フリーチェ王国編11〜彼がフラグを望んだら〜
これを更新したら土曜日まで休みます
扉を開けると、ラナさんと、メイドさんが一人いた。
「やっと来ましたか。」
「ごめんなさい。場所がわからず。聞いたのですが、相手にされず、遅れてごめんなさい」
「はぁ、まあいいです。」
ラナさんは、呆れ口調で、許してくれた。
「そういえば、俺は何で呼ばれたんですか?」
「あぁ!忘れていました。こちらの彼女は、あなたの担当のメイドさんです。」
…何ぃ!俺の(担当の)メイドさんだとぉ。
それを忘れるなよ!重要なことだよ。
ていうか、あんたが俺を呼んだんだろ。
「よろしくお願いします。えっと…ご主人様」
恥ずかしながら、メイドさんは、うつむいて、
そう言った。
可愛いこの声、ん?どこかで聞いたような。
「よろしく!勝瀬倫太郎と、言います。君の名は?」
「私の名前は、アイナと、言います。」
「いい名前ですね。」
「はい、ありが………えっ⁉︎」
こちらを見たアイナさんは、驚きのあまり尻尾をピンと立てた。
そう!彼女は、俺が先ほど会った、女の子だった。あの時は、前髪で顔が隠れていたが、今はオデコが出るよう整えてあって、顔が見えるようになっていた。
長いサラサラの白髪、白いプニプニとした綺麗な白い肌、クリクリとした海のように深い色の青色の瞳。柔らかそうな唇。
…ダメだ、俺の語彙では、この女の子の可愛さを説明できない。とにかく可愛い。ラナさんも美人な方だと思っていたが、この子には負けていると感じた。
「あら?知り合いでしたの?」
ラナさんがそんなことを聞いてきた。
「ええ少し、」俺はそう返した。
アイナさんは顔を真っ赤にしている。可愛い…。
何故顔を真っ赤にしているのだろう。
「ふーん、まぁいいですわ。アイナさん、貴方は、今日からこの、死んだ魚の目をさらに腐らせたような目で、野生の動物のような人間の身の回りのお世話をしてもらいます。」
「酷くないですか!俺の評価」
たしかに俺の目はよく死んでいると言われるが、そこまでのものなのか?
以前友人に吸い込まれそうだ、と言われたことがある。
「はい。分かりました」
アイナさんはうつむいたまま、そう返事をした。
怖がらせてしまったかな。
そのあと俺はアイナさんを連れて部屋に帰った。
別に変な意味はない。
俺の部屋を掃除してもらうためだ。俺は必要ないと、言ったのだが、アイナさんが強引に決めてしまった。
「あのう…ご主人様。先ほどはありがとうございます。」
「別に大したことはしてないよ」
本当にしていない。リンゴを渡しただけだ。
「改めて、自己紹介をしようか。
俺の名前は勝瀬倫太郎。クラスは、影法師。
16歳だ。趣味は、読書と散歩だ。」
「私の名前はアイナと、言います。ご主人様と同じ16歳です。クラスはアーチャー、弓を扱うクラスです。ご主人様1つ質問をしてもよろしいでしょうか?」
質問?何だろう。
「いいよ。何?」
「えっと…ご主人様は恋人はいらっしゃるのでしょうか?」
「えっ⁉︎」
なんだ、その質問。
もしかしてこの子俺のことが…
いや、それはないか。俺はこの子に惚れられるようなことは何もしていない。一目惚れの可能性?そんなの0に決まってる。ていうか、この見た目でわからないのかな。
「いないよ」
何故かアイナさんはホッとしたようだった。
そんな態度を取られると、勘違いをしてしまうじゃないか。
「それで、ご主人様。もう一つ質問で、影法師とはどのようなクラスなのですか?」
「多分、影を操るクラスだと思う。それ以外は分からない。」
「クラス水晶に触れた時ステータスやスキルもいっしょにでるはずですが。」
「いや。クラス名だけだったよ。」
確かそうだったと思う。水晶には、名前とクラス名だけだった。そもそも、影法師って妖怪だしなぁ。
「でしたら、私が調べましょうか?」
「どうやって?」
「私の魔眼を使えば、わかります。調べてもよろしいでしょうか?」
魔眼とはこれまた、ベタだなぁ。
目の色が変わるのかな?
「いいよー」
どんな風に調べるのか気になったので、頼むことにした。
そういえば、掃除はいつしてくれるのかな?




