弟参上!
第四階層は、岩の洞窟のようなところだった。
なんて説明しよう。室内の中の岩山みたいな感じだ。
それにしても湿度が高いよー。ジメジメだよー。俺はこういうところ苦手なんだ。
そういえば、三階層から、4階層に降りてくる階段は、
それまでより長かった。長さ的には、1階層に降りてくる階段と同じくらい。
これは、予想だが、三階層ごともしくは、階層のタイプが変わる時の階段は、長くなるのかな?
4階層をぼーっと歩いていると、横の壁に、ヒビが入りモンスターが出てきた、本当にビックリした。
だって、いきなり真横の壁が割れて、中から手が出てきたんだぜ。どんな人でも驚くだろ。
出てきたヤツ、コイツは・・・ミノタウロスかな?
「ブモォオォォオ!」
筋骨隆々で、腰にはボロボロの布、手には大きな棍棒。身長は2メートルくらいの牛と同じ顔。・・・うん!ベタだなぁ、theミノタウロスつて感じのやつだ。
ミノタウロスは、俺を見て、いきなり棍棒を横に振ってきた。
「ちょ、ちょっと!それは、キツいって!」
身体に当たった。痛くはなかったが、なんか血みたいなのがついたァ、うへぇ。多分これ、棍棒に付いていたやつだろうな。だってアイツが持ってる棍棒なんか、ベッタリと付いてるし。
なんかミノタウロスさん高笑いしてるなぁ。
「ブゥモッモッモッモ!」
かなりうるさい。ていうか、そんな笑い方なんだ、ちょっと面白いな。
俺はダッシュでミノタウロスのお腹のところに近寄って、サバイバルナイフを刺し、縦に振った。
ミノタウロスさんは真っ二つになりました。
あれ?どうして、こんなサバイバルナイフで、真っ二つになるんだ?・・・ステータスのおかげかな?
考えるのめんどくさい。
さて、ミノタウロスの魔石は・・・少し大きくなってるな。1階層ではピンポン玉くらいの大きさだったのがテニスボールくらいになってる。これはもしかして下に行くほど魔石の値段が上がる感じかな。
そういえば、俺は«影収納»に入れるからかさばらないが、普通の冒険者ってこれどうしてるんだろう。
それ専用の人とか、アイテムとかがあるんだろうか。
謎だなぁ。
その後、3体ほどミノタウロスが現れたが、
サバイバルナイフで、真っ二つにしていった。
ていうか、どいつもこいつも、壁から出てくるのやめてくれないかな。毎度毎度驚くのも疲れるからさ。
大きなお腹の音が俺から鳴った。
そろそろお昼かな。お昼ご飯を持ってきてないから、帰ろう。帰りは歩いていると、さらにお腹が空くから«影転移»で帰ろう。
えーっと、宿の前でいいかな。
「«影転移»!」
そう言うと、俺は地面の影に飲まれた。これ結構怖いんだよな、一瞬視界が暗くなるし。
次の瞬間には、宿の前にいた。暗いところから、明るいところにいきなり来たから眩しい。
しまった、どうせなら魔石を売るために、ギルドに行けばよかった。
仕方ない、歩いてギルドまで行くか。街中で使うのも、
目立つしなぁ。
ミノタウロスの魔石はわりかと高く売れた。
他にも、結構倒したので売り上げは十万ジルになった。
結構楽だな。さて、昼飯は何を食べようかな。
1人で食べるのは久しぶりだな。
「あっ、兄ちゃん。久しぶり。」
ギルドを出てすぐ声をかけられた。声のした方を見ると
髪型は短く刈り込んだ…一般的には角刈りと呼ばれるもの。目つきは兄弟とは思えないほど、彼のものは柔らかい。よく小動物に例えられる……はぁ、お前か・・・。
「久しぶりやな、怜。」
そこに居たのは、俺の弟である、勝瀬怜だ。
そうだ、コイツのクラスって確か・・・。
「そういえば、お前のクラスって確か料理人だったな。なんか作ってくれよ。金は払うからさ。」
「いいよ、じゃあ俺たちが泊まってるところに行くから付いてきてよ。」
こうして俺は勇者組が泊まってるところに行くことになった。
・・・なんか忘れているような。
まぁ、いいや。腹減った。




