狙いやすいギガントからヤッテ行くことにする。コイツはどこが弱点なんだ?とりあえずわかりやすいところから斬っていってみよう。まずは、そのひとつしかない目からかな。
・・・やっぱりうなじの方がいいのかな?
スピードを維持したまま、当て逃げのように斬る。俺の持っているサバイバルナイフが、ギガントの目に当たり、なにか鈍いものを斬っているという感覚がナイフを通して伝わってくる。生肉を斬っているといく感覚だ。
スピードも出ているので、途中で止まることなく、顔の右側に線をつくる。しかし、サバイバルナイフの欠点でもある短さのせいでギガントは倒せてはいないらしい。目を中心に顔の右側を押さえてうずくまった。
まだ、軍勢は、俺には気づいていないらしい。ギガントの目に何かが入った程度にしか思ってないらしい。何で俺に気づかないのかな?目が合ったスケルトンとかいたのに。俺は徐々にスピードを落とし、地面に着地する。
今は軍勢の後ろの方にいる。
それにしても、痛そうだなぁ。
「はぁ、射程が短いから殺しきれないのか。
痛いだろうなあ。ゴメンよ、ひと思いに殺せなくて。」
俺は、«物質創成(仮)»で、影で両手持ちのロングソードを作る。真っ黒の剣ができた。影で出来ているから重さなんてものは無い。
俺は、少しイタズラがしたくなった。
俺は«影転移»で、ムシュフのところに跳んでいく。そいつの場所はさっき上から見て、分かっている。ちょうど軍勢の真ん中あたりだ。
「おはようございますー。」
「き、貴様は誰だ!」
いきなり目の前に人間が現れたのでムシュフは驚いているようだ。まぁ、誰でもそうか。
「俺は勝瀬倫太郎という名前だ。・・・ところで提案があるんだけど、帰ってはくれないかな?俺は無駄な命は取りたくはないんだよ。スケルトンに命があるのかは分からないが。」
「・・・嫌だと、言ったらどうする?」
「その時は互いに命をかけて戦うまでの事だ。まだ覚悟が出来ていないやつもいるかもしれないしな。」
・・・なんか俺の方が悪者みたいじゃないか。
俺がそう言ったすぐに、街の中から轟音が響いた。
建物が崩壊する音だ。
ムシュフは、その音を聞いて、顔を醜悪に歪ませて高笑いをした。
「残念だったな、人間!今、我の手下の魔物の数匹が街に攻め込んだ。あれはそいつらが街を破壊した音だろう!お前の大切な者達ももしかしたら死んだかもなぁ!あひゃひゃひゃひゃひゃ!」
・・・あっ、コイツ。俺がダメなタイプだ。そして、俺の大切な人たちが死んだだと・・・アイナたちのことか?この時点で俺の理性は飛んだと思う。このあとの記憶が少しとんでいたからな。あっ、ぼくの1番キレることは、友達やそれより大切な人を他人に傷つけられた時だ。
「お前も続いて死ねぇ!」
ムシュフは、周りにいたギガントたちに命令する。
ギガントは手に持った棍棒のようなもので俺を潰そうとしてきた。スケルトンは骨で作った槍のようなもので刺し殺そうとしてくる。
俺は、『和文神』の裾?と言えばいいのか、とにかく裾の方をを伸ばして先を10本に分かれさせる。多分見た目はタコみたいになってるんだろうな。
そしてその分かれた先を硬化させる。カッターナイフみたいに切れるようになった。
そして、それでギガントたちを薄切りにした。
その物体はズルリと滑り落ちて、地面に嫌な音をたてる。魔物でも血は赤いんだな。
「な、何だそれは!お前は一体何者なんだ!」
ムシュフは質問してくる。何を当たり前のことを聞いているのだろうか?俺はただのキレた人間だ。
「ぼくは人「行けェ!我が軍勢よ!」・・・話を最後まで聞けよ!」
ムシュフは、周りにいた魔物に指示を出した。
多分こいつの指示を聞いたこの時、ぼくは怒りすぎて笑っていたと思う。あと、普通のことかもしれないが、ぼくはキレると一人称が変わる。
『スキル«狂乱化»発動中だよー、しばらくの間、ステータスとか視力とかの五感が良くなるスキルだよ。』
なんか、頭の中でおまけ機能が言っているが聞こえない。




