フリーチェ王国編〜朝からヘヴィなものくらわせやがって〜
花粉症が、酷い。書くペースが遅くなった。
あ、あと、小説投稿は土日だけです。
_| ̄|○、;'.・ ハックショォォォォォイ
2021-01-11 誤字修正など
誰かが扉を開ける音で目が覚める。普段なら起きないところだが、たまたま眠りが浅くなったタイミングだったのだろう。
「ご主人様、ご主人様!気持ちの良い朝ですよ!早く起きてください!」
身体をゆさゆさと揺らして起こそうとしてくれる。そう言えば……昨日アイナさんに頼んだ……気もする。律儀な人だ、わざわざ起こしに来てくれるなんて。
何となく甘えて……あと五分と言ってみた。
自分でも無いと思ったけど、可愛い人に起こされるんだったらやってみたいよね。
「ご主人様〜?起きないと……イタズラしちゃいますよ?」
頬に柔らかい感触を感じる……これはもしかして……
「朝ですよ〜起きてください。」
……夢だったのか。やはり俺も浮かれているみたいだな。
……待てよ?もしかしたら夢でのセリフを言ってみれば……夢の通りになるのではないのか?
寝起きで判断が非常に鈍い状態だとしても……後から考えると……普通に気持ちが悪い考えだったな。
「あと……ごふん」
自分でも驚くくらいわざとらしく棒読みだった。どうやら俺にはあまり演技の才能は無いみたい。
……少し恥ずかしいので、機会があれば演技の練習に挑戦してみようかな。
「ご主人様〜?今すぐ起きないと………一生夢を見続けることになりますよ」
あれ?この声は……アイナさんじゃない。先程の「朝ですよ」は彼女の声だけど……この声は違う。
少し集中してみると部屋の中には、俺を除いて二人の気配があった。
……この声は誰のものだ?
聞いたことはあるんだけど……あと少しで分かる気がする。
「じゅーう!きゅーう!はーち…」
カウントダウンする声で、頭の中に平らな……!
もしかしてこの声は!
「もういいやッ!えいっ!」
………あきらだ!
気がつくのが遅かった。俺が起きようとしたその時には、既に彼女の武器であるムチが振り下ろされていた。
「へゔぃ!」
布団越しだが、アバラにしなったムチが直撃する。
その一撃はまるで丸太で叩かれたようで、体の芯まで痛みが届く。
「あっ!ご主人様!?大丈夫ですか!」
少し離れたところからアイナさんの声が聞こえる。綺麗な声だ……痛い。
誰かわからないが、頼むから……叩かれた所を撫でるのはやめてくれ……
皮膚に直接、炎を当てられているような痛みがあとからやってくる。皮膚を掻きむしりたい衝動に駆られ、触れてみるが余計に痛みが増すだけだ。
あまりの痛みに思わず意識を落としてしまいそうになる。痛みで寝られないが。
「早く起きろ!」
痛みで芋虫のように体をくねらせていると、露出していた足に鞭が飛んできた。
……目の前に星が見えた。
「朝から……とんでもない仕打ちをしてくれるじゃないか。あきらよ……」
痛みをこらえるために、歯を食いしばっている。歯が鳴らしてはいけない音を立てている気がするが、それくらいしないと我慢できない。
「朝って言ってももう9時半だけどね。
早速聞きたいことがあるんだけど、りんお兄ちゃん、魔王討伐パーティ何班?」
あきらの持つ時計は、たしかにその時間をしてしていた。
それにしてももっと起こす方法はあったと思うけどね。
「魔王討伐パーティ……?
そんなの知らないけど……え?もしかして俺呼ばれてない?」
あきらは、俺を見て呆れたような表情をする。
……本当に何も聞いてないからそんな表情されても……困るんだけど。
「やっぱり……はぁ…だろうと思ったよ。
人数聞いたら一人余る人数だったんだよね。副団長さんが、二日前の訓練の時に言ってたの聞かなかったの?」
二日前と言うとアイナさんとあったくらいだっけ?たしか……その朝から何も言われてないし……前日とかにも特に何も聞いてなかったな。
「何それ?訓練?そんなの知らないよ?」
「朝、騎士さんが呼びに来なかった?私の部屋には来たけど……」
もちろん来てない。
……あー、忘れられてたのかな?それとも俺が話を……いや、そんな話は出ていなかったはず。
「……あきら、今もう出発しているところはあるのか?」
「ほとんど全部の班は出発しちゃったよ。
今残っているのは、私の班だけ……でも、私の班は女の子だけだからお兄ちゃんは、入りにくいかもね。
お兄ちゃんは……どうなるんだろうね?」
ホントにどうしよう。
とりあえず迷惑かもしれないけど、担当の人に聞いてみよう。
「担当って誰?……誰に聞けばいいかわかる?」
「ラナさんじゃない?あの人が一番上でしょ?……アレも含めてね」
なぜそこで苦虫を噛み潰したような顔をするのだろう。
とりあえずラナさんに解決策を聞きに行ってみよう。




