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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
迷宮都市ラカタ編
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冷静になれよジョニー

団長さんがいるという部屋の中にはダンジョンで見た女の人とその仲間と、立派な椅子に座った子供と、若い男性がいた。団長さんの部屋は校長室のようにトロフィーみたいなのとか、写真みたいなのが壁に立てかけてあった。

この、子供の横に立っている若い男性・・・コイツ多分エルフだな。金髪だし耳もエルフ耳だ。ベタなエルフだなぁ。

「ま・・・マスター・・・。」

ん?なんか、シャティが震えながら抱きついてきた。

よしよしと、頭を撫でておく。シャティは、俺の後ろに隠れたままだ。

「(大丈夫だ、シャティ。なんかあっても守ってやるから。)」

「(うん、マスター。ありがとう、その言葉を聞いて少し・・・安心したよ。)」

シャティの顔は青白いままだったが頬を赤く染めた。

器用だなぁ。


あれ?そういえば1人足りない。«気配察知»で調べた時は6人だったのに。・・・あー、上にいるなぁ。もういちど使ったら気配は上にあった。なんかコイツ結構デカイな。


立派な椅子に座った子供は、手を顔の前で組む。まるで碇○○ドウのように。そして、見た目とはかけ離れた低い声を出した。この子供?茶髪のボブカットっぽい髪型で、普通の子供のように見えるが、目が違う。なんて説明したらいいのかな?マンガっぽく表現するなら修羅場を何回も超えている、そんな感じだ。まさかこの人が・・・

「君がオルトたちのパーティを助けてくれた人か。

彼らを助けてくれてありがとう。僕の名前はリュース。このクランの団長をしているものだ。隣にいるエルフは魔法剣士のシェイクだ。君には感謝してもしきれないよ。」

あー、やっぱりこの人が団長か。・・・見た目が子供の団長。ベタだなぁ。

あれなんか、シェイクとかいう男エルフがこっちを睨んでいる。ちなみに、念の為シャティの耳は髪で、隠してある。面倒なことが起こらないようにね。


「君の名前を教えてくれないかい?」

「はい、勝瀬倫太郎です。」

「そうか・・・それでは、勝瀬さんいきなりなんだけど、僕らのクランに入らないか?」

うぇー、いきなりだなぁ。会ってまだ5分も経ってないぜー。めんどくさい。

「・・・申し訳ありませんが、お断りさせていただきます。」

「ほう、そうですか。すいませんが理由を聞かせてもらってもよろしいでしょうか。」

「もちろん、構いません・・・が、天井にいる人は出てきてはもらえませんか。人が上にいると落ち着かないので。」

天井から、くさりかたびら?のような服を着たゴリラのような巨体の男性がシュタッと降りてきた。すごいな、降りてきた時、足音がしなかった。

あっ、ちなみに団長室は、この城?の最上階にある。


「これでいいですか?」

あっ、団長さんスルーした。こいつについての説明は無いんだな。・・・よし、こいつのあだ名はゴリ丸にしよう。

「はい、これで落ち着けました。えっと・・・それは、俺が勇者として召喚されたものだからです

俺は魔王を倒すために召喚されました。だから、俺たちは魔王のところに行かなければなりません。それが理由です。」

あっ、もちろんでっち上げですよ。この世界を楽しみたいから、というのが理由かな。旅をもう少し続けたいんだよ。


「そうですか。しかし諦めはしませんよ。いずれまたお誘いしますよ。」

「では、またその時に・・・ありがとうございます。

それでは失礼します。」

「おい、貴様!」

俺たちが部屋から出ようとしたらエルフの男性がかなり怒気を含めた声で呼び止めた。さっきからなんか妙にこの人イラついているなぁ。カルシウムを取れよ。


「えー、はい、何でしょうか。」

「なぜ貴様は『忌み子』を連れている。」

「えっと、それは、彼女が俺の奴隷だからです。」

「・・ふ、ふざけるな!『忌み子』とはいえ、エルフを奴隷として連れているなど我らエルフに対する侮辱と判断する!」

何を言ってるんだコイツ。支離滅裂だなぁ。なんか、グラニースの王子さんに似てるな。・・・コイツ、まさかロリコンなの?



「・・・では、奴隷として連れているのが問題なんですね。」

「そうだ!我らは高貴なるエルフ、たとえ『忌み子』であっても奴隷にすることは我らの侮辱だぞ!」

侮辱、侮辱うるせぇ。

「・・・では、彼女たちは俺の恋人です。これでいいですか?彼女たちは、俺の最愛の人たちです。」

エルフさんはポカーンとしている。

アイナたちは顔を真っ赤にしている。

自分でも何を言ってるかわかんない、多分コイツにイラついたんだろうな。

「ふ、ふざけるな!」

とりあえずコイツはうるさいなぁ。何もふざけてなんかないのになぁ。『最愛の人たち』というところは本当なのに。


「今すぐここで殺してやる!」

待て待てまて、なぜそうなる?・・・冗談でも言おう。

「おいおい、落ち着けよ、ジョニー。頭に血が入りすぎてるんじゃないか?そのままじゃ、火傷しちまう、もう少しCOOLになれよ。」

「我の名は、ジョニーなどではない!侮辱と判断する!数々の侮辱、身をもって晴らせ!」

冗談が通じない人だなぁ。それにしても、この人大丈夫かな?

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