ゴブリン退治と、地味に・・・。
次の日に俺たちはギルドでクエストを受けて、グラニース近くの森にいる。
今日のクエストは『ゴブリン十体の討伐』だ。
選んだのは、リシアだ。
彼女が言うにはこのクエストは初心者向けらしい。
とりあえずさっさとかたずけよう。
ゴブリンは、森に入って少しの所にいた。
この森、グラニースから近いといっても、歩いて1時間以上かかった。足が痛い。
二十体くらいのゴブリンが、俺たちの目の前にいる。
こちらに一体のゴブリンが気がついた。
1匹が気づいたことで周りのゴブリンも気がついたようだ。
「ゲギャ!ゲゲギャゲギ!」「ゲギョ?ゲグギョギヤ!」「ギャギャー!」
何か会話している。日本語を喋れ、日本語を。
とりあえず睨んでいると、ゴブリンたちのうちの1匹が自分の武器である棍棒を振りかぶって突っ込んできた。
他のゴブリンより、若く見える。
なんか、盗賊の下っ端を思い出すなぁ。
真っ二つにされた人だ。
「ご主人様に、近寄らないでください!」
アイナが、弓を放つとゴブリンの額にスコーン!と、
いい音をたてて刺さった。即死だった。
«模倣魔眼»で、レベルを調べた。
レベルは7だった。レベルは俺よりは高いな。
ステータスのほうは、雑魚だったが。
仲間が散って怒ったゴブリンたちはまた突撃してきた。今度は六匹だ。
アイナに三匹、俺・シャティ・リシアが一匹ずつだ。
ゴブリンの装備は、全て棍棒だ。
異世界モノのラノベで、よくいる弓を持っているやつはいないようだ。
ゴブリンの攻撃を合気道でいなして、隙だらけになった後頭部に肘鉄をかました。ゴブリンは地面に埋まり、頭が潰れて、地面に赤い染みがついた。汚ねえ花火だぜ。
リシアもシャティも、危なげもなく倒している。
近距離戦だから、アイナが少し苦労している。
俺は中学校のとき、友人のなかにに合気道と柔道をしている奴らがいたので、基本技だが教えてもらったことがある。本当に簡単な技術だけだがまさか、異世界に来て役に立つなんて。なんでも経験だな。
残りはめんどくさいので«影の支配者»で、影を刃状にして真っ二つにする。うわぁ、結構グロい。
クエストクリアの証明である耳を切って回収する。
・・・なんか触るの嫌だ。
そういえばコイツは食えるのかな。食えるとしても食わないけどな。
・・・魔物とはいえ人型だ。なんか、心がモヤモヤする。嫌な感じだ。
「楽勝だったね、マスター」
シャティが、抱きついてきて、おんぶのようになる。
「ズルイっス。シャティ!」
リシアも続く。お前らは子供か。
背中には2人の小さいが柔らかい感触があるが、がんばって平静を保つ。思春期の男子にはそれはキツイよ。
シャティ、メガネのレンズを握るな。指紋がつくだろ。
アイナはどうしようかどうか迷っている様子だった。
アイナさん、しないよね?
君がしたら、俺はいろんな意味で死ぬからね。
どうやら、恥ずかしいらしく2人のように飛び乗ってこず、腕を組んできた。・・・幸せだ。
これ、俺が元の世界で、こんな奴らを見たら
死ねぇ!と叫んでいただろうな。
さすが異世界。スキンシップも激しいなぁ。
そうだ。久しぶりに«模倣魔眼»で、自分たちのステータスを見よう。これ数字が多くて見にくいんだよなぁ。変わらないかな?
『承知しました。ステータスの簡易表示を行います。』
表示が変わった。やっぱりご都合主義だな。
『E=0〜100、D=100〜200、C=200〜300
B=300〜400、A=A400〜1000
S=1000〜2000、SS=2000〜、に変更いたしました。』
勝瀬倫太郎
種族:人間、レベル5
クラス:影法師
ステータス
体力ss魔力ss筋力SS敏捷SS防御力SS知力SS
スキル
«影の支配者»«影収納»«気配操作・察知»«武術»
«影の支配者»によりコピーしたスキルなど、etc
アイナ
クラス:狩人
種族:獣人、レベル17
ステータス
体力C魔力E筋力D敏捷C防御力C知力C
スキル
«魔眼:摂理の目»
«弓術»«解体»←NEW!
リシア
種族:人、レベル27
クラス:パラディン
ステータス
体力・魔力・敏捷・筋力・防御力・知力= C
スキル
«シールドアタック»«剣術»«道案内»
シャティ
種族:エルフ、レベル24
クラス:ウィザード
ステータス
体力D魔力A敏捷 C知力B筋力E防御力 C
スキル
«回復魔法»«料理»
«魔術(炎や水魔法などの属性魔法を全て使うことが出来る)»
俺のステータスが、飛び抜けてるな。
シャティは、ウィッチじゃないのか?
エルフということだけあって魔術向きのステータスだな。
そんなことより、アイナのクラスが変わっている。
確か前は、アーチャーだったはずだ。
もしかして«解体»を新しく身につけたことで変わったのか。解体が上手くいくスキルかな?
リシアはオールラウンダーみたいな感じかな?
«道案内»って何だ?詳しく見てみよう。
『«道案内»・・・道に迷うことがなく、目的地に行くことが出来るスキル。』
あー、この娘たち地味にチートじゃね?
やっぱり«模倣魔眼»を使うとものすごく目が乾く。ドライアイなの忘れていた。この世界、目薬ないからなぁ。あんまり使いたくない。俺も反省しないなぁ。
背中に乗っているシャティとリシアに降りてもらい、俺たちはクエストクリアの報告をしに行くために街に戻った。
アイナとは、腕を組んだままだった。
残った腕にどちらが組むかで、リシアとシャティは、
ケンカをしていた。結局、ジャンケンをして、シャティが勝った。
負けた時、リシアが膝から崩れ落ちたのが少し面白かった。それにしても何で俺なんかと腕を組んでいるのだろう彼女たちは?
・・・細かいことは気にしないようにしよう。
«»内の言葉はスキル名です。
あと、ルビは相変わらずズレています




