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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
獣人国グラニース編
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獣人国グラニース編〜初めての盗賊退治〜

夜になったので少し高い丘の上で焚き火を囲んだ。

リシアによると、街まであと二、三日だそうだ。

俺は、城から盗んできた・・・借りてきた掛け布団を、二人に渡した。

とりあえず、今日は俺は寝ずに見張りをしようと思う。


晩御飯は、街で買った野菜や、果物を食べた。

«影収納»に、入れたものは、新鮮なままだった。

時間が止まっているのか?

ちなみに、リシアも料理は出来なかった。

ヤバいな。誰か料理出来る人はいないのか。

俺はお菓子しか作れない。


「おやすみっす。倫さん」

「お先に失礼します。ご主人様。」

二人はそう言い俺に、もたれかかってきた。

ん?何これ。幸せなんだけど。

二人に注意しようと思ったが、既に夢の国だった。

二人とも寝顔も可愛い。ていうか、寝つきがよすぎだろ。もたれかかって寝るって身体痛くならないのかな?


2時間くらい後にアイナが目を覚ました。

俺の方を見て、ほんの少しだけ顔を赤らめながら

「月が綺麗ですね。ご主人様。」と言ってきた。

たしかにこの世界の月は綺麗だ。ある意味不気味なくらいに。

「俺もそう思っていたところだよ。」

そう返すと、満足したような顔でアイナはまた眠ってしまった。寝ぼけていたのか?



朝になった。朝の7時くらいかな。

二人を起こして、朝ごはんを摂らせる。

アイナは寝起きはいい方らしい。

しかしリシアは、酷い。本当に酷い。

起こしてから、ずっと俺の腕にもたれかかっている。

そして、何度も『あ・・・あと5分だけ待ってくださいっス。』と言っている。

そして寝ながら、果物を食べている。器用だな。


もう、起きるのを待っているのも時間の無駄なので、

背負っていく。けっこう軽い。

背中に小さく幸せな感覚が、あるがポーカーフェイスを忘れない。顔に出したら負けな気がする。


そうして、リシアを背負って街に向かって森に入って、しばらくすると、森の中のひらけたところで、馬車が人に襲われているのを発見した。襲っている側はサーベルのようなものを持っている。

ベタだなぁ、盗賊かな。


「あの馬車についているマーク、『獣人国グラニース』の、王族が使うものっス。」

背中に背負っていたリシアがそう言った。

やっと起きた。今は11時くらいだ。

このねぼすけさんめ。


「助けたほうがいいのか?」

「もちろんす。恩を売っておいて損はしないと思うっス」

・・・たしかに損はないかもな。よし助けるか。

異世界モノのラノベでもこういうのはテンプレだしな。


油断させるために旅人のふりをしよう。

やっぱり、異世界に来たら、一度は盗賊退治しないとね。殺すのは・・・まぁ、態度にもよるだろう。

悪い子には、OSIOKIしないとね。


広場に近づくと、下っ端のような男が止めてきた。

「すいません。ここを通りたいのですが。」

「ここを通るには、金を置いていけ。もちろん女もなぁ。それにしてもいい女じゃねえか。たまんねぇぜぇ。ふひひひひ。」

男が、下卑た目で、隣にいたアイナを、見た。

ステーイ俺、落ち着け深呼吸だ。

ていうか、せめて本音くらい隠せよ。


「ご主人様ぁ。この人怖いです。」

アイナが少し目尻に涙を浮かべて、腕に抱きついてきた。

・・・・よし、アイナを泣かす奴は許さない。

殲滅だ。もちろん他の盗賊も殺す。連帯責任だ。


盗賊絶対殺すマンとなった俺は、下っ端に、ほんの少しだけ挑発をする。

「すいませんが、とてつもなくドブネズミのように臭いので、近づかないでくれますか?服に匂いが染み付くと嫌なので。」

語彙が少ないので、これくらいしか言えなかった。下っ端は、キレた。

ちょっと言いすぎたかな?


キレた男はサーベルを、振りかざして

「殺してやるぅ。」と、叫びながら飛びかかってきた。

「オラァ!」「痛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」

俺は男の顔に、カウンターで右ストレートを、打ち込んだ。ステータスの高さなのか、男はバレルロールをしながら吹っ飛んだ。ちなみに下っ端が飛んだ軌跡にはちょっぴり赤い白いものが落ちていた。

・・・何だろうね?これ。はっはっはっ。


下っ端は、馬車を、襲っていたグループの中心にいた、リーダーのようなものに向かっている。

リーダーは、熊のような図体で、顔はイノシシとゴリラを混ぜたような顔をしていた。

丸太のような腕は、毛深かった。

・・・オークじゃないか?


リーダーは、飛んできた男を持っていた斧で真っ二つにし、下っ端は、蒲焼きへと進化した。

下っ端血が馬車に、バシャバシャと、かかっている。

ここは笑っていいところですよ。いや、ダメか。


男はこちらを見て、というか、主にアイナを見てニヤニヤしている。

「おい、おまえ、その女を置いていけ。なかなかいい女だなぁ。これのことを許してやるから、早くしろよぉ。いい身体してるなぁ。良い声で鳴くんだろうなぁ。」

また、下っ端と同じキモい笑いを浮かべている。周りの手下も、同じ顔だ。ナニを、妄想しているのだろう。

よし、さっさと殺そう。

さすがにキレちまったぜ。

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