浮いている奴と、コボルト
今、俺たちはダンジョンの入口前にいる。
ダンジョンの周りには、たくさんの冒険者っぽい人たちがいた。片目に傷のある、2メートルくらいの大剣を持った大男や、the勇者って感じの鎧を着けた男性がリーダーっぽいパーティなど様々な人たちがいた。
・・・アイナたちは、レザーアーマーを着けているが、俺は外套に、安いシャツだ。運動しやすい格好ではあるのだが浮いてるなぁ。しまったなぁ。
ダンジョン入り口はトンネルのような大きなものだった。1番初めには、大きなエントランスのようなところがあった。上に行くのは螺旋階段で、下に行くのは、普通の階段らしい。
「上の階段はこの塔の上層部に繋がってるっス。上層部には武器屋などがあるっス。下への階段は第一階層に続いてるっス。結構長いらしいッスよ。、」
リシアが教えてくれた。へぇ、武器屋かぁ。機会があれば行ってみよう。帰りがキツそうだな。
第一階層への階段を降りる。この階段結構横幅があり横に二十人並んでも余裕なくらいの広さだ。
下の方に光が見えるのだが、かなり怖い。
これ、滑り落ちたら・・・考えないでおこう。
そういえば、俺は高所恐怖症だった。
「あの光が第一階層の光っス。」
さあ、どんな感じかな?
うぅ、怖い。
光のある場所まで来たが中が見えない。
光を抜けるとそこには平原が広がっていた。
えっ!?ここは地下のはずだよな。何故空がこんなに明るいんだ。
うんうん、流石ダンジョン、期待を裏切らないなぁ。
「何ですかこれ・・・?」
「す、すごいね。」
アイナもシャティも驚きを隠せていない。
「天井が明るいのは、そういう鉱石のおかげらしいっス。さて、早速狩りをしますよ。」
もしかして、リシアって戦闘狂なのかな?
やっちゃえ!バーサーカー!
そのまま歩いていると、«気配察知»に敵意がかかった。10体だ。前から来てる。«気配察知»では、敵の名前とかは分からないからなぁ。どうにかしたいが、また今度にしよう。
「アイナ、前に何かいないか?」
「はい、あれはコボルトですかね。イヌとネズミを足したような見た目をしています。手には、石の剣のようなものを持っていますね。」
コボルトか〜。異世界でもベタなのが来たなあ。
コボルトと言えば、ゲームとかでも、雑魚キャラに近い存在だが、油断しないようにしよう。
これは、ゲームではないのだからな。
・・・当たり前か。
「倫さん、ダンジョンのモンスターは、倒すと魔石を落とすっス。それをギルドに持っていくとお金になるっス。あと、極たまにアイテムを落とすっスけど、それもギルドが買いとってくれるっス。」
「ということはあいつらを殲滅すればお金になるってことね。ガンバろうマスター。エイエイオーだよ。」
シャティは鬨の声をあげる。
「よし、あいつらを倒そうか。みんな油断しないようにね。怪我をしたら、きちんと報告するように。」
俺はサバイバルナイフを、リシアは片手剣を
アイナは矢をつがえ、シャティは呪文の準備をした。
さあ、戦闘開始だ。ダンジョン初のモンスターが、コボルトか。テンプレっちゃベタか。
アイナが矢を放ち向かって来たコボルトの額に刺さった。やっぱり、アイナ弓矢の扱い上手だな。
「バウっ!」
コボルトはそう叫び魔石へとなった。
コボルトの肉体はけむりのようになり消えてしまった。どういう原理なんだ。こういうのは原理を求めちゃいけないか。こういうものなんだと納得しなきゃな。
「くらえ!«シールドチャージ»っス!」
リシアが、盾でコボルトに突撃し吹き飛ばした
ボウリングみたいに後ろにいた何匹かを巻き込んで飛んでった。すっげぇ、あんなのゲームでしか見たことねぇ。
「シャティ、今っス。」
「了解、リシアたん。«フレイムボム»」
シャティの手の前から、炎の塊が出た。
体制を崩したコボルトたちはシャティのそれをくらい、焼き肉になった。魔石大量だなぁ。
あれ、爆発したぞ。かなり危険だな。
荷物になるといけないので片っ端から«影収納»に
入れていく。あれ?俺なんにもしてない気が・・・。
コボルトたちは、アイナたち3人を脅威とみなしたのか、俺に攻撃目標を変えてきた。
まぁ、そりゃそうか、何にもしてないんだからな。
上等だ。
・・・近くで見ると結構キモいな。
なんだろうな、表現しづらいな。
俺はサバイバルナイフを振りコボルト達を斬っていく。
アイナたちが援護してくれたので、程なくしてコボルト達は全滅した。
あれ?石の剣が、1本しか落ちていない?
もしかして、これがコボルトのドロップアイテムかな?
落ちる確率は今のところ10パーセントか。
うーん、高いのかな?
さて、どんどん進もうか。
鬨の声=✧ ٩( ๑•̀o•́๑ )وエイエイオー!!のことです。




