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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
フリーチェ王国編
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フリーチェ王国編10

まだ、ストックがあまりたまってませんが、投稿します。午後にもう一度投稿するかもしれません。

2018/07/15誤字脱字修正。言うを行くと間違いすぎました。

城門前で、他の異世界から来た人たちが、手荷物検査のようなものを受けていた。

………まぁ、変なものを城に持ち込むのを防ぐためだろうな。特に俺達はこの世界のことについては全くの初心者だし。



俺は何故か手荷物検査を受けることが出来なかった。他の異世界の勇者たちが手荷物検査に気づかず、そのまま歩いて中に入っていったため………魔が差して、手荷物検査を受けず、そのまま城の中に入ろうとした。

結果から言えば………ほかの勇者たちは、城の中に入る寸前で止められて、手荷物検査を受けていたが、俺は止められなかった。

なんども、手荷物検査をしている騎士さんの方向をチラチラと見たり、わざとらしく咳き込んだりしたがスルーされた。


………もう、知らない!このまま城の中に入ってやる!無視する方が悪いんだ…………本当にいいのかな?






結局、手荷物検査を受けることなく………罪悪感に襲われながら、自分の部屋へと帰っていたら、何かを探しているように、キョロキョロと辺りを確認しているラナさんを見つけた。

ものすごく慌てているみたいだ………何かを探しているのなら手伝おう………俺もよくものを無くすから、ものを無くす辛さはよく分かる。

特に、これ絶対無くさないだろう!と思っていたものが見つからないと、不安で心がいっぱいになってイライラする………俺だけかな?



あとついでに、この世界の文字を習いたいことを伝えよう………捜し物をしている最中に頼み事をされるほど迷惑なものは無いから、見つかった後にしようか。




「ラナさん、どうかしたんですか?」

「はい、ちょっと………あら?………」

ラナさんは妙に慌てた顔をしている………自作のBL漫画を親に見つかった女の子のような……そんな顔だ。

ラナさんは、何かヒントはないか探しているように、俺の体を隅から隅まで見つめている。

………何をしているんだろう。


「実は人を探していまして………あの、勇者様の名前って………本当に失礼な事なんですけど………何でしたっけ?」


ラナさんは、ものすごい笑顔で、俺の名前を尋ねてくる………ちなみに、この人に俺はもう何回も名前を教えている。

昨日話した時は、

全ての勇者様の名前と顔が一致します!

なんてことを、ドヤ顔で話してくれたが………きっと、ド忘れだろう。

ほかの勇者のことは名前で呼んでたしね………うん、きっとド忘れだろう。



「あの、俺の名前は……勝瀬倫太郎と、言います……」

「カツセ………あっ。」

ラナさんは、難しいなぞなぞを解いている時のヒントを見たように………漫画で例えるなら、頭のすぐ近くに電球が光る感じの………わかりやすい顔をした。

この表情、見るのは初めてではなく、何回も見ている。



「あっ!思い出しました!カツセ様ですね!

ちょうどあなたを探していたんですよ!

………その手荷物を部屋に置いたら、応接室に来てくださいね。それでは!」


ラナさんは、そう言うと、そそくさとその場から逃げるようにどこかへ行ってしまった。

………探している人の顔を忘れるなんて……まぁ、気にしないですけど。

さて、さっさと自分の部屋に戻ろうか。




さて、ラナさんに応接室に来るように言われてから……だいたい20分くらいだろうか……応接室にたどり着くのに、結構な時間がかかってしまった。

遅れた理由は、思っていたよりも、自分の部屋と応接室が遠かったことと………城の中が広すぎて、応接室の場所に行くまでに迷子になったからだ。


しっかりと、以前城を探索した時覚えたはずだったんだけど………ラナさんのことを、これじゃ強く言えないな。


とりあえず、そこら辺にいる掃除やらなんやら……仕事をしている使用人の方に尋ねたが………

話しかけると、驚かれた後に警戒されてしまい、場所を聞くことが出来なかった。





そんな感じで見つけた人に尋ねていくも、誰一人教えてくれないままだったのだが、やっと教えてくれる人に出会えた。

その人は、例の全身甲冑の女騎士さんだ。



もう聞いても教えてくれないので、直感に頼って、城の中を歩き回る………あれ?なんか人が急に少なくなってきたような………いや、気のせいだろう。


「何者っス?………ここは立ち入り禁止のはずなんですが。」

角を曲がったら、前身甲冑の騎士さんと出会った。

騎士さんの兜の上の方からはなにか………緑色のものが飛び出している……アレ、なんだろう?



じっと、頭の上でもじょりもじょりと、うねっている何かを見ていると、騎士さんに剣を突きつけられた。

あとほんの少し動かせば頸動脈が切れるほど近くに。


「ひっ………」

「まさか……あなた……賊っスか?

この先になにか用があるんでしょうか?」


騎士さんが指を指した方向には、扉の先に魔王でもいるんじゃないだろうかって、くらい厳かな雰囲気の大きな扉があった。



「俺……じゃなくて、私の名前は勝頼倫太郎と言います……あの、応接室ってどこにありますか?」

「応接室?それだとここから反対方向の3階です………応接室に何の用ですか?」

「じ、実はラナさん……じゃなくて、ラナ様に呼ばれまして。」


俺がそう言うと、勢いよく騎士さんは剣を腰に戻した。

俺は自分の首元を触ってみたが………大丈夫だ、一応は切れていない。


「ラナ様のお客様でしたか………それは失礼しました。案内しますよ。」

「えっ………あの、悪いですよ。騎士さんにも仕事があるんでしょう?俺みたいな奴に時間を使うのは勿体ないですよ。」

「そうですか?………お客様がそう言うなら………あっ、あと城の中では、その真っ黒な外套は着ない方がいいですよ。怪しさ満点ですから。」



騎士さんは、丁寧に応接室の場所教えてくれた。






そんなこんなで応接室の前に着いてから、俺は少し考えた。

………ラナさんは何故俺を呼んだのだろう、不安だなぁ。まさか………気が付かないうちに何かをやらかしてしまったか?

呼ばれたことは無いが、校長室に呼ばれている気分だ。



応接室の中にいるのは、2人だ………ちなみに、まだ応接室の中には入っていない。外からの気配は2人……気配を読むことは得意なんだよ。

昔………色々あったからね。




四回扉をノックして、『失礼します』と言う。

結構な人が勘違いをしているが、扉をノックするのは四回だ。日本では、ノックは三回というのが多いけどね。

…………あと、常識だけど、ノック二回はトイレ用である。






中から、ラナさんの声で「はいどうぞ〜」と返事があった。

さぁ、何があってもいいように、覚悟を決めよう。

俺は、ドアノブを捻り、応接室の扉を開ける。



そろそろ番外編に挑戦したい

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