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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
迷宮都市ラカタ編
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トラウマになった

第1階層を進んでいると、石造りの地下鉄の駅の入口みたいなのがあった。あー、多分これ、したの階層に行くやつなんだろうな。何人かの冒険者のような人達が降りていっている。

念の為、リシアに聞いてみよう。困った時の、リシアたんだ。

「リシアたん、あれって、したの階層に降りるやつでいい?」

「リシアたんは、恥ずかしいのでやめてくださいっス、そうっスね。あれを降りると、第2階層に行くことが出来るっス。」

じゃあ、行こう。


第二階層に来た、また草原だ。

第2階層への階段は、初めの階段より短かった。

だから、あんまり怖くなかった。

ちなみに、俺は高所恐怖症の他に、トライポフォビア(集合体恐怖症)も、持っている。

トライポフォビアとは、説明が難しいんだけど、

蜂の巣みたいな規則正しく穴が空いたモノを見ると、

動悸などが起こる後天性障害だ。俺は、本当にそれが酷い。以前、治すために、慣れるといいと聞いて、ネットで調べたことがあった。その時の影響で、2日間その画像が、フラッシュバックして手の震えが止まらなかった。本当に怖い。


そういえば、第一階層にはコボルトしか出なかったな。

しかしここは第二階層にはコボルトの他に、キャタピラーという芋虫のモンスターや、リシアのトラウマであるスライムも出るらしい。

1階層の右を見てもコボルト、左を見てもコボルトは、

酷かった。


ちょっと歩くと、早速キャタピラーが現れた。

意外にでかい。1mくらいかな。ちょっと気持ち悪いな。

いや・・・かなり気持ち悪い。

「む、虫ぃ!気持ち悪い!『炎の槍よ、かの敵を穿て、貫け!«フレイムランス»』」

シャティが、詠唱のようなものを叫んで、炎の槍を撃った。わぁ〜、やきいも虫だ〜、上手に焼けました〜。

「あはは、汚物は消毒よ、・・・虫コワイ。」

シャティさん、マジパネェっす。目が死んでるのが残念だけど。

「キシャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アア」

キャタピラーが、燃えながら断末魔をあげる。

この世界の虫って叫ぶの?・・・叫ぶ時に口の中が見え・・・俺は何も見なかった。オレハナニモミナカッタ。

「いけないっす!アイツ仲間を呼んだっス。気をつけるっス!」

すると、地面がモコモコしてきた。


「「「「キシャァァァ」」」」

大量のキャタピラーが、土の中から飛び出した。

シャティは、涙目で半狂乱になっている。

確かに引くなぁ、俺?ちょっと、精神にダメージを受けただけさ。

よし、また戦闘を始めよう。



うへぇ、流石に数が多い。

シャティも、弓ではなくなたに持ち替えてキャタピラーを切っている。アイナ・・・虫平気なんだ。

いや、涙目じゃないか?あれ。

もうシャティに至っては何語を話しているか分からない。そんなに虫が嫌いなのか。



「ふぇぇぇぇ、ますたぁ〜、帰ろうよ。もう帰りたいよぉ。おうちへかえるぅ。」

シャティは、全身が、キャタピラーの紫色の体液で、覆われていて泣いている。なんか、にちゃぁと、音がしている。ち、近づくな、シャティ。

「私も帰りたいです。この体液不快です。それに・・・ご主人様に嫌われたくありませんので。」

「私もっス、虫は平気なんスけど、この体液はちょっとくるっスね。早くお風呂に入りたいっス。」

俺は自分の身体を影で覆って、その影による«影収納»で、体液を防いでいたからどこも汚れていない。


なんで、アイナたちにも使わなかったかって?

そんなの、俺も半狂乱になってたからに決まってるだろ。うぅ、イモムシコワイ。イモムシのお口コワイ。

吐き気がしてきた。


仕方ない。3人がそう言うのなら帰ろうか。

魔石もそこそこ溜まったしね。

「仕方ない、帰ろうか。」

シャティは、ブンブン首を縦に振った。

うわぁ!イモムシの、体液が、跳ぶから止めろ!

「マスター、宿の前の銭湯に行こうよ!」

「いいよ」

キャタピラーの体液はタオルでふくことが出来た。

これで不快さは幾分かマシになっただろう。

取りにくいな、やっぱりこら、洗い流さなきゃな。

髪の毛に付いたのは«水魔法»を使って取った。

俺たちは宿に帰り、宿の前の銭湯に行った。

その前に、ダンジョンから宿のあいだまでの道にあるギルドによって魔石を売る。

ギルドに入ると、けっこう歳をとったおっさんに肩を優しく叩かれた。おっさんのほうを見ると、彼はアイナたちのほうを見ながら、『気をしっかりと持てよ、初心者なら1度は通る道だぞ。』と言われた。

出来るなら、その道を通る前に教えて欲しかったです。


先頭の前で俺は、尻尾をフリフリとしているアイナ、

アホ毛を揺らしているリシア、目が俺と同じくらい死んでいるシャティに言う。

「じゃあ、もし、先にお風呂を出たら宿に帰っててくれよ。俺を待つ必要はないからな、冷えたら風邪を引くからな。」

「「「はーい」」」

3人はとても嬉しそうだ。よかった。

あと、魔石の売り上げは6万ジルだった。


あぁ、ギルドで聞いたのだが、魔石は、この世界では元の世界でのガスや電気にあたるらしい。

この『迷宮都市ラカタ』は、魔石を他の国に売って、

財政を整えてるぽいな。

まぁ、魔石をどうやって利用するのかは分からなかったが。


さて、風呂だ。俺の中の日本人スピリッツが火を噴くぜ。


トライポフォビアと、検索しないほうがいいと思います。本当にトラウマになりますよ。

トライポフォビアと、検索しないほうがいいと思います。本当にトラウマになりますよ。

大事な事なので2回言いました。

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