草の葉一枚あればいい
この話は、慣れないパソコンで書いてみたので、打ち間違いがあるかもしれません。
「ご主人様、私のお願いはとても、シンプルで簡単なものなので、必ずあなたなら実行することが可能でしょう。」
彼女は、アイドルのようなとてもかわい・・・いや、どちらかといえば、油断したら引きずり込まれてしまうような・・・艶やかな笑顔をしている。
いつもなら、彼女の笑顔を見ると心が………なんていうのかな、ほっとする?
………とにかく安心するのだが、いまの彼女の笑顔は……何でも言うことを聞いてしまいそうだ。
アイナは、深呼吸をする。
俺は、、それこそ瞬きをするのですらためらうほど、彼女の一挙手一投足から目を離せない。
彼女は、深呼吸を終えた後、薄く笑顔を残したまま、真剣な表情になった。
彼女の……アイナの目は俺の目の奥をしっかりと捉えている。
「ご主人様…………」
彼女は、その暖かく柔らかい手で、俺の手を優しく包む。
「私はずっとあなたのとなりにいて、あなたと共にたくさんの思い出を作りたい。
……これからもあなたのことを……愛し続けます。
だから、私をあなたのお嫁さんにしてください。」
彼女はその手に力を籠める。
…………少し手が震えている。
「わ……私はあなたのことをしあわせにする自信はありません………でも……自分勝手ですが、私が幸せになる自信はあります。
だから………。」
彼女の精一杯の心からのその言葉」を聞いて俺は………母に昔から、物心がつき始めた頃から言われていた、言われ続けていた言葉を思い出す。
『絶対にない………とは言い切れないが、お兄ちゃんがもし誰かに告白されるようなことがあったら、結果はどうであれ、その場で返事だけはするな。フろうがOKを出そうが、自由………強制はしないがそれだけは守れ。
すぐに返事をしてしまうと、告白してきたその人に失礼だからな。
少しの間でいい、待ってもらえよ。』
「アイナ………君の気持ちはわかったかったよ。」
彼女は先ほどまでの艶やかな笑顔ではなく、しかしいつもの笑顔でもない……子供がクリスマスにサンタさんから欲しかったものをもらったときのような………俺はその場で返事をしてしまいそうな気持ちをこらえてさらに言葉を出す。
いや、出そうとした
「ちょっと待ったーー!!」
屋敷の中を響くほどの大声を出したのは、荷物を自分の部屋まで取りに行っていたシャティだ。
彼女はいつものように、ショートパンツに河合らしいТシャツ、そして、ニーソというろりなファッションだった。彼女の見た目には怖いくらいほど似合っている。
そしてその後ろには………流れ的にはリシアなんだろうが………こう言わずにはいられない。
「後ろのフルプレートアーマーの人は誰だ?」
「いやッスよ、倫さん。私っス、リシアです。」
そういいながらリシアはヘルムをとった。
通気性が悪いのか、顔は赤く茹であがっているみたいに見える。
そういえばフルプレートアーマーって造語らしいな。
なんだか、雰囲気が………壊されたような………。
「そんなことより………ちょっとアイナっち!一人だけずるいよ!」
「いいじゃないですか!こういうのは早い者勝ちです!」
恥ずかしさからなのか、いつもより、口調が強めなアイナ。
彼女に子犬のように絡んでいるシャティ。
なかなか珍しい光景だな。
「二人が、あんなに言い合いをするには珍しいッスね。」
俺の思っていたことを口に出したのは、片手にヘルムも持ったまま、うちわのように手で扇いでいるリシアだ。
そんなに着ているのが辛いのなら、いつものレザーアーマーでいいんじゃね?
「それいつ買ったんだ?」
「ついこの間ッスね。これからはレザーアーマーでは心もとないと思って、買ったんスけど………わかってたことなんですが、重いですね。あと、動きずらいッス。」
リシアは、いたずらがばれたこどものように笑う。
「じゃあ脱げよ。」
「そうするッス。いやー、暑い暑い。」
鎧を脱ぎ始めるリシア。
鎧の下には陸上選手が大会の時に着るような服を着ていたみたいだ。
「………あっ!そういえば、倫さんに言うことがあったんです。」
「なんだ?」
「コッホン・・・・。」
彼女はわざとらしく咳をする。
「なんだよ?もったいぶるなよ。」
「私には貴方しかいません、あなた以外考えられません。
私もあなたのお嫁さんにしてください。」
日常会話の続きをするように告白してくるのは彼女らしいと言えば彼女らしいが…………場を考えてくれ。
リシアのその言葉と同時に、……後ろから氷を入れられたみたいに背筋がぞわっとする。
俺は、その原因となった方向………さっきまで、アイナとシャティの二人が言い合いをしていてうるさかった方向を見る。
あくまで『さっきまで』だ。『さっきまで』うるさかった方向をだ。
リシアは照れていてきずいていないが、二人の目が怖い。
ハイライトが消えていて墨を塗ったように真っ黒の目で、口を真一文字に結んで無表情っだ。
俺が気まずそうにしていたことに不安になったのか、小首をかしげて、口に手を当てて、そして上目遣いという黄金コンボをしつつ、『めいわくでしたか?』とたづねてきた。
全然迷惑じゃないし、むしろうれしいんだが………きずいてくれ、彼女たちに。
「二人ともずるいよ!
…………マスター、ウチも、あなたの伴侶にしてください。」
元に戻ったシャティもそういう。
今思ったんだが、この世界では何歳で結婚できるんだ?
というか俺まだ16歳。
「ご主人様」「倫さん」「マスター」
「「「返事は?」」」
「へ、返事は……少し待ってk」
「「「「返事は?」」」
「えーっと………俺はまだ16歳で俺のいた所では男は16歳にならないと結婚できな……」
「「「返事は?」」」
三人はそう言いながら、じりじりと距離を詰めてきた。
彼女たちは、ハイライトをオフにした目のまま自分たちの武器である剣と鉈、そしてワンドだっけ?それを持ち始めた。
おい!リシアさっきまでの照れていた表情をどこにおいてきた!
「ご主人様、これが最後です。」
「私たちの気持ちは伝えたッス。」
「女の子から言わせたことは置いとくね………あと、誰かひとりを選ぶのか、それとも……そこはマスターに任せるけど………。」
「「「私たちをしあわせにしてくれますか?」」」
ここまで言わせてしまったら遅いかもしれないが………返事を出さなきゃな。
「18歳まで待ってくれるなら、そして、失礼だが、三人共でいいなら………婚約者という形で。」
三人の背景に雷が落ちたようなエフェクトが見えた気がした。
「私たちは、そのほうがいいんですが………ということはッス。」
リシアの声は震えていた。
「こんな俺でよければ、君たちを幸せにする権利をください。」
三人の目に涙がたまっていっている。
「………いうのを忘れていたが………アイナ・リシア・シャティ………愛しているよ。」
「「「やったー!」」」
拝啓
日本に住んでいる父さん、母さん。
あなた方の息子の私、勝瀬倫太郎は、異世界でとても素晴らしい女性と婚約しました。
しかも、三人も出会ってしまいました。
重婚というかもしれませんが、わたくしがいるのは、日本ではなく異世界です。
どこかの、近代機器も持った日本出身の王様はお嫁さんが7人もいるくらいですから、ご容赦ください。
さて、そのことを畑で汗を流していた三人に伝えると、思ったより淡泊な反応だった。
まるで、最初から結果が分かっているかのように。
シェラだけ、尻尾が携帯電話のバイブ機能のように震えていたがどうしたんだろう?
あと、畑にたくさん植物の芽が生えていたが………なんの植物だろう。
異世界物のラノベのパターンの1つの動く植物が生えてこないことを願いたいね。
ラータは、庭に生えている木にハンモックをつけて風に任せて揺れていた。
シェラたちにも話した内容を話すと、起きているか
寝ているか分からな状態で、『んや~~~………大丈夫ぅ』と答えていたが………まあ、大丈夫だろう。
何かあればココの分身体を通して連絡も出来るから、何とかなるだろう。
そういえば、次の国には船を使うらしいね…………船かぁ。
船に乗る前に、ギルドマスターさんに言いに行かないと。
この国を離れるのはさみしいが、いつでも帰ってこれるし………もし、これはあくまでifの話だが、世界を回り終えたら、定職に就こうと思う。
…………町の警備を担当する衛兵を目指そうかな?
次の国はどんなところだろうな。
これで、この章は終わりです。
次章もそこそこ長くなると思いますがお付き合いをお願いします。




