諦めなければ試合終了じゃないと言うが、諦めることも大切だよね。
サブタイトルが長くなってしまってすいません。
「僕が負けるはずがない!貴様、イカサマをしたな!
勝負は僕の勝ちだ!三人を置いていけ!」
王子さんは、目を覚ますとこんなことをほざいていた。もうダメだ、コイツ早く何とかしないと。
アイナたちも同じ気持ちだったらしい。
ハイライトが消えたゴミを見る目をしている。
「そんな貴様にも、もう一度だけチャンスをやろう。今度は魔法で勝負だ!ついてこい!今度はイカサマはなしだからな」
王子さんは、そう言いながらノシノシと、歩いていった。イケメンなんだけどなぁ、本当に残念な人のようだ。もう、無視しておこう。ああいう人はほっとくに限るわ。俺ん家の家訓にもあったな。確か・・・『ひとりよがりな人のことを考えられない奴の相手はするな。相手をした時点でお前の負けだ。』だったかな。
「私の愚息が、大変失礼なことをした。すまない。」
王さんは、王子さんが見えなくなると、頭を下げた。
この人は割かとまともなんだけどな、何であんなのが息子なんだ?良い王の子供は良い王とは、限らないってか。
「あやつは、昔から私が甘やかせすぎたため、あのような性格になってしまった。」
あー、なるほどな。それは、あんたの責任だわ。
子供にはきちんと教育しないと。
「大丈夫ですよ、俺たちは気にしてませんから。なぁ?」
「そうですね、王子さんには良い人が見つかって欲しいです。」
「まぁ、いろんな人がいるっスからね。」
「王様が、謝ることじゃないよ。」
「そうか、ありがとう。」
シャティ、リシア敬語を使え。失礼だろう。
「そういえば、あの王子さんが、『僕に勝てたら何でも1つやる!』と、言っていたのですがどうすれば良いのでしょうか? 」
「なるほど、分かった。代わりに私が叶えよう。何が欲しいのだ?」
さっすが〜、話がわかるぅ。
えっと、やっぱり、馬付きの馬車だよな。
馬車というと、馬車だけと勘違いされそうだしな。
「それじゃあ、馬付きの馬車をお願いします。」
「よし、では手配しよう。すまないのだが、明後日まで待ってくれるか?準備に時間がかかるから。」
「大丈夫です。元々明後日にはこの国を旅立つ予定でしたから。」
「そうか、では明後日の朝、君たちが泊まっている宿の前に馬車を準備しておこう。御者は、どうする?」
・・・どうしようかな。誰か出来る人、この中にいるかな?
「マスター、ウチが出来るからいらないよ。」
「私も、出来るっスよ。馬の扱いは騎士として当然スからね。」
シャティと、リシアの二人が応えてくれた。
そういえば、リシアは騎士だったな。すっかり忘れてた。
「えー、そういう事なので御者は、必要ありません。本当にありがとうございます。では、そろそろ私たちはお暇させていただきます。」
「そうか・・・ぜひこの国を楽しんで行ってくれ。」
「それはもちろんです。」
「そういえば、名乗って無かったな。私の名はリート=グラニースと言う。君たちの名前は何だ?」
俺たちは自分の名前を名のる。
うん、やっぱり王様はいい人だな。
あれ?そういえば何かあったような・・・まぁ、いいや。忘れてるってことはどうでも良いことなんだろうなぁ。
次の日はアイナたち3人は旅の準備のため、
食糧などを買い出しに行っているため、俺は一人で宿にいた。別に行ってくれるなら、お言葉に甘えよう。
その日は一日中、本を読んでいた。
さて、明日は次の国に行く。俺と同じ召喚された他の奴らにおいつくかな。次の国ってどんな国だろう。
そういえば、暇なんで俺の専用武器である、
『倭分神』を鑑定してみた。
能力はこんなものがあった。
倭分神
・光学迷彩・操作・硬化・変身・変化・再生
・飛行・耐熱・防刃・防弾etc
防御が得意そうな感じがした。かなり有能なんじゃないか、この武器?
能力のひとつの«操作»の練習を本を読みながらしたが、慣れてみると簡単だった。外套の裾が伸びたり、縮めたり出来た。
他の能力はまだまだ練習しないとうまくできなかったが。
もう少し練習しよう。
そろそろこの章も終わりです。次の章は新キャラを出せればいいなと思います。




