初めての奴隷購入。
奴隷を売っているところは、街の中心部にあった。
服屋と武器屋に挟まれているれんが造りのかなり大きい店だ。見た目は北海道にありそうな赤レンガの建物って感じの上品な雰囲気だ。
アイナたちは隣の、服屋にいてもらっている。
奴隷を売っているところは、異世界モノだと、
見せられないものが多いからだ。後で服屋に行く予定だったしちょうど良いだろう。
店に入る。檻に綺麗な女性たちが入っていた。
アイナや、ラナさんほどではないが美人だ。
百戦錬磨って感じの女性たちだった。
なんか、変な汗かいたなぁ、何故かムキムキの男奴隷の人たちがニカッと歯を見せて見てきた時が1番ヒヤッとした。
どうやらこの店は奥になるほど、品質?が下がっていくようだ。値段も高い。
奴隷のお姉さんたちを見ていると奴隷商が、来た。
「どのような奴隷をお望みでしょうか。」
「料理が出来る女性の奴隷がいいです。」
「でしたらこちらはどうでしょう。」
そう言って奴隷商は、少し奥にいた宿屋のおばちゃんにありがちな見た目をした恰幅の良い女性を指差した。
流石にこれは・・・ない。
「すいません、もう少し店を回りたいのですが。」
「わかりました。それでは何か用があれば、お呼びください。」
俺は店の中を見て回る。
奥に行くと腕や脚の無い怪我をしている奴隷が、増えてきた。
不思議そうな顔をしていると奴隷商がやって来た。
「ここら辺は欠損奴隷ですね。お安くなっておりますが、死ぬリスクも当然高くなっております。まあ、消耗品みたいな感じですね。」
たしかに、手前の方にいた奴隷の人たちの10分の1ほどの値段だった。しかし、みんな、戦車を乗り回す女の子たちの隊長さんみたいな目をしているなぁ。
ふと、そこからさらに奥にいた娘に目がいった。
「あの娘は、見たところ怪我がないようですけど、何故あんなにも安いんですか。」
その子は、周りの奴隷よりもさらに安く5000ギルだった。この店の一番高い人は200万ギルだった。
いくら何でも安すぎるだろ。
「あぁ、そいつの髪の毛を見てください。黒髪だからです。」
女の子は黒髪だった。
「俺も黒髪なんですけど。」
「そいつはエルフです。エルフの中では金髪が普通で黒髪は忌み子とされています。エルフの黒髪は不幸を招くとされています。だから売れないのです。」
黒猫みたいな感じかな。
その子はこちらに顔を向けた。
その子はエルフらしく耳は尖っていた。
彼女は綺麗な黒髪だ。まるで、夜のような黒さだが、どちらかと言うと、藍色を混ぜたような黒色だ。
それを三つ編みにして1つに纏めてい、サイドダウンにしている。
目はタレ目で、おっとりとした印象の、美少女だ。
俺はロリコンじゃないが、それでも可愛いと思う見た目だ。アイナに負けない見た目だ。
しかし・・・。
ちなみにリシアも同じくらいの美人だ。
それに実は彼女は、20歳で、俺より年上だ。
同じくらいか、年下だと思っていた。
ここに来る前に教えてくれた。
・・・話が逸れた。
よし、この子に決めた。
「君、料理は出来る?」
「もちろんだよー!料理はとくいなんだよ。」
元気が良いな、見た目は大人しそうな図書委員をしてそうな見た目なのに、・・・それは差別か。
「この子にします。」
「本当ですか?・・・わかりました。」
俺は奴隷商に、お金を渡した。
「今日からこの方がお前のご主人様だ。挨拶しろ」
「よろしくマスター。
ウチの名前は、シャクティ=ネクターだよ。
クラスはウィザード。魔法は得意で特に回復魔法が、
一番だよ。今日からよろしくね!」
本当に元気な子だ。可愛い。
性格は、うさぎのカフェでバイトをしている自称お姉ちゃんみたいな感じかな。
「俺の名前は勝瀬倫太郎だ。
こちらこそよろしくシャティ」
ハイッと、元気に返事をした。
その返事のすぐに奴隷商人が近づいて耳打ちしてきた。
「(もちろん、こちら処女となっております。)」
本当にどうでも良い事だなぁ。
アイナやリシアと、仲良くやってくれるかな。
これで、ご飯問題は解決した!
『スキル:«回復魔法»を取得しました。』




