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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
フリーチェ王国編
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フリーチェ王国編2

すいません、遅くなりました。

明日も、更新する予定です。

あきらと、一通り話をして………まぁ、どうでもいい冗談くらいしか言うことが無くなった。日本にいた頃からよく話してたから特に……今更話をすることもないんだよね。

そんな俺たちの気まずい空気を打ち破ってくれた人がいた。



「ようこそ、勇者様方………まずは非礼をお詫びします………申し訳ありませんでした。」

と、今いる玉座の間?のような場所に、綺麗な女の人の声が響いた。

よく通る綺麗な声だ………一瞬声優がいるんじゃないかってくらい綺麗な声だった。


当然見知らぬ声がした方向を周りにいる人たち……俺もあきらも含めて全員が向いたのだが………オタク仲間達が振り向く速さは異常だった。

まぁ、俺も脊髄反射みたいな速度で振り向いたため、首が痛いんだけど。





荘厳な玉座のような所に、見るからに王様な立派なヒゲをたくわえた人と、その側に全身甲冑の強そうな騎士達………白銀の鎧がカッコイイ。



そして………声を出したと思われる金髪縦ロールのお嬢様がいた。


彼女は、おっとりとしたタレ目のため、ゆったりとした印象だ。

また、雰囲気だけなのだが、ザ・箱入り娘のような感じだ。

…………雰囲気だけでなく別のところも柔らかそうだ。どことは言わないが。

………まぁ、声の通り、とても美人である。何人かは眼を奪われている。冗談でもモデルとか、女優とか言われたら、サインを頼んでしまうくらい綺麗だ。




………そうだよね、ラノベの異世界系だと、お嬢様は大抵金髪縦ロールだよね………しかも超絶美人……ベタだなぁ。

それにしても、おれたちのまえに出てくるのが遅かったな………この部屋に来てから体感時間1時間くらいだぞ?

ラノベとかでは普通すぐに出てくるものなのに………何かあったのだろうか………まぁ、俺が気にすることでもないか。




俺が、ボーッとしながら、金髪縦ロールのお嬢様を見てると隣にいたあきらが、俺と同じように金髪縦ロールさんを見ていた。

だだ彼女は絶望した表情をし、目は親でも殺されたのかって言うくらい恨みがましいものとなっている。



「せ、成長期…成長期。あたしもまだチャンスがある………そうだよ……まだ……諦めないよあたしは……」

そうブツブツと呟きながら自分の身体をペタペタと触っているあきら………きっと身長のことだろう。

俺は隣にいる怖い人を見ないようにしながら遠くを見る………世界は残酷である。

しかも金髪縦ロールさんは、すらっとした体型で………背筋がピンと伸びていて姿勢までも美しい。



………さすがに、金髪縦ロールといちいち言うのはしんどいので………フジッリさんと呼ばせていただこう。

(フジッリとは、パスタの麺の種類である。サラダとマヨネーズと和えて食べると美味しい。)

誰に説明するでもなく心の中でそんなことを言う………おなかすいたな。




その後、フジッリさんは俺たちに、どうしてこの世界に召喚されたかについて話した。


とても長く、そしてややこしい話だったので、何回も寝そうになったが……フジッリさんの話を要約すると。


曰く、

「この世界には魔王と呼ばれる人を脅かす強大な存在がいて、人間を滅亡させて世界征服をしようとしている。

今まで数多くの人間達が挑んでは返り討ちにされた。

そこで王様は異世界から勇者達を召喚したが………さすがに、一人では不安だからと数を増やし………今に至る」

という訳だ。


まぁ、感想としては………なんてベタなんだろう………あと、魔王を倒すと元の世界に戻れるらしい。しかしこれは、確定事項ではないらしい。

王様達が召喚したと言っても、王様は神様に願って………まぁ、彼らだけの力ではない、つまり、帰れるかは五分五分……よくある展開だね。




ちなみに、魔王の名前は聞き取ることが出来なかった。

理由は、先程も言った通りフジッリさんの話が長すぎて、思わず欠伸をしてたらその間に名前を説明していたからだ。

眠たい………お布団に入りたい。



「俺たちの夏休みは今日で実質終わる。だからアニメを、寝ないでみよう!これが我らの生きる道!」と、友人とアニメ視聴耐久レースなんてするんじゃなかった。ちなみに現在二徹である。




その日はその説明だけで解散となった。

理由は、フジッリさんが「召喚されたばかりでお疲れでしょう」と言い各自に部屋を与え、休ませたからである。



あと、夕ご飯は、フランス料理に近かった。

フランス料理のあれだ………名前がわからない。

ど忘れしてしまった………まぁ、フランス料理でググッたら上の方に出てくる料理に近い。

………美味しかったから、気にしないようにしよう。………気にしたら負けだ。


それにしても、100人近くに部屋を与えられるなんて、この城どれだけ広いんだろう……まだ玉座の間と自分の部屋、夕ご飯を頂いた部屋くらいにしか行っていないが………どれもかなり広い。

………掃除が大変そうだな、まだほんの少ししか見てないけど、メイドさんは多いのだろうか?


………俺、自分が借りている部屋くらいは掃除をさせて………心が折れそうだ。

うん!明日のことは明日の俺に任せよう!

今日はもう恋人である布団に力を借りて、夢の世界へと旅立とう



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