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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
フリーチェ王国編
12/309

フリーチェ王国編11〜彼がフラグを望んだら〜

これを更新したら土曜日まで休みます


扉を開けると、ラナさんと、メイドさんが一人いた。

「やっと来ましたか。」

「ごめんなさい。場所がわからず。聞いたのですが、相手にされず、遅れてごめんなさい」

「はぁ、まあいいです。」

ラナさんは、呆れ口調で、許してくれた。

「そういえば、俺は何で呼ばれたんですか?」

「あぁ!忘れていました。こちらの彼女は、あなたの担当のメイドさんです。」


…何ぃ!俺の(担当の)メイドさんだとぉ。

それを忘れるなよ!重要なことだよ。

ていうか、あんたが俺を呼んだんだろ。


「よろしくお願いします。えっと…ご主人様」

恥ずかしながら、メイドさんは、うつむいて、

そう言った。

可愛いこの声、ん?どこかで聞いたような。


「よろしく!勝瀬倫太郎と、言います。君の名は?」

「私の名前は、アイナと、言います。」

「いい名前ですね。」

「はい、ありが………えっ⁉︎」

こちらを見たアイナさんは、驚きのあまり尻尾をピンと立てた。


そう!彼女は、俺が先ほど会った、女の子だった。あの時は、前髪で顔が隠れていたが、今はオデコが出るよう整えてあって、顔が見えるようになっていた。


長いサラサラの白髪、白いプニプニとした綺麗な白い肌、クリクリとした海のように深い色の青色の瞳。柔らかそうな唇。

…ダメだ、俺の語彙では、この女の子の可愛さを説明できない。とにかく可愛い。ラナさんも美人な方だと思っていたが、この子には負けていると感じた。


「あら?知り合いでしたの?」

ラナさんがそんなことを聞いてきた。

「ええ少し、」俺はそう返した。

アイナさんは顔を真っ赤にしている。可愛い…。

何故顔を真っ赤にしているのだろう。


「ふーん、まぁいいですわ。アイナさん、貴方は、今日からこの、死んだ魚の目をさらに腐らせたような目で、野生の動物のような人間の身の回りのお世話をしてもらいます。」

「酷くないですか!俺の評価」

たしかに俺の目はよく死んでいると言われるが、そこまでのものなのか?

以前友人に吸い込まれそうだ、と言われたことがある。


「はい。分かりました」

アイナさんはうつむいたまま、そう返事をした。

怖がらせてしまったかな。


そのあと俺はアイナさんを連れて部屋に帰った。

別に変な意味はない。

俺の部屋を掃除してもらうためだ。俺は必要ないと、言ったのだが、アイナさんが強引に決めてしまった。


「あのう…ご主人様。先ほどはありがとうございます。」

「別に大したことはしてないよ」

本当にしていない。リンゴを渡しただけだ。


「改めて、自己紹介をしようか。

俺の名前は勝瀬倫太郎。クラスは、影法師。

16歳だ。趣味は、読書と散歩だ。」


「私の名前はアイナと、言います。ご主人様と同じ16歳です。クラスはアーチャー、弓を扱うクラスです。ご主人様1つ質問をしてもよろしいでしょうか?」

質問?何だろう。

「いいよ。何?」

「えっと…ご主人様は恋人はいらっしゃるのでしょうか?」

「えっ⁉︎」

なんだ、その質問。

もしかしてこの子俺のことが…

いや、それはないか。俺はこの子に惚れられるようなことは何もしていない。一目惚れの可能性?そんなの0に決まってる。ていうか、この見た目でわからないのかな。

「いないよ」


何故かアイナさんはホッとしたようだった。

そんな態度を取られると、勘違いをしてしまうじゃないか。


「それで、ご主人様。もう一つ質問で、影法師とはどのようなクラスなのですか?」

「多分、影を操るクラスだと思う。それ以外は分からない。」

「クラス水晶に触れた時ステータスやスキルもいっしょにでるはずですが。」

「いや。クラス名だけだったよ。」

確かそうだったと思う。水晶には、名前とクラス名だけだった。そもそも、影法師って妖怪だしなぁ。


「でしたら、私が調べましょうか?」

「どうやって?」

「私の魔眼を使えば、わかります。調べてもよろしいでしょうか?」

魔眼とはこれまた、ベタだなぁ。

目の色が変わるのかな?

「いいよー」

どんな風に調べるのか気になったので、頼むことにした。


そういえば、掃除はいつしてくれるのかな?

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